真空管オーディオフェアまとめ

こんばんは。１日遅れではありますが、真空管オーディオフェアのまとめです。正直今回は本当に疲れました。今日は終日急ぎの仕事をこなしつつ、いまだにちょっと頭がぼーっとしている感じです。でも沢山ご来場いただいた皆様のことを考えれば、そんな贅沢を言っていたら罰があたりますが・・・。

２日目は午前中は比較的来場者が少なく、前日の混雑が嘘のようでしたが、午後はかなり増えてきて、前日と違い後半の方が忙しかった感じです。予想通り限定ユニットは完売で、２日間を通して売上は昨年の５０％アップとなりました。販売自体は第一目的ではありませんが、でもやはり目の前で自分の商品が売れていくのを見ることは本当にうれしいもので、この子たちが嫁入り先でこれから大切にされることを心から祈るばかりです。まぁ今日もいろいろなことがありましたが、先ずは失敗談から。

午後のラウンドで昨年も来ていただいたお客様と試聴後に話をさせていただいたのですが、「今日の音は中域の音が全体に平面的でそれぞれの楽器がだんごになって見えにくい感じでしたね。」とのコメント。そんなにダメかなぁと思いつつ、でも非常に高いレベルのことをおっしゃっている可能性もあるので、もっと頑張らないとダメかなぁとも反省しながら話を終えたのですが、お客様が帰られた後念のため各配線を確認してみたら、何と片側のスピーカーケーブルがほとんど切れかかって細い１本だけでつながっている状態だったのです。ガ～ン！　やっちまったなぁ！　これじゃ音がおかしくなっても仕方がない。それにしても、どうせ切れるなら完全に切れてしまえば音が出なくなって気がつくのに、こんな中途半端な切れ方をするとは・・・。いやぁ、ほんと残念でした。まぁこれも全ては確認を怠った私の責任なのですが、２度とこのようなことがないよう、あらためて心に誓った次第です。

実はこの回もそうだったのですが、お客様の中で少数ではありますが配線材を平気でいじったりされる方がいらっしゃいます。もちろん、この時のトラブルの原因が直接関係があるかどうかは私には分かりません。ただ、やはりデモ機の配線等に触る（中には引っ張る方も）ことだけはちょっと止めていただきたいなぁと。まぁせっかく来場された方になかなか注意をしにくいのが実状ですが、中にはデモ中にもかかわらず音を出しているスピーカーの目の前でスピーカーをのぞき込んだりされる方もいらっしゃったりして、ほんと困るというか驚くというか・・・。その方の後ろには沢山の他のお客様が真剣に音を聴かれているということが全く意識に無いようで、これだけはちょっと勘弁していただきたいなぁと心から思います。

それと軽いチョンボとしては、デジカメを忘れたこと。正確に言うと、車の座席の下に落ちていたのですが、写真のように２日目は仕方なく携帯での撮影となりました。ということで、今日の写真の解像度が悪いのはご勘弁を。

というわけで、ちょっとしたトラブルはありましたが、一応２日目も無事終了することができ、音に関してのご評価も概ね良かったように感じました。キット屋様からお借りしたアンプJB300Bの音も絶好調かつノントラブルで、本当に助かりました。大橋様本当にありがとうございました。

今日も沢山のお客様にお会い出来ましたが、中には接客中のためお話しをゆっくりとできないこともあり、こういうイベントでの対応にはやはり限界がありますね。ソニー時代の大先輩のCさん（私が自分の製品のことをこの子と呼ぶのもCさんの受け売りです）も来ていただいたのですが、結局話が出来ず会釈するだけでした。次回はお話しできればいいのですが。
そう言えば、わざわざ栗ようかんのお土産をお持ちいただいたお客様（お名前を聞くのを忘れてしまいました）もいらっしゃって、ほんと恐縮することしきりというシーンもありました。あの栗ようかん本当においしかったです。ありがとうございました。でも次回はそのようなことは不要ですので、是非音だけを楽しみに来てくださいね。私にとっては皆さんに来ていただくことが最大の喜びですので。娘には、「父さん、ほんと幸せ者だね。会社を始めてたかだか２年くらいで、お客様がわざわざお土産を持参してくれるメーカーなんて世の中にないよ！」って言われちゃいました。ほんとその通りです。どうだ、お前の父さんは凄いだろって、ちょっと自慢顔したりして・・・。

それからウッドコーンコアキシャルをデモしていただいたファインウェイブ様のブースの方も好評だったようで、代表の方から「うちのアンプよりスピーカーの方の質問が多かったですよ」なんて言われちゃいました。また機会があれば使っていただければうれしいのですが。こちらのブースを見ていると、PARC Audioを始めたばかりで不安がいっぱいだった頃の自分を思い出して、思わず頑張ってくださいねって心の中でつぶやいちゃいました。


それと意外に質問が多かったのが、デモに使った沢智恵さんのCDについて。これは、本日来場されていた最近PARC製品を採用いただいた某大手メーカーの方にも聞かれました。以前ブログでも紹介させていただいたものですが、コアキシャルの透明感のある音とベストマッチのようでした。

最後にお客様との話で特に印象に残ったことを一つ。それは２０代くらいと思われる青年の方で、いつもブログを楽しみにご覧いただいているとのことでしたが、「PARC Audioのサウンドポリシーには本当に同感できるし、これからも大切に使っていきたいと思います。ユニット調整法など話が難しくて全く分からないこともありますが、作り手からの生の声を聞くことができるのは本当に大切で、今後も是非頑張ってくださいね」と熱い応援メッセージをいただきました。今後マルチにも徐々に挑戦していきたいとのことで、ブログでの分かりやすい解説を今後も頑張ってやっていかねばとあらためて思った次第です。正直なことを言ってしまうと、歳をとって涙もろくなったこともありますが、自分の息子くらいの年代のユーザーの方からこのような熱い応援メッセージをいただいて、もうちょっとで涙をこぼすところでした。

このお客様もそうですが、ブログはいつも見ているがコメントはまだ書いたことがないとのこと。そのようなユーザーの皆様も多いかと思いますが、是非是非コメントをお書きいただければ幸いです。皆様のちょとしたメッセージがPARC Audioというちっちゃな会社への大きなサポートとなってくれます。ブログを一人で書いていると、ほんとこの内容で皆さん満足してくれているのかなぁ、なんてほんとに不安になることがあるんですよ。

それでは最後にあらためて、ご来場いただきました沢山の皆様に心から御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。なお、フェア中にご注文いただいたものについては明日以降順次発送を進めていきますが、なにぶん一人でやっていますので、少しお時間がかかりますことお許しください。それでは今日はこの辺で。