和歌山の新宮から三重の熊野にかけて、徐福伝説というものがあります。
徐福というのは秦の時代の人物で、『史記』によると始皇帝の命を受けて『不老不死の薬』を求めて旅をしたのですが、たどり着いた地で王となり戻らなかったとされています。
ここまでなら日本は関係無かったのかもしれませんが、徐福が向かったのが東方にあるとされる架空の地名であったことから、その後の歴史書で徐福がたどり着いたのは日本であったとされているのです。
熊野に残る徐福伝説は本当に徐福の残した痕跡か?それとも『史記』を読んだ人達がつくったものか?
どちらにしてもロマンがあります!
ということで、熊野でその徐福伝説の一端を巡ってみました。
私が行ったのは熊野の波田須という海に面した小さな集落
車で鬼ヶ城から尾鷲方面へR311を行くと波田須の集落へ降りる道があります。
R311から降りていく道の入り口には小屋↑があって、ここから集落を見下ろすことが出来ます。
見下ろすと木が茂ってこんもりと盛り上がっている所に小さな鳥居が見えました!
目指す徐福ノ宮です。
っと!ここからが大変!
車一台やっとの急坂を降りて行かないとなりません…
ヤバい所です!
私なんて降りて行こうとした矢先に対向車が来て泣きそうになりながらバックしました・・・
そんな所なんですが、降りてみると駐車場まで用意されていました。
すぐ近くにJRの駅があるというのも驚き!
線路はあっても電車はめったに通らないだろうと電車のいない線路を写真に撮ったのですが、
携帯をポケットに入れた瞬間に電車が通過!
慌てて撮ろうとしましたが、当然、間に合うはずもなく・・・
幻を見たことにしました…
徐福ノ宮↑
↑左に徐福?右にお稲荷さん?
なぜかお稲荷さんと合祀されています。
そして祠の奥に
徐福之墓と書かれた石碑
残念ながらこの石碑は近代のものでした。
まぁ、それにしても夢がありますね・・・
江戸時代の人も徐福伝説にロマンを感じた人がいたようで
熊野の町にその思いをつづった詩を岩に刻んでいます。
家に帰ってからこの徐福ノ宮についてネットで調べてみると半両銭と呼ばれる中国の古い硬貨がここから見つかったそうなのですが、それが今はあのあやしい熊野市歴史民俗資料館に収められているらしい・・・で、それが盗難にあったとか、まだあるとか?何枚出土したのか?さえハッキリしない怪しさ・・・私の第一印象は結構当たっているでは・・・
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