2009年の全日本選手権もあっという間に終わってしまいました。
毎年、あっという間に来て、あっという間に去っていくものが、全日本だなあ。しかも一年も一緒に終わっちゃうし。
鈴木あっこちゃんが五輪切符を掴めたことは本当に嬉しくて、友人Mと二人で並んで観戦しながら、会場で号泣してしまいました。
ちょうどキスクラの上あたりの席だったので、派遣選手発表のときに長久保先生が気が付いて下さって、「おめでとうございます~!!」と、手を振ってご挨拶できたのも嬉しかったです。
男子シングルは、何と言っても郡山くんの最終グループ入りが素晴らしかったです!フリーが放映されたということで、今まで智くんを知らなかった方々から、『このブログでよく名前が出てくるので、どんな選手なのかと思っていましたが、素敵ですね』、というメールを沢山いただきました。智くんご本人も、学校等のお友達から沢山メールが来て、「全日本に出ているんだ」とびっくりされたようです。東京から荷物を引きずって会場に到着下ときに、偶然コンビニ前で智くんと会ったんですよ。で、SPの滑走順が16番だと教えて貰ったのですが、
「(高橋)大ちゃんと同じグループなんですよ・・・」と、ちょっと複雑そうでした。で、
「健ちゃんの滑走順、知ってますか?」
「!?、知らないけど・・・」
「最終グループ、28番ですよ」
って、わざわざ教えてくれる智くん。有難う!!
SPが終わった後にお話ししたときに、
「いや~、後は落ちるだけですから。でも、(アイスチャレンジや先月の県大会のような)途中でやめたくなるような演技だけはしないようにしますから」
なんて言っていましたが、あの凄いメンバーの中で、堂々としたフリーでしたよね!直前に滑った無良くんが激突してはがれ落ちたフェンスの紙片を、滑る前に冷静に拾ってリンク外に捨てるなど、ちゃんと周囲の状況が見えているなあ、と、とても落ち着いて見えましたが、フリー後にそう言うと、
「周りが見えていないっていうより、むしろ6分間練習は、周りのみんなが凄すぎて、『すげ~!!』って思いながら、かえって見ちゃいましたよ」
なんて言っていました(笑)。
今回は残念ながらルッツが入らなかったけれど、次は3Aとルッツ、両方入ると良いですね♪
さて、中庭くんですが、今回は本当に残念な結果になってしまいました。
SPでは4Tで転倒してしまったものの、唯一4回転にトライした選手ということで、会場のお客さんからたくさんのスタオベを貰っていました。3Aも少し危なかったけれど何とかきまり、ステップからの3Lzも良い感じで、ステップでは大拍手でしたね。会場中のお客さんみんなに、中庭くんの意気込みが伝わった感じがして、一体感があり、本当に素敵なSPでした。
その後、予期せぬところで石原先生とトレーナーの池上さんとご一緒のところでお会いできたので、
「4Tは残念だったけれど、やらなくてはならないことを、攻めてやった結果だから、悔いは少なくないですか?」
と聞いたら、
「そうですね。前日練習で跳んだような4Tが入ったらと思うと、ちょっと悔しい。それくらいあの4Tは凄かったんですよ。でも、昨年の全日本のSPは、一応ノーミスだったじゃないですか。今回は転倒したのに、そのときの点数と殆ど変わらないので、全体的な底上げは出来ているのかな、と思います」
と仰っていました。
ロシア選手権のプルシェンコのSP100点越えのことを、何故かものすごく気にされていました(笑)。
フリーは、気合が空回りしてしまったのかな。
お母様からは、県大会からの約一月間、お母様もこれまで見たことがないというくらい、真剣に練習に取り組まれていたと伺いました。以前は部分練習が主だった曲かけも、最初から最後まできちんと通して滑りきる練習を、多くされていたようですし、4回転も調子が良いと、色々な方々から伺っていました。
曲を「ブレイブハート」に戻して1ヶ月余りで、それがちょっと間に合わなかったのかな、とも思うのですが、何故ああなってしまったのか、真実のところはわかりません。
石原先生に伺いましたが、フリーの後、今後について、先生とトレーナーさんと3時間くらいじっくり話し合われたそうです。人生論から始まったそうで、
