音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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【書込み解説】ブルグミュラー〈18.気がかりInquiétude〉《25の練習曲op.100》より【楽曲和声分析と弾き方】(★ペダル不使用)

2020年10月08日 | ブルグミュラーBurgmüller

ご視聴いただきありがとうございます。こちらの動画は、お手元に楽譜をご用意されて、一緒に書き込みながら勉強していただけたら有意義かと思われます。お楽しみ下さいませ!

 

【書込み解説】ブルグミュラー〈18.気がかりInquiétude〉《25の練習曲op.100》より【楽曲和声分析と弾き方】(★ペダル不使用)

 

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0:00~ ブルグミュラー《25の練習曲op.100》より〈18番 気がかりInquiétude〉

0:44~ 題名について、フランス語〈Inquiétude〉の意味は「不安、心配、懸念、憂慮、恐れ、心配、怖れ、憂い、虞、気疲れ、焦慮、胸騒ぎ、不穏、煩い、気がかり、危惧、不調、憂患、揺さぶる、不安心、動揺させる、取り乱させる」等

 

3:55~ Allegro(快活に) agitato(忙しなく、焦り、焦燥感)

4:39~ テンポ、四分音符138

 

5:07~ 調号# 1つの短調、e-mollホ短調

5:49~ 【II,IV,VI和声解析】、1小節②拍目の左手、第IV音と第VI音に盛り上がり

6:30~ 主和音I,III,V音の奇数に対しての、偶数II,IV,VI、「抑揚」「緊張と緩和」の関係、二元論

 

8:37~ 1小節、「小文字t」と書くことで〔短調トニカ主和音〕、〔大文字T〕だと〔長調トニカ〕となるドイツ式和声の書き方

9:10~ ②拍目、〔IVの和音〕〔小文字s〕と書くことで〔短調サブドミナント〕

 

10:24~ 5小節、Laの音、第IV音がある〔D7(属七)〕の音

11:00~ 使用楽譜は『東音企画版(最初の版)』(古いスラーと新しいスラーの見比べが出来る楽譜)

12:06~〔大文字D7〕なぜならB-Major(H-Dur、ロ長調)の長三和音だから。

13:18~〔小文字d〕だと演歌《与作》のような音楽になる、クラシック音楽の〔ドミナント〕は99%以上が〔長調ドミナントD〕

 

15:19~ 5小節に書いてあるcresc.

15:36~ 7小節、既にh-mollロ短調に転調している〔D46ドミナントしろく〕という大事な和音(ドイツでは〔Iの和音トニカの第2転回型〕とは考えず)

17:39~ まさに〔カデンツ〕のまとまり、〔サブドミナント〕→〔D46〕→〔ドミナント〕→〔トニカ〕

18:41~ 8小節、〔トニカ〕でおしまい〔全終止〕

19:01~ ロ短調h-mollに転調したところは6小節、e-mollの〔Iの和音トニカ〕はh-mollの〔IVの和音サブドミナント〕へのエンハーモニック転調と解釈できる、ゆえに5小節に書かれたcresc.と辻褄が合う

 

22:21~ ベートーヴェン曰く「ロ短調h-mollはSchwarze Tonart黒い調性」、バッハ《ロ短調ミサ曲》等、悲壮感漂う音楽

23:44~ ホ短調e-moll〔主調〕に始まり、〔属調〕h-mollロ短調へ転調。クラシック音楽らしい転調の仕方(短調の曲は〔平行調G-Durト長調〕に転調することも多い)

24:57~ 9小節、いきなりト長調G-Durに転調、mfという音量、不安を払拭しようとしているようなポジティヴな長調の音楽性

27:20~ 15小節、突如またe-mollに戻る、dim. e poco rall.

28:08~ Re♯ 、e-moll〔主音〕へ戻ろうとする〔導音〕がいきなり現れることで転調, 再び不安感ある音楽へ戻る… 束の間の期待は泡と消え

 

30:25~ 17小節~(再現部)、最後までe-mollのまま。(この曲の調性解析これにて完了)

 

32:27~ 1小節、右手の音型、拍裏の音は、経過音や倚音的な音等の〔不協和音〕っぽい音ばかり、これが音楽の不安感を煽っているようでもある

34:49~ 5小節、6度跳躍した後の折返しの音は〔倚音〕のように大事にアクセント

35:39~ しかし、下にぶつかる和音が無いから〔倚音〕と断言はできない

36:00~ 下にぶつかる音が無いから〔不協和音のよう〕に、ちょっと知っておき感じるとよいかも

37:39~ 13小節、7度跳躍した後の折返しの音にアクセント、長調と短調によるニュアンスの違い、「大丈夫」or「不安、憂い」

 

40:52~ 9小節②拍目、La# は第II↑音、Do♯ は第IV↑音、

41:43~ 1小節からの正確な転調ではなく、ちょっと違っている。そのまま転調すると、明る過ぎるので、敢えて# の付いた音で下行。ポジティヴに見えて、どこかで無理をしている音楽性の表現

 

44:47~ 21小節~、転調しないけどcresc.、不安が募ってゆく!?

45:15~ cresc.の階段「p」「mp」「mv」「mf」「f」

45:28~ 「mezza voce中くらいの音量」、ショパン《バラード3番、4番》、ベートーヴェン《ピアノソナタ第30番 op.109》〈3楽章〉にて使用されている

48:05~ 「pピアノ」の意味は「静か」、「弱い」ではない

 

49:06~ 24小節、〔全終止〕だけど、いつも減衰するわけではない。憂いと不安の強いcresc.の心に、音を減衰する余裕はない!!? 色々な文章の言い方のよう。

 

51:37~ 24小節2括弧、左手Doは第VI音、Laは第IV音、Si→Mi〔全終止〕

52:47~ 印象的に聴こえるこの音はJ.S.バッハ作曲《マタイ受難曲》〈58番〉の最後「Ich bin Gottes Sohn私は神の子」の音と同じ

 

 

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▼ブルグミュラー【楽曲和声解析】動画一覧▼ https://www.youtube.com/playlist?list...

 

▼ベートーヴェン【ピアノソナタ全32曲 楽曲和声解析】動画一覧▼ https://www.youtube.com/playlist?list...

 

☆ 瀬川玄 Gen Segawa (@pianistGS) · Twitter▼ https://twitter.com/pianistGS

 

☆ ブログ 、音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」▼ https://blog.goo.ne.jp/pianist-gensegawa

 

☆ 瀬川玄プロフィール▼ https://blog.goo.ne.jp/pianist-genseg...

 


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