◆9月24日（水）昼 at テレコムセンター「アトリウムコンサート」 ― 入場無料

江東区青海（モノレール「ゆりかもめ」に乗って「台場」の先）
にありますテレコムセンターにて、
9月24日（水）のお昼12：05より
「アトリウムコンサート　～音が翼をもつとき～　秋麗の候　ヨハネスの庭　No.7」
に出演させていただくこととなりました。


http://www.tokyo-teleport.co.jp/event/index.html

このアトリウムコンサートは、今回を数えまして181回、
11年もの歳月を経て、定期的にコンサートを開催されており、
その意欲と継続力に脱帽の思いが尽きません。

主催者の方が、これまたクラシック音楽に精通した含蓄のある方で、
今回のこのコンサートへ出演させていただけるに当たっては、
昨年、初めて自分がこちらを訪れさせていただいた際、
「ブラームスを弾きませんか？」
とお声をかけていただいたのがキッカケだったのでした。


実は、自分にとって、ブラームスを本格的に舞台に乗せる機会は
今までそれほど多くありませんでした・・・
今回の演奏会は、ブラームスの音楽を集中的に勉強する
よい機会をいただいたようでもあり、準備を進めて参りました。


演奏曲目は、
ブラームス、ピアノ作品としての最後のもの
●《４つの小品　op.119》、そして、
中期ブラームスの意欲大作
●《ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ　op.24》
を演奏いたします。


《op.119》のピアノ曲は、
さすがブラームス「最後のピアノソロ作品」なだけあり、
至玉のピアノ小品達が粒ぞろいの密度の濃い音楽です。
今回、
演奏曲順をこの作品から弾き始めるにあたっては、少々戸惑いが
無くもないのですが・・・終曲《Rhapsodie狂詩曲　Es-Dur変ホ長調》は
以前、こちらのブログに書いたこともあるよう、
http://blog.goo.ne.jp/pianist-gensegawa/e/cf76e34b0eface417283783c67b4f81e
Es-Durという晴れやかな長調の調性でありながら、終わりはなんと・・・
es-mollという短調となって、悲劇的に幕を閉じてしまうという・・・
果たして、今回のお昼のランチタイム・コンサートにて、
このような悲劇性を引き摺って、テレコムセンターで働く皆様が
午後のお仕事に戻られるのはいかがなものかと・・・
なぞと、
いらぬ気の使いなのかもしれませんが、一方の
《ヘンデルの主題による変奏曲　op.24》は、
若く意欲旺盛なブラームスが
彼のあらぬ限りの音楽的才能を駆使して創られた
力強く、内容の非常に充実した音楽です。
終曲の《フーガ》においては、このテレコムセンター
アトリウムの広々とした空間が、教会のカテドラルのように
壮麗に鳴り響いてカタルシスとなれれば！！を目標に
弾いてみたいと思っております。
・・・でも、相当難しい曲なので、うまくいくかな・・・


また、
こちらのテレコムセンターのアトリウムコンサートにおける
聴き所のひとつは、使用される楽器にもあります。

こちらにあります「ベーゼンドルファーのインペリアル・モデル」は、
かつて東京文化会館にあったという由緒ある楽器とのことで、
年季の入ったベーゼンドルファーとしての特徴を存分に秘めた
興味深く価値あるピアノなのです。
この楽器を演奏できることの喜びもさることながら、
この楽器の本当にいい音を奏でることの難しさ・・・も、
先先日、そして昨夜のリハーサルを通じて思い知らされてもいます・・・。


いやはや、どうなることやら・・・
明日、9月24日（水）12：05開演、
テレコムセンター「アトリウムコンサート」は
オープンスペースでの入場無料コンサートとなっております。

江東区や港区、お台場周辺にお住まいの皆様、
あるいは「ゆりかもめ」に乗って、ふらりと台場＝青海を訪れられたり、
あるいはテレコムセンターでお仕事をされている方々のお昼のひと時、
どうぞお気軽に、ブラームスの音楽を聴きにいらしていただければ嬉しく存じます。




↑ブログランキングに↑応援よろしくお願いします
…………………………………………………………………
この記事に関するコメントやご連絡等ございましたら、
以下のアドレスまでメッセージをお送り下さい。
PianistSegawaGen@aol.com
…………………………………………………………………