社会構造も遠因では？「ＪＲ西事故」

大変遅れ馳せながら、やはりこの「ＪＲ福知山線の脱線事故」問題に触れておきたい。
まず自分の言いたいことは二つある。
一つ目は、既に多くのマスコミが報道している「ＪＲ西日本の体質」を早く改善せよということ。
二つ目は、ＪＲ西の体質の遠因となっている、経済至上主義による日本の社会構造を変革せよである。

一つ目の問題は省略して、二つ目のことを申し述べる。
今、日本は異常な過密都市と、どうしようもない程くたびれた過疎地域で構成されている。
間もなく訪れようとしている超高齢少子化社会。
どう乗り切るのか様々議論は耐えないが、まずは地方と都市のアンバランスを是正すべきではないだろうか。

理由はいくつかある。
超過密都市が生んだ悲劇が今回の事故である。
過密ゆえ、異常なダイヤ構成の電車が要求され、人々はそれを享受する。このことは高効率な生産性が要求される日本の社会の要求ともとれる。
このアンバランスを変えない限り、ＪＲ以外でも似たような事故は起きるだろう。

しかし一方の過疎地域はどうだろう。その生活に満足している訳でもないが、どうすることも出来ない。
加えて公共工事の急激な減少が追い討ちをかける。都市へ人々が集中する。過疎が過疎を呼び高齢化が一層進み過疎地域の生産性は一層低下する。

都市は便利になるが、はたして子供を生み育て易いという環境にあるだろうか。
いささか疑問が残る。加えて犯罪や乱れた風俗が子供たちの感覚を麻痺させる。

今いくつかの理由を挙げて問題点を指摘したが、これらは価値観の問題もあり一概に「こうだ。」とも言い切れない。
しかし、いつかは議論しなければならない問題ではないだろうか。
そして、いずれ政治力で変えなければならない重要課題だ。


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