「中庭くんも、随分大人になりました」
と、先生が仰っていたのが印象的でした。
実は前日のフリーのあとにお母様から、『長い間、応援有難うございました』というご連絡を頂いたのです。公表はされていませんでしたが、恐らく中庭くん御本人と御両親の間では、今シーズンまでというお話しをされていたのだと思います。でも私は、本当にこれで最後で良いのかしら、これでやめてしまったら、中庭くん自身に納得がいかないのではないかってぐるぐるしてしまったので、実は最終グループの演技をあんまり覚えていなかったりするのですが・・・。なみはやドームからの帰りに、御両親にお会いしたのでお話ししましたが、本当にこれで終わりというわけではなくて、中庭くんご自身に、もしまだ続けたいという強い気持ちがあるようならば、もちろんサポートしますよ、と仰っていました。ここまで来たのだから、あとしばらく延びたところで同じなので、と、笑っていらっしゃいましたが、本当に素晴らしい御両親で、中庭くんは幸せだなあ、と思います。
中庭くんご本人とも、試合の翌朝、福岡にお帰りになる前に、少しだけお話しさせていただきましたが、とりあえず、私の個人的な意見として、こんなに納得のいかない演技で、最後の全日本にして欲しくないということを伝えてしまいました。進退に関してはずっと、ご本人が決めることだからと思っていて、そういう話をしたことはなかったのですが、今回だけは言ってもよいかしら、と思って・・・。で、中庭くんも、これで終わりにするつもりはないようだったので、とりあえず一安心・・・。先生と、来年の全日本とかいう長いスパンではなくて、短いゴールを設定して、そこまでに何が出来るか、と目標を持つようにお話されたようです。
それにしても何故、3Lzを3回跳んでしまったのかだけは聞いてみたんですが、
「いや、自分では冷静なつもりだったんですよ。2回目のルッツが、絶対回転不足でダブルだったと思っていたんですね。で、エラーの付いてしまうフリップを跳ぶよりは、と思ってわざわざルッツにしたんですけど・・・。英生(アシスタントテクニカルスペシャリストの梅谷くん)にも、3回見直したんだけれど救えなかったって言われてしまいました。」
だそうで・・・。うう~ん、勿体ない・・・。
女子フリーは見ないで帰ってしまった中庭くんですが、女子の結果がどうなるか、特に鈴木あっこちゃんが五輪に行かれるかをとても気にされていました。いつも一緒に頑張ってきましたものね。
一年の締めのご挨拶も出来て、良かったです。
他にも全日本でのお話しは沢山ありますが、とても書ききれないので、折を見て書けるようだったらまた・・・。
では、皆様、今年もいろいろとお世話になりました。
良いお年をお迎え下さいませ!!
来年も宜しくお願いいたします。
毎年、あっという間に来て、あっという間に去っていくものが、全日本だなあ。しかも一年も一緒に終わっちゃうし。
鈴木あっこちゃんが五輪切符を掴めたことは本当に嬉しくて、友人Mと二人で並んで観戦しながら、会場で号泣してしまいました。
ちょうどキスクラの上あたりの席だったので、派遣選手発表のときに長久保先生が気が付いて下さって、「おめでとうございます~!!」と、手を振ってご挨拶できたのも嬉しかったです。
男子シングルは、何と言っても郡山くんの最終グループ入りが素晴らしかったです!フリーが放映されたということで、今まで智くんを知らなかった方々から、『このブログでよく名前が出てくるので、どんな選手なのかと思っていましたが、素敵ですね』、というメールを沢山いただきました。智くんご本人も、学校等のお友達から沢山メールが来て、「全日本に出ているんだ」とびっくりされたようです。東京から荷物を引きずって会場に到着下ときに、偶然コンビニ前で智くんと会ったんですよ。で、SPの滑走順が16番だと教えて貰ったのですが、
「(高橋)大ちゃんと同じグループなんですよ・・・」と、ちょっと複雑そうでした。で、
「健ちゃんの滑走順、知ってますか?」
「!?、知らないけど・・・」
「最終グループ、28番ですよ」
って、わざわざ教えてくれる智くん。有難う!!
