Blog=「Sawacchi抄」

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目くそ、鼻くそ!(産経新聞・正論より)

2004年11月15日 | Weblog
久しぶりに「スカッ」とした新聞の論調に出会った。
昨日付けの産経新聞『正論』である。
最も上のタイトルと同じタイトルではないが、結論はそのようなものだった。

どういった内容かと言えば、テレビの旅番組はそもそも「やらせ」である。
まぁ演出といえば演出だが、視聴者はそれを承知で見ている。
例えば駅前でインタビューすると、ちょうど話が合うように店や旅館が近くにある「あれ」である。
そんな偶然を装った番組も承知の上で、我々は楽しんでいるのだと。

ところが昨今多発した偽装「温泉」騒動も、そもそもは同じようなものではないか。
本来は何らかの法や規制で「温泉」が定義付けられ、それに合致しないから偽装だとテレビが騒いだ「あれ」のことだ。
でも偽装は悪いことだが、人体に害はあっただろうかといえばそうではない。例えば白骨温泉は入浴剤を使ったのに、それを表示しないだけなのだ。
悪いといえば確かに悪いが、ではテレビの「やらせ番組」は悪くないのか。
やらせと解るのは悪くなく、紛らわしいには悪いとか、そんな決まりは何処にも無い。最もあったにしろ、なにを基準にやらせ(悪)と演出(正)を分けるのか。土台無理な話だ。

新聞の論調ではここからが面白い。
まず本来、旅番組と温泉旅館は「グル(ペア)」なのだ、と。
ところが白骨温泉以来、テレビがよってたかって温泉批判を繰り返す。本来番組とスポンサー的存在の両者なはずなのに、何処かおかしいという「主張」だった。

あぁ、なるほどそうである。と自分も思ったわけだ。日本人は本来このようなことに事に目くじらを立てるどころか、そのユーモアを楽しんでいる風潮がある。
テレビもこれまでお世話になったろうに、たかがこれくらい(目くそ鼻くそ、どっちもたいして変わらない)の事に大げさになるな。

とまぁ、こんな話に同調したのでした。

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