「歴史と音楽が密接に結び付いている」、先日、ドホナーニという作曲家の室内楽を生徒さんと一緒に勉強していたのですが、何とも言われぬ不穏な音楽・・・調べてみたら1914年の作と分かり、それは世界大戦の始まりの時・・・この音楽はその予感を秘めている!?と、音楽を通して直感的に思われたのでした
「歴史と音楽作品が結び付いている」という言葉は、ドイツ留学中に学んだ尊敬する音楽史のM.Berg先生がおっしゃっていたもの。留学後、今、日本にいて音楽の勉強を通して、その言葉が実感を伴って合致した・できたのは、嬉しく感動的な手応えでした
音楽作品にこもる歴史的背景 (歴史全体としても、作曲家個人の人生としても)を知り、それを想像し、実感できるようになれれば、その音楽は単なる音ではない「意味」を帯びた芸術となる、と言えるのでしょうか。その時、背景はもう背景でなくなる!?音楽を通して歴史そのものがそこにあるみたい感覚が得られる!?
「意味を帯びた音楽」の正体を知った時、それまで耳に聴こえていた音楽が、より強力なメッセージとなって人に感知され始める・・・その面白さ・充実感は、音楽の醍醐味のひとつと言えるでしょうか。
「意味を帯びた音楽(これをProgram Musik標題音楽ともいう!?)」もあれば、一方では「音そのものの造型(Absolute Musik絶対音楽)」という音楽もある。音楽の楽しみ・充実感はどちらにもあることでしょう。両者が合いまみえることだってあるでしょうし!音楽色々!