SPが終わった後にお話ししたときに、
「いや~、後は落ちるだけですから。でも、(アイスチャレンジや先月の県大会のような)途中でやめたくなるような演技だけはしないようにしますから」
なんて言っていましたが、あの凄いメンバーの中で、堂々としたフリーでしたよね!直前に滑った無良くんが激突してはがれ落ちたフェンスの紙片を、滑る前に冷静に拾ってリンク外に捨てるなど、ちゃんと周囲の状況が見えているなあ、と、とても落ち着いて見えましたが、フリー後にそう言うと、
「周りが見えていないっていうより、むしろ6分間練習は、周りのみんなが凄すぎて、『すげ~!!』って思いながら、かえって見ちゃいましたよ」
なんて言っていました(笑)。
今回は残念ながらルッツが入らなかったけれど、次は3Aとルッツ、両方入ると良いですね♪
さて、中庭くんですが、今回は本当に残念な結果になってしまいました。
SPでは4Tで転倒してしまったものの、唯一4回転にトライした選手ということで、会場のお客さんからたくさんのスタオベを貰っていました。3Aも少し危なかったけれど何とかきまり、ステップからの3Lzも良い感じで、ステップでは大拍手でしたね。会場中のお客さんみんなに、中庭くんの意気込みが伝わった感じがして、一体感があり、本当に素敵なSPでした。
その後、予期せぬところで石原先生とトレーナーの池上さんとご一緒のところでお会いできたので、
「4Tは残念だったけれど、やらなくてはならないことを、攻めてやった結果だから、悔いは少なくないですか?」
と聞いたら、
「そうですね。前日練習で跳んだような4Tが入ったらと思うと、ちょっと悔しい。それくらいあの4Tは凄かったんですよ。でも、昨年の全日本のSPは、一応ノーミスだったじゃないですか。今回は転倒したのに、そのときの点数と殆ど変わらないので、全体的な底上げは出来ているのかな、と思います」
と仰っていました。
ロシア選手権のプルシェンコのSP100点越えのことを、何故かものすごく気にされていました(笑)。
フリーは、気合が空回りしてしまったのかな。
お母様からは、県大会からの約一月間、お母様もこれまで見たことがないというくらい、真剣に練習に取り組まれていたと伺いました。以前は部分練習が主だった曲かけも、最初から最後まできちんと通して滑りきる練習を、多くされていたようですし、4回転も調子が良いと、色々な方々から伺っていました。
曲を「ブレイブハート」に戻して1ヶ月余りで、それがちょっと間に合わなかったのかな、とも思うのですが、何故ああなってしまったのか、真実のところはわかりません。
石原先生に伺いましたが、フリーの後、今後について、先生とトレーナーさんと3時間くらいじっくり話し合われたそうです。人生論から始まったそうで、
「中庭くんも、随分大人になりました」
と、先生が仰っていたのが印象的でした。
実は前日のフリーのあとにお母様から、『長い間、応援有難うございました』というご連絡を頂いたのです。公表はされていませんでしたが、恐らく中庭くん御本人と御両親の間では、今シーズンまでというお話しをされていたのだと思います。でも私は、本当にこれで最後で良いのかしら、これでやめてしまったら、中庭くん自身に納得がいかないのではないかってぐるぐるしてしまったので、実は最終グループの演技をあんまり覚えていなかったりするのですが・・・。なみはやドームからの帰りに、御両親にお会いしたのでお話ししましたが、本当にこれで終わりというわけではなくて、中庭くんご自身に、もしまだ続けたいという強い気持ちがあるようならば、もちろんサポートしますよ、と仰っていました。ここまで来たのだから、あとしばらく延びたところで同じなので、と、笑っていらっしゃいましたが、本当に素晴らしい御両親で、中庭くんは幸せだなあ、と思います。
中庭くんご本人とも、試合の翌朝、福岡にお帰りになる前に、少しだけお話しさせていただきましたが、とりあえず、私の個人的な意見として、こんなに納得のいかない演技で、最後の全日本にして欲しくないということを伝えてしまいました。進退に関してはずっと、ご本人が決めることだからと思っていて、そういう話をしたことはなかったのですが、今回だけは言ってもよいかしら、と思って・・・。で、中庭くんも、これで終わりにするつもりはないようだったので、とりあえず一安心・・・。先生と、来年の全日本とかいう長いスパンではなくて、短いゴールを設定して、そこまでに何が出来るか、と目標を持つようにお話されたようです。
それにしても何故、3Lzを3回跳んでしまったのかだけは聞いてみたんですが、
「いや、自分では冷静なつもりだったんですよ。2回目のルッツが、絶対回転不足でダブルだったと思っていたんですね。で、エラーの付いてしまうフリップを跳ぶよりは、と思ってわざわざルッツにしたんですけど・・・。英生(アシスタントテクニカルスペシャリストの梅谷くん)にも、3回見直したんだけれど救えなかったって言われてしまいました。」
だそうで・・・。うう~ん、勿体ない・・・。
女子フリーは見ないで帰ってしまった中庭くんですが、女子の結果がどうなるか、特に鈴木あっこちゃんが五輪に行かれるかをとても気にされていました。いつも一緒に頑張ってきましたものね。
一年の締めのご挨拶も出来て、良かったです。
他にも全日本でのお話しは沢山ありますが、とても書ききれないので、折を見て書けるようだったらまた・・・。
では、皆様、今年もいろいろとお世話になりました。
良いお年をお迎え下さいませ!!
来年も宜しくお願いいたします。