シニア男子~!!
今年はカナダに練習に行ってしまって、夏の飯塚杯では見られなかった郡山智之くんの演技を見るのが本当に楽しみでした。
しかもSPもフリーも新プロです。
振り付けは両方とも宮本賢二先生ですが、カナダでディヴィッド・ウィルソンに手直ししてもらったそうです。
今年は大輔くんも小塚くんもディヴィッドなのですよね。
中庭くんが、大輔くんは昨年の時点で既に、ディヴィッドの振り付けで滑りたいと言っていたと教えてくれました。
話をした時点では、まだ誰の演技も見ていなかったわけですが、
「ディヴィッドなら、(選手の個性によって振り付けをちゃんと変えられるから)被っても大丈夫でしょう。」
とも言っていました。
帰国したばかりで、デイヴィッドにマイナーチェンジしてもらった振り付けを、まだ石橋先生もきちんと御覧になったことがないと仰っていた智くんのプログラム。
SPは「Tango De Los Exiliados」。
本来タンゴは男女で組む踊りですが、シングルスケーターが使うと、大抵はやっぱり一人で滑っているものになってしまいます。
でも、智くんの踊りは、そのホールドの感じといい、視線といい、ちゃんとパートナーがいる感じがするのです。
その情熱的で、男性としての色気も感じさせてくれる表現力が、とても素敵です。
毎年言っている気もするのですが、智くんの演技は絶対正面から見たいなあ。
6分間の練習滑走では冒頭の3ループに苦労していましたが、本番ではばっちり決まって、3T+3Tも入り、良い演技でした。
そして、何よりもスピンが上手になりましたね~!!
回転速度も上がり、ポジションの幅も広がった感じで、しかも安定していました。
早速、カナダで3ヶ月間の成果が出ているのですね。
本当に惚れ直しましたv(もちろん、いつも素敵ですけれどね!!)
ほとんど減点するところの無い演技だったと思ったのに、ジャッジスコアを見たら、何故か謎のマイナスがたくさんありました。
しかも5番ジャッジのみ・・・。はて?
他の全員から+2を貰っているストレートラインステップにまで、マイナスがついているってどういうことかしら~???
フリーは「アランフェス協奏曲」。
かなりテンポが速い、ちょっといじってあるバージョン。
後半息切れしてしまった感がありましたが、素敵なプログラムです。
こちらは完成するのが楽しみっていうことで。
ずっと家出中だった3Aは、だいぶ感覚が戻ってきたみたいです。
今シーズンは試合でちゃんと跳べるといいですね♪
優勝、おめでとうございました!!
2位は今シーズンからシニアで参戦の野添くん。
来年は明治大学に進学決定だそうで、おめでとうございます。
まだ先生がどなたになるかはわからないみたいですね。
でも、多分、東京ブロックになるんですね。
鈴木健太郎くんも今年から東京ブロックだし。
おなじみの選手が東京に増えてくれるのはとても嬉しいのですが、反面、彼等が小学生の頃から、ずっと中四国九州ブロックで見てきたのに、
もうそちらでは見られなくなってしまうのだなあ、と思うと、寂しくもあります。
SPで3Aが決まらなかったのが残念。
降りたと思ったのに・・・。
フリーは冒頭では高さもあって回転力もある3A+2Tをきめてくれたのに、その後が続かなかったですね。
もうちょっと全体を丁寧に滑れるようになるといいのになあ。
もちろん、丁寧に滑ることによって、あの突っ込んでいくような元気の良さが無くなってしまっても嫌ですが。
3位は竹田津くん。
フリー3位は玉田くんでしたが(玉田くんもアランフェス。こちらの演奏は正当版な感じ)、SPでの貯金で、竹田津くんが逃げ切りました。
私は彼のことはあまりよく知らないのですが、一緒に観戦したOさんに伺ったところ、今年から社会人(しかもJRって言っていたかな?)で、
仕事の合間に頑張ってスケートをしているそうです。有給をとって、試合に出場しているのだとか。
ようやく7級をとったので、初めてのブロックだそうですが、男子は西の枠が多いから、多分このまま全日本まで行かれますものね。
トライする意義、ありますよね~。
技術的には智くんや野添くんには適わないけれど、気持ちは全然負けていなかったですよね。
地元の選手たちの応援も熱烈で、力のこもった良い演技だったと思います。
ふと横を見たら、Oさんも泣いていましたv
1泊2日で慌しかったし、寒かったし、ずっと立ち見だったしで、体力の限界を感じましたが、やっぱり行かれて良かったです。
最初にあげた目標は、ほぼ果たしましたし!
そうそう、ジュニア男子フリーのときだったかな。中庭くんがちょっとだけ休憩中で、Jr.グランプリに行っている星くんがどうだったとか、刑事くんがどうなるかとかを話しにきてくれたのですが、そばで観戦されていた妙齢のご婦人方がお二人、
「握手してくれませんか!?ずっと機会をうかがっていたんですよ!!」
と言って、中庭くんに握手とサインを求めていらっしゃいました。
「先生、モテモテですね!」
と言ったら
「何を言っているんですか」
と笑っていましたが、私とOさんには、「後で」、とか言って、結局サインしてくれなかったわ~(笑)。
私のプログラムには、郡山智くんのサインのみが入っています。
意外なことに、智くん、初のブロック優勝なのですね。
表彰台の常連さんではありましたが、考えてみれば、ずっと漬物石のようなお兄さん達がいましたからねえ。
本当におめでとうございました。
智くんの優勝する姿が見られた嬉しさが、あとからじわじわきました。
帰りの新幹線で、一人で思い出して嬉しくなってしまいました。
西日本では、みなさんの、今回よりも良い演技が見られたら幸せです。