こんばんは。今日は少し近況報告をしたいと思います。
1)プロジェクトF(WF)
これが皆さん一番気になるのではと思いますが、今のところ順調(想定内)に推移しています。このクラスのことなので、最後の8合目を越えたあたりからが本当に大変で、それを思うと今から胃が痛くなりますが、まぁ精一杯やろうと思っています。
ただ一番頭が痛いのはやはりコストです。大物パーツの見積もだいたい出てきておおよそのコストは見えてきましたが、当初想定していたものよりはちょっとオーバーしており、どうまとめていくかは難問ですね。こういうクラスなのでどうせ数量は出ないでしょうから、思い切ってメーカー直販のみの完全受注という選択肢もあるかなぁともぼんやりと考えているところです。
先日コメントをいただいた製造をどうするかも懸案事項です。当初の予定どおり私が全数手作りでやるか、それとも1部だけ限定で手作りでやるか、はたまたコストと日程を重視して国内ベンダーに製造委託をするか・・・・。この辺については、今後新HPの掲示板で皆さんの意見を是非お聞きしたいと思っています。
2)プロジェクトF(TW)
一応全パーツの入手にめどがつき、現在初回試作用パーツを手配中ですが、正直なところ音に関してはあまり心配していません。まぁ過去にいろいろと似たモデルを開発していましたし、目標もはっきりしてますので。手前ミソではありますが、現在ハイエンドで主流のマグネシウム系やベリリウムなどの新素材系とは一味違ったさわやかなものになると思っています。ただ問題はやはりコストで、正直WFよりも厳しいというのが実情です。商品企画的にはやはりやらないとだめとは思いますが、商売的にはWF以上に売れないかも知れないなぁ・・・・。(^^;
3)ホームページ、リニューアル
随分前に発表しているにもかかわらず、なかなか正式スタートできておらず、本当に申し訳ありません。やるやると言うだけで、狼少年状態になってますね。 現状は、ブログのところでちょっと問題が見つかったので、現在その対策をやってもらっているところですが、ブログの方はかなりページ数が多いので修正には時間がかかるため、全て完了するのは今月末くらいになりそうです。大幅に遅れたお詫びとして、リニューアル・オープン時にはB級品などを中心にサービス商品をいろいろと出品したいと思いますので、是非お楽しみにしていてください。昨年発売と同時にメーカー完売となった限定ウッドコーンの赤PARCも少しだけサービス用でキープしていたものを出したいと思います。
なお今でも一応新HPは見られるのですが、まだいろいろと更新中で、upされている情報は仮のものが多いので、是非見て見ぬふりをよろしくお願いいたします。実は気の早い方が、買い物カゴに仮に記載していた価格を見て、注文をしていただいたりしたのですが、価格などはまだ正式なものではありませんので、正式オープンまではお待ちくださいませ。
4)171-Cのグリル付き完成品と、オプション販売予定のグリル単品も無事入荷しました。現在、取説や資料などを準備中で、今月中には正式デビューできればと考えています。図面で見ていたよりは現物の方がいい感じで、ちょっぴり安心しています。PARCとしては初のグリルとなるので、どのような反響になるのか今から楽しみなところです。
5)まだ詳細はお話できませんが、絶好調の8cmPPコーン(DCU-F081PP)のお兄ちゃんも開発が進行中です。これはレギュラーモデルでいくか、限定扱いにするかはまだ流動的ですが、決まりましたら発表したいと思います。このフレームはF社などのモデルと取り付けが共通ということもあり、販売店様からも強いリクエストがあるので、うまくいけばシリーズ化などもできるかも知れません。
では今日はこの辺で。
プロジェクトF(TW)がアルニコ・ツイターでしょうか?
フルレンジユニットの企画は無い訳でしょうか?
最近ブログを読んでなく幼稚な疑問ですみません。
>プロジェクトF(WF)がアルニコ・ウハーで、プロジェクトF(TW)がアルニコ・ツイターでしょうか?
はい、両方ともアルニコを使っています。
>フルレンジユニットの企画は無い訳でしょうか?
