音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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超有名ソナタ!?《20番 op.49-2 G-Dur(ト長調)》 

2006年04月28日 | ベートーヴェン Beethoven
今日は、《ハンマークラヴィア》から離れました。


ピアノを弾かれる方、大勢の方が実際に弾かれた
ことがある曲ではありませんか!?
ベートーヴェン《ソナタ20番 op.49-2 G-Dur(ト長調)》
(ソナチネと呼ばれることもあるそうです)

美しい音楽です。

ベートーヴェンの初期のソナタ、簡素だけれど十分に充実した音楽的内容、
G-Dur(ト長調)の澄んだ美しい調性、
それは、モーツァルトの音楽を彷彿させるような世界・・・・。
ここに、「ウィーン古典派三羽烏」(からす・・・って失礼!?)の関連、
Haydn - Mozart - Beethoven
の流れの垣間見ることができるのかもしれません。

そういえば、
若いベートーヴェンが、大都会ウィーンへと旅立つにあたり、
故郷ボンを離れる際に、パトロンだったワルトシュタイン伯爵から

「たゆまぬ努力 をもって
ハイドンの手からモーツァルトの精神を受け取りたまえ」

との言葉をもらったそうです。
(ワルトシュタイン伯爵は、後に《ソナタ21番 op.53“ワルトシュタイン”》が
献呈されています。ベートーヴェンの恩人の一人なんですね)



このソナタ、
mixiで知り合うことができた銀狼さんの言葉をお借りすると、
「弾くのは容易くても、奏でるのは難しい」と・・・・
ん~~・・・まさにその言葉が当てはまる曲でしょうか。

II楽章、
冒頭、Menuettoのテンポにのってシンプルなメロディーが歌われるようです。
「ソ~・ファ・ファ~~」と「ファ~・ソ・ソ~~」
・・・たったふたつの音を行ったり来たり・・・
これを、どう奏でろと言うのでしょう!?

そこで、もんもんと考えて、ひとつヒントとなることを思い出しました。

・・・・・・・・・・

大気を吸い、また吐き出す
呼吸のなかには 二つの恩寵があるのだ
吸い込めば圧迫され、吐き出せば爽やかだ
生命は げにも不可思議に混和されているではないか
神意による運命の抑圧のもとにあるとき
君は神に感謝したまえ
そして開放されたときにも
神への感謝を忘れたもうな。

・・・・・・・・・・

ドイツの文豪・ゲーテの言葉からの引用です。

吸って、吐いて・・・
この単純な我々の生命活動の基本ともいえる呼吸、
吸って、吐いて、あぁ、生きていることに感謝!!

こんなふうにこの旋律を想いますと、もしかすると
・・・奏でられる・・・!?




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