私が、最初にその引力を感じたのは、大学入試の時でした。
1番行きたかったのは、家政学部の被服学科で、受かっていたのです。
でも、選んだのは、若気の至り(?)で、理系の道でした。
つらい4年間でした...ぐすん。
卒業後はコンピュータの仕事に夢中になりましたが、
2年半であっけなく結婚退職してしまいました。
新婚旅行から帰ってきて、1番に始めたことは、あこがれだった戸塚フランス刺繍。
磯子の高台の起伏に富んだ道を、刺繍の道具が入ったバッグを提げて、
先生のお宅に向かう時の楽しかった気持ちを、今でも思い出すことが出来ます。
でも、2年半後に長女が生まれ、あっさりと辞めてしまいました。
その2年半後(この頃、2年半毎に転機が来て、自分でもびっくりしていました!)
次女が生まれ、以降、お揃いのお洋服を作ることが1番の楽しみになりました。
幼稚園のバザーでは、売り物のエプロンを何枚作ったことでしょう。
でも、下の娘が小学校に入る時に、また、もう一方の引力が...
清水の舞台から飛び降りる気持ちでした。
仕事は大変でしたが、私に喜びと生きがいを与えてくれました。
仕事の合い間にパッチワークの針を持つようになりました。
そして、今、布の世界にひたれる時がきて、おぼつかない足取りで歩み始めたのですが、
また、もう一方の引力が私を引っ張るのです。
短期間の仕事、引き受けるべきか...揺れる思いに苦しくなります。
どうしよう...
まさに、両方の引力にひっぱられて、行ったり来たり。
写真は、次女が赤ちゃんの頃に、友達から図案を借りて自己流で刺したコスモスです。
縦55cm、横90cmの額の部分。
光ってしまって..下手な写真でごめんなさい。