う~ん、これはかなり微妙ですね。無理して出来ないことはないのですが、コストとのバランスがどうなるかですね。ただフルレンジの場合は、パーツ入手の関係で中国生産になる可能性が高いです。
IT機器から車まで中国製なので気になりませんが、オーダー後、代表の手作りと言う面で微妙なのでしょうね。
まだ先の話だと思いますので(DCU-F081PP)のお兄ちゃんモデルに期待してます。
プロジェクトFのサブ・プロジェクトって位置づけでいいんでしょうか、トゥイーターの立ち位置は?
その前提でふと疑問に思ったのですが、これまでいろいろとお話をお聞きしてきて、一見古くさそうに見えるアルミ・ドームの優位性が、単に感性的なものではなく、物性からもちゃんと説明できることが理解できたと思うのですが、しかし、店頭での競争となると新素材系に対して訴求力が今ひとつ弱い、ということなんでしょうか? それともブランド力?
なんだか不条理を感じますね。そりゃ、理想の新素材を求める努力にも敬意は表します(といっても、さすがにベリリウムみたいな有毒物質は、もうごめんですし、ボロンみたいに壊れやすいのも困りますが)。最近のニュースによると、マグネシウムも新しい加工法が開発中ということで、もしそれがマグネシウムのもつ弱点を克服できるのであれば、ぜひ代表の手でモノにしていただけるものと思います。しかし、肝心の「音」ではなく、新素材であるかどうかがモノをいう市場というのは・・・・やっぱり不条理を感じてなりません。
ただ、W3からウルトラ・ハイと聞いてきて、昔から思っていたこと「トゥイーターは基礎となる1kHz~2kHz以下の音に対して、『隠し味』として威力を発揮すべし、出しゃばるべからず」(これは私の思っていたことで、誰かの引用ではありません)に、いささか確信を強めたようで、もしそうだとすると、トゥイーター単体というのは、宿命的に厳しい部分を抱えているのかも知れませんね。
>(DCU-F081PP)のお兄ちゃんモデルに期待してます。
頑張ります。ただこれはお兄ちゃんと言っても、上のクラスという意味ではなく、同じフレームを使った別の素材という意味ですので、よろしくお願いいたします。
>プロジェクトFのサブ・プロジェクトって位置づけでいいんでしょうか、トゥイーターの立ち位置は?
私の考えているプロジェクトFとは、国内生産でじっくり手作りで作り上げるハイエンドのユニットということで、TWもその中に含まれます。
>しかし、店頭での競争となると新素材系に対して訴求力が今ひとつ弱い、ということなんでしょうか? それともブランド力?
昔からコンスーマー商品では、新素材=高級品=いい音っていう感じが国内では強いと感じています。私も若い頃は、何が何でも先ず新素材をという感じで開発をやっていました。でもある時、自分の本当の目的は何だろうということに気がついたのです。フューチャーなどはあまり関係ないプロ用のモデルでは、アルミのホーンドライバーは非常に高い評価を得られたと感じています。まぁPARCのような無名に近いマイナーなブランドのユニットを買おうという方も、そんな素材名のような単純な肩書きだけで商品を選ぶようなことはしないだろうと思っています。(甘いかなぁ・・・)
>最近のニュースによると、マグネシウムも新しい加工法が開発中ということで、もしそれがマグネシウムのもつ弱点を克服できるのであれば、ぜひ代表の手でモノにしていただけるものと思います。
加工法が開発されて、薄物の製造が出来たとしても、防錆対策は必ず必要になるでしょうから、たぶんアルミを超えることは無いのではと思います。
良質なドライバを使って、お気に入りのBOXをコツコツ作り上げていくのもオーディオの楽しみの一つでもあります。
デジタルフィルタがPCベースでも気軽に使えるようになった今、位相・時間軸・振幅が、比較的自由にコントロール出来るからこそ、ドライバの本来の能力があらわになると考えています。
本当に期待しています!プロトタイプの写真だけでも公開していただけると、貯金の目標も立つのですが。
是非、ご考慮ください。
>プロトタイプの写真だけでも公開していただけると、貯金の目標も立つのですが。
まだサンプルは出来ていないので、取り合えず図面だけをupさせていただきました。音に関しては心配してないのですが、やっぱり価格ですね、問題は・・・・。