2012年4x5カメラにて撮影
芭蕉は芸術精神の何たるかは語っていません。多くの芸術に接して
つかみ取る以外にないと思っていたのでしょう。
今回は「不易流行論」について考えてみましょう。芭蕉自身は不易
流行とは言っていません。不易は変化しないことであり、流行は変
化してゆくことだから、本来この言葉は矛盾しています。弟子たち
の間でも混乱があったと思われますが、郷里の弟子土芳(どほう)の書
いた三冊子に私が最も適切だと思われる解釈が残っています。
師の風雅に万代不易あり、一時の変化あり。この二つにきはまり、そ
の本一つなり。その一つというは風雅の誠なり。
土芳の言う、風雅の誠が芸術の共通精神のように思われます。さらに
変化に移らざれば風改まらず。
とも述べています。他人と同じような写真ばかりを撮っていればマン
ネリになり、自己満足で終わるということなのでしょう。
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