「句作に成ると為(す)るとあり。内に常に勉めて物に応ずれば、その心の色、句となる。
内に常に勉めざる者は、成らざる故に私意をかけてするなり」
「内」というのはその後にある「心」と考えてよいのでしょう。「心が色づく」という
のは心の変化、感動のことでしょう。それが無いのに句を作ろうとすれば、理屈に頼る
しかありません。
写真でも、構図に当てはめれば作品になるというものではありません。作者の表現意図
を強調し明確にするのが構図なのであって、技巧の一つにすぎません。感動と技術がう
まく融合して初めて良い作品ができると教えています。