いやしの風景

フォトマスターEXの管理人がいやしの風景をお届けします。たまに雑談や撮影記なども。

芭蕉に学ぶ写真の極意14

2022年11月11日 | 日記

心の味をいひ取らんと、数日腸(はらわた)をしぼる

 

三冊子にある。後半部分の推敲という作業は言語芸術にはよくあることで、写真でもテーブルフォト

ではありうるが、スナップや自然写真などでは出会いで撮るのが普通だ。

写真にとって重要なのは前半部分だ。写実を唱導した正岡子規は芭蕉のこのような態度を好まなかったが、

その後の俳句に駄作が量産されたことは、多くの俳人が認めている。

芭蕉と子規の違いははっきりしている。芭蕉の目は日本の伝統に向いていたのに対し、子規は西洋の自然

主義などに向いていた。日本で初めて野球をやったというのも、それを示している。

あるがままに写すだけでは芸術にならないのは、写真でも同じ。写真は写心。

芭蕉は古今和歌集の仮名序にある「和歌は人の心を種として…」という言葉に従っただけだった。

 

二年前の撮影。今年の市展に出品。

ペンタックス645Ⅱ

80-150mm

べルビア100

 

 

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初めての西大台

2022年11月04日 | 日記

今年の紅葉はかなり悪かったので、偵察がてら西大台に入ってみました。

西大台は許可が必要で、上北山村の売店兼食堂で受け付けています。

1000円の入山料が必要です。ガイドブックと期日限定の上北山温泉無料入浴券、バ

ッジがもらえます。

ゲートと途中のコースには指導員に立入認定証を示す必要があります。

コース一周は約8km標準5時間ですが、途中展望所往復2㎞の支路があり、30分ほど

余計にかかります。午前中の入山をお勧めします。展望所からは大蛇嵓が正面に望めま

す。

西大台は東と違ってほとんどが森の中です。私が行った日は晴天でしたが、木漏れ日が

マダラで写真には難しく、あまり撮れませんでしたが、ブナの黄葉が綺麗に色づいたの

がありました。登山道は東よりわかりにくい印象ですが、登山者が少ないので静かな山

歩きが楽しめます。

 

 

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