徒然なるままに 平和と音楽を求めて

平和憲法のもと日本は戦争しない国として、いろんな国の国民から賞賛されてきた。この日本が戦争する国に変質しようとしている。

「これで納得!よくわかる音楽用語のはなし」

2013-10-27 | 読書

 

ほんとうによくわかる音楽用語の説明に出会った。似たような音楽用語がたくさんあって、その違いがよく分からないが、この本わかりやすく書いている。

例えば、次のよう。実際はもっともっと説明があるので、ここでは書ききれない。

「これで納得!よくわかる音楽用語のはなし」 関孝弘/ラーゴ・アンジェラー共著 全音楽譜出版社

 Allegro アッレーグロ この言葉に「速い」という意味はない。イタリア人が「あの人はとってもアッレーグロ」と言えば、「陽気で楽しそうな人」

Presto プレスト  「はやい」には二つの意味、「早い」と「速い」。Prestoは「早い」の意味。「朝早く本を読む」「仕事が早く終わる」というような使い方。では何故、「速く」になるの?イタリア人の感覚では、「プレスト=所要時間を短縮する → その結果として運動速度も速まる」

Largo ラルゴ イタリア語では「遅いという意味はない」。イタリア人に「ゆっくり、遅く!」と伝えようと「ラルゴ!」では通じません。ラルゴは長さを表す言葉で高さに対する幅「横」を意味する。「幅広い横の広がり、その大きな余裕のある空間」を感じさせるもの。「肩幅がラルゴ」といえば「肩幅が広い」という意味。何故、「遅く」の意味になるの? 「ラルゴ=幅が広い→ リズムの幅が広い → 演奏するのに時間を要する → 音楽之流れが、たっぷり、ゆうたりとなる →テンポが遅くなる」 英語のlarge(ラージ)も同じ仲間。

Lento レント ちょっとゆるゆる・・・そんな感覚 レントとラルゴは、どちらが遅い。洋服に例えれば、「ラルゴ」はブカブカでゆるすぎる洋服、「レント」は少しゆるめの洋服。でも、「あなたはレントね・・」と言われたらご用心。「頭の回転が遅い」という表現になる。

Rallentando ラッレンタンド だんだんだんだんゆっくりゆっくり リタルダントとラッレンタンドの違いは。Rallentandoは、ra+lent(O)+andoからなる。直訳すると、「レントにしていく」raは強調の接頭語。天気予報で「これから風も収まってくるでしょう」というとき、「風もラッレンタンド」と。

Adaagio アダージョ ad+agioで、「アージョのように」。アージョは、「ゆとり」「くつろぎ」「余裕」なので、心地良さ、優しさ、ゆったりとした開放感のような微妙なニュアンスが含まれている。単に「遅い」という感覚だけではなさそうです。レントとアダージョのどちらが遅いか、辞書によって異なるようです。

Andante アンダンテ 「歩く速さで」よいう意味で良いの? アンダンテは動詞andareから生まれた。英語のgo にあたる。でも、行くというより、移動するmoveの感覚。イタリア語では、アンダンテは、「良くもなく悪くもない」「普通の」という表現にも使われる。だから「速くも遅くもなく前に進む速度感」となる。

Acceleranndo アッチェレランド accelerareの動詞は「動きを加速する」の意味。

Calando カランド 消え入る世界を表現する音楽用語に、「カランド」「モレンド」「ズモルツァンド」「ベルデンドスィ」がる。「カランド」は体重が順調に減っていく。もとの動詞はカラーレcalareで「上から下に下がる」「減少する」だが、「ゆっくり」という感覚を伴う。

Con moto コン・モート モートとは「動き」のこと。「モートする」はエンジンをかけることで、モーターと同じ語源。惑星の運動も血液の循環もモートです。Conは英語のwithなので、「モート<動き>と共に」ということ。

Mosso モッソ piu mossoとして使われることが多い。モッソもモートと同じく動詞muovereムオーヴェレから生まれたもの。モートは動きを創りだすというイメージですが、モッソは「静止していない状態」「動きを伴った状態」。風が吹いて波打っている状態がモッソ。

Pesante ペサンテ 体重が重い、鉄が重いなど物理的に重い状態がペサンテ。厚さもペサンテで表される。「頭がペサンテ」「胃がペサンテ」という場合には重さからくる不快感を表す。重苦しい雰囲気がペサンテ。


自然豊かな野川

小金井市東町の南側を流れる野川。 国分寺崖線のはけの道に沿って。