昨年の日本写真作家協会(JPA)の公募展の入選作品が、巡回展の途中で開催中止となり
戻ってきました。4月の岡山展、5月の仙台展が開催されませんでした。 コロナが
長引くと、ほとんどのところに影響が出ますね。早く治療薬やワクチンが 出来てほ
しいものです。それまでは油断禁物です。
この作品は断崖の割れ目に咲くツツジを撮ったものですが、厳しい環境に生きる生命
の力強さがテーマです。多少の凸凹はあるものの、ほぼ平面なので、画面全体のバラ
ンスが必要です。花の美しさもさることながら、岸壁の険しさをどの程度取り入れる
かがポイントです。岸壁を多く取り入れると花が小さくなり、花を大きく写すと岸壁
の険しさが出ません。表現意図と画面構成は大きくかかわっているのですが、最近の
写真は状況説明に偏っているように思います。画面構成のカンを身に付けるには、ズ
ームでいろいろ撮っておき、後で見比べてみると良いでしょう。もちろん、縦位置で
も撮っておくべきです。
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