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存在の不思議、無常の力

キャリアコンサルタント、田中道博のブログです。
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世界最高峰をめぐる人間模様

2014年05月11日 | キャリア
今日5月11日は1970年に植村直己と松浦輝夫が日本人として初めてエベレストに登頂を果たした日だそうだ。

現在からは比べものにならない装備や情報で成し遂げた栄誉。しかしその後の二人の人生は異なっている。

植村はエベレスト登頂後の8月にマッキンリーに登り、世界初の五大陸最高峰登頂者となった。冒険家としてのキャリアを重ね、最後はそのマッキンリーで消息を絶つことになる。

かたや松浦は1981年に隊長としてK2(世界で2番目の高峰)登頂後に引退。実業家としての道を歩み現在も存命中だ。

冒険家としては植村の方が有名だし、国民栄誉賞も得た超一流である。しかし松浦の生き方にも惹かれる。

材木商として会社経営、その後1990年代には屋久島で陶芸に打ち込み、その収益をネパールの学校へ奨学金として寄付している。

彼が山の第一線から退いた理由はわからない。しかしやはり彼の地への思いを持ち続けながら経営者として身をなし、芸術家へと転身していったことが窺える。

いずれにせよ人生はさまざまだ。それぞれの思いで山を見つめそして行動し、その積み重ねが人生をつくる。

他のエベレスト登頂者の名前を調べると気になる人がいた。

1996年5月11日。今日からちょうど18年前のこと、ひとりの登山家がエベレスト下山中に命を落としている。

そう、今日は難波康子の忌日でもあった。

世界最高峰をめぐる人間模様、人生模様は同山の登山適季であるこの時期に集中する。

ダイエットについて

2014年05月10日 | キャリア
最近少しずつ体重が増えている。しかも目立ってお腹まわりに…。最も体重が少なかったのは3年前。その頃より2~3キロ程度育った。

原因はうどん食と運動不足だと思っている。香川は「うどん県」と自称するに相応しくうどんが美味い。店ごとに特徴があってさほど「外れ」もない。

安いこともあり、どうしても足が向いてしまう。逆に周囲にヘルシーな和食の店は少ない。流行らないのですぐに淘汰される。

そういえば香川県は「糖尿病罹患率日本一」だそうだ。笑えない現実。県民が好む「うどん+おにぎり」の炭水化物ダブル攻撃はさすがに無理だが、気をつけなければならない。

一方運動の方だが最近登山に行っていない。ゴールデンウィーク中に一度は…と目論んだものの、結局は行けずじまいであった。

ゴールデンウィーク時期の愛媛県は赤石山系のアケボノツツジの群生は見事であり、毎年のように思いはありながら9年ほど前に行ったきり実現していない。

近所の山で運動機会を得ることが関の山と諦めるが、これとて時間の捻出がどうか。モチベーションも上がらないし。

今年の目標のひとつにその体重のことを挙げている。少しずつ切り上がってきた心理的下限値を再度戻す必要がある。

ご存じの方は多くいるが、私はダイエットを得意とする。30過ぎからの数年で35キロ近くのダイエットを成功させている。

だから自信はある。加齢により基礎代謝は落ちているが、なんとかやり遂げたい。

何をもって自身の価値とするか

2014年05月10日 | キャリア
人材の採用が難しいといわれる昨今、地方においても人材確保のため自社に何が必要かを悩まれている経営者は多いだろう。

財務体質は良くて将来性ある事業展開をされていても、求人に対する応募がないという状況がここしばらく続いていくように思われる。

地方の中小企業で知名度がないことや大手ほどの給料や福利厚生が整っていない点など、なるほど理由になりそうなことはたくさんある。

しかし自社の魅力を求職者に訴求していくことは可能だと思う。

例えば地方の中小企業には転居を伴う転勤がないという地元の人が好むメリットがある。地元大好きな人にはもってこいの会社だ。

だが実は他にもっと大切なことがある。それは「何をもって自社の価値とするか」という確固たる存在意義、つまりは「事業ドメイン」を持つことだ。

まさか「儲かるからこの事業をやっています」という経営者はいないだろう。もしいるとすれば先行きは危うい。

良好な社風を作るのも社員のレベルを上げるのも、根っこを辿れば「事業ドメイン」に行き着く。そして会社の魅力を左右するのもそうだ。

もしかするとそれに気づいていない経営者が多いのかもしれないと感じることがあって寂しくなる。

人が来ないと嘆く前に、経営のありようを見直すことが必要かもしれない。

さて、このような話は個人にも当てはまる。「何をもって自身の価値とするか」という問いかけを常に持って過ごしたいものだ。

転職時の・仕事を楽しむための心持ち

2014年05月09日 | キャリア
転職支援をしていると、さまざまな心持ちの方と出会う。転職という機会をどのように捉えるかは人それぞれだ。

まずは、あまり深く考えていない人がいる。仕事によって人生が変わるという感覚がないのか、明確な人生設計がないのか、その理由もまちまちだ。

「仕事はお金を稼ぐためにある」や「食うために働く」といった感覚で目の前にある仕事に飛びついてしまう人もいるようだ。

仕事を「何が何でもやり遂げる」という感覚に薄い人もいる。そういう人は困難が目の前に来たらすぐに「自分には合わない」と辞めてしまう。

少し極端になってしまったが、仕事と人生のつながりに気づかない人は一定数存在すると思われる。

かと思えば逆に、深刻に考えすぎて一歩を踏み出せない人もいる。この一歩で自分の人生すべてが決まってしまう。だから慎重に…というのだろうか。

もしかすると「自分に合った仕事がある」と探しているのかもしれない。そんなものはないのだけれど。

慎重だなと思いよく聴いてみると、中には「失業給付をもらいながら」という言葉がセットになる人もいて閉口することがあるが、こちらは論外だ。

衝動的に決める人、逡巡して決められない人…。まさに百人百様だが、時間的な制約のある中で支援することは簡単ではない。

こういう人たちも結局はなんらかの職に就くだろう。

なにより、仕事を楽しんでほしいのがいちばん!

そうするための心持ちやいかに。

記憶のこと

2014年05月09日 | キャリア
小学校低学年時代の記憶を持たない方がいる。転職支援をしているとまれにそういった方と出会う。

さほど大きな問題ではないと考える方もいるかもしれない。私自身も詳しいわけではないし、そういった人が立派に活躍されていることもあるだろう。

しかし、やはりなんらかの問題を抱えて生きておられないだろうか。これは個人の実感からくるものであり、統計的事実と異なるかもしれないし、科学的根拠もわからない。

私には小学校時代の思い出、きら星のような記憶がたくさんある。花火大会、虫取り、基地遊び、ハイキング、絵を褒められたことなど…。

もちろんネガティブな記憶もあるが、まったく覚えていないということが実感としてわからない。

人間には「防衛」という心理機能がある。「忘れる」ことで自分自身を守るという機能だ。もしかするとそういったことと関係があるのかもしれない。

社会生活を送ることとの関係はわからない。けれども「自己への気づき」は「自分軸」を築く上で重要なことだ。「自分軸」はやがて自分らしい行動に繋がる。

自分自身は経験の積み重ねによって構築されているとすれば、その経験の断絶は難しい問題である可能性は否定できない。

記憶の断絶のもとになっている経験がどのようなものかを想像してしまうこともある。

おそらく簡単なことではない。しかし幸せに生きるためには乗り越えなければならないことがある。大人とはそういうものなのかもしれない。