徒然なるままに 平和と音楽を求めて

平和憲法のもと日本は戦争しない国として、いろんな国の国民から賞賛されてきた。この日本が戦争する国に変質しようとしている。

N饗 MUSIC TOMORROW 2012

2012-06-30 | 音楽 クラシック

6月29日、「N饗 MUSIC TOMORROW 2012」。第60回尾高賞受賞作品の演奏など。諏訪内晶子さんの演奏も。

最初の曲は、作曲者自身が萬葉集の額田王の和歌、読み方も意味もわからないとしている。それで作曲するとはすごい。

曲は、オーケストラなの?と思うほど。

受賞作品は昨年作曲。時を越えて平和への思いをと話されていた。

ヴァイオリン協奏曲での諏訪内晶子さん、久しぶりに聴く演奏。

6月29日 都響オペラシティコンサートホール

演奏曲

 法倉雅紀 / 莫囂圓隣之大相七兄爪謁氣~オーケストラの為の(2012) [N響委嘱作品・世界初演]

 尾高惇忠 / 交響曲~時の彼方へ~(2011) [第60回「尾高賞」受賞作品]

 マグヌス・リンドベルイ / パラダ(2001) [日本初演]

 ジェームズ・マクミラン / ヴァイオリン協奏曲(2009) [日本初演]

指揮|ジェームズ・マクミラン

ヴァイオリン|諏訪内晶子

NHK交響楽団


三ッ橋敬子指揮・スロヴァキアフィルを聴く

2012-06-27 | 音楽 合唱

9ヶ月ぶりの三ッ橋敬子さん指揮の演奏会をサントリーホールで聴く。今回は、スロヴァキア・フィル。どんな指揮になるか楽しみで行く。

聞きなれた3曲、モルダウ、ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲、「新世界より」。

モルダウのフルートの流れのような出だし。他の会場では、2本が合ってないと書かれたブログがあったが、この日は、素晴らしい音色に聞こえた。

ヴァイオリン協奏曲は、エリック・シューマンの音が少し弱いような気がしたのは気のせいか。

「新世界より」は、ホルンの響き、弦の音色、音色が素敵。

これまで、聴いた三ッ橋敬子さんの指揮のなかで最高。

2012年 6月 27日(水)
会場:サントリーホール


出演:スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団 
指揮:三ツ橋敬子 
ソリスト:エリック・シューマン(Vn)


曲目
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」 - モルダウ
ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.53
ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 Op.95 「新世界より」

 


合唱団コール・クライスの「フェーレ:レクイエム」

2012-06-22 | 音楽 合唱

合唱団コール・クライスの演奏会が地下鉄護国寺駅から歩いて数分の東京カテドラル聖マリア大聖堂で。

 フォールのレクイエム:第1曲のオルガンの会場いっぱいの響きと合唱、そしてテノールの声がなんとも言えぬ音に聞こえました。

 ソプラノがいい音楽を奏でていました。ソロの大森絵里さんの透きとおって声量のある声は聴き応え十分。

 ベースはもう少し声量が欲しいような気がしたのは、会場のせいか?

 すばらしい演奏でした。これからの練習の励みになります。

 チルコットのレクイエム、初めて聴いた曲。現代的な感じの曲。

 

コール・クライス 第3回定期演奏会

2012622(金)1900開演

東京カテドラル聖マリア大聖堂

指揮:箕輪 健


吉田秀和さんのこと

2012-06-04 | 読書

音楽評論家の吉田秀和さんが5月22日、亡くなられた。「レコード藝術」6月号に連載中でもあった。クラシック音楽の様々な分野での評論に、感心していただけであったが、図書館で本を手にした。

『永遠の故郷 夜』集英社

「≪月の光≫―堀江敏幸に」で、「中原中也にフランス語の手ほどきをしてもらったといっても、それは高校1年のせいぜい1年あまりのこと。その終りのころ、私はヴェルレーヌの詩の全集を買った。」の書き出しで始まる。

このヴェルレーヌの詩のひとつ「月の光」に作曲したフォーレの曲をあとできいて「いっぺんに心を奪われた。」と記している。「この曲にはフフォルテッシモはおろか一個のフォルテさえ、指定されていない。でも、いつも低声(こごえ)でそっと口ずさめば良いというものではないことは、センプレ・ドルチェ(いつも優しく)、センプレ・カンタービレ(いつも歌って)という二つの書き込みと小さなクレッシュンドが三つつけてあるのをみればわかる。」と、今にも聞こえてきそうな語りだ。

日本橋の医者だったお父さんが小樽の病院長になって、小樽で過ごしたころ、家に小林多喜二がきて、「母と合奏したそうだ。但し彼はヴィオラだったという話だがM私は聴いてない。」とも記している。

たくさん残してくれた音楽評論、目を通すのにいまからでも遅くないだろう。

 


「石原慎太郎よ、退場せよ!」

2012-06-01 | 読書

2人の対談、石原慎太郎に対する考えは一致しているわけではないが、面白い。

 第1章「小皇帝」石原慎太郎の本質で、斎藤貴男氏は、「石原都政というのは、差別を政治的に表現したものなのだと思います。それ以上でも、以下でもない。」「石原は一切の理屈抜きに、とにかく差別したいだけ。障害者は死んでしまえ。勉強の苦手な人間、貧乏人は生きる資格がないだとね。それを政治にしたのが石原都政なんです。」

 「世の中にはボンボンなんてたくさんいるけど、みんなもうちょっとマシなんじゃないか。・・・ひとことで言うと、三歳の男の子がそのまま七十いくつになっちゃったといこと。」

 「恵まれた環境に生まれた人はたくさんいますけれど、だからって、ああも露骨に他人を見下したがる人はそうそういないでしょう。腹の中では何を思っていたとしても、あまり表に出してはならないというのが人間社会のお約束でもある。しかも、戦争で財をなした家で甘やかされて育った人間が、そのことを恥もせず、彼にとっては、うちのオヤジのような人間はどこまでも兵隊というか、自分の財産を守らせるコマにしか見えていない。踏みつけるだけだ。」

吉田司氏と斎藤貴男氏の対談は、「太陽の季節」から、オリンピック招致、築地市場移転、新銀行東京、福祉切り捨てなどに及ぶ。

 2009年5月21日発行 著者:斎藤貴男・吉田司   洋泉者新書


自然豊かな野川

小金井市東町の南側を流れる野川。 国分寺崖線のはけの道に沿って。