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スピーカーやオーディオに興味がある方に、いろいろな情報を発信していきたいと思っています。

ユニット生産終了のお知らせ

2010年11月12日 19時29分12秒 | オーディオ

こんばんは。今日は生産終了モデルについてのお知らせです。
諸般の事情により下記の3モデルを生産終了扱いとすることになりました。既にメーカー在庫はありませんので、販売店様の在庫がなくなり次第、販売終了となります。もしご購入を検討されている方は、お早めに販売店様でご購入されることをお勧めいたします。
既に生産終了扱いとしたアルミドームトゥィター(DCU-T112A)の場合も、生産終了のアナウンス後に「販売店には既に在庫が無いのですが、もうメーカー在庫はありませんか?」とのお問合せを複数いただきました。やはり、無くなると言われると、欲しくなるという消費者心理があるのかも知れませんね。

ちなみに、前回のT112Aの場合は
現在後継機の開発を進めていますので、来年どこかで新機種のご案内が出来るかも知れませんが、今回の3モデルについては後継機の開発予定はありませんので、ご注意ください。3モデルともに私なりの思い入れがあったのですが、ビジネスとして考えると継続は難しいとの判断をしたわけですが、生産終了にあたり、今更ではありますが最後のお別れとしてこの子たちへの思いを書いてみたいと思います。

 
DCU-131K2(13cmケブラーコーン・ウーファー)
PARCオリジナルの厚織ケブラーコーンを使ったこのモデルは、PARCウーファー兄弟たちの中では一番の個性派で、ウーファーの割には少し明るめの中高域を持ってはいますが、高剛性のケブラーということでSNの高い、かなり本格的なHiFiサウンドを奏でてくれます。お兄ちゃんの171K2と共に販売で苦戦した最大の要因は、推奨ネットワーク等の情報提供をあまり私がしなかったことではないかと今更ながら反省しています。やるやると狼少年になっていましたが、やはり他の売れ筋モデルに比べると、ネットワークの検討等の工数が取れなかったというのが正直なところで、この辺はやはり一人でやっていることの限界を感じます。このモデルで一番印象的なのはやはりkeikさんのProject SD^2 で、フォステクスのスピーカーコンテストの2次審査に合格するという快挙を成し遂げ、最後の餞(はなむけ)になったのではと思います。keikさん、本当にお疲れ様でした。ちなみにこのモデルは11/21~23に秋葉で開催される音展2010の会場で展示され、11/23には授賞式があるようですので、お時間のある方は是非この子の晴れ姿を見てやってくださいませ。



 DCU-171K2(17cmケブラーコーン・ウーファー) 
 無くなってから言うのも何ですが、PARCウーファーたちの中で一番正統派のウーファーはこの子だと私は思っています。同じケブラーでも13cmの131K2とはかなりバランスが違い、高域も非常にスムースで、システム的にも使いやすいユニットだと思います。本当なら、17cmウーファーの中でも一番人気になってもいいくらいではとの思いもあり、出来ればこの子は残そうかと最後まで悩みましたが、生産の都合もあり今回終了を決断しました。このクラスの振動板を使ったモデルでは海外製でかなり高価なモデルもありますが、それらとも十分勝負できるレベルのユニットと自負していましたので、是非本格的な2wayにトライされる方にはお試しいただきたいユニットです。



DCU-F131P(13cmパルプコーン・フルレンジ) 
PARCの数あるユニットの中で、発売前の販売予想を一番大きく外れたのがこの子でした。もちろん全く売れなかったというわけではないのですが、13cmフルレンジの中ではこの子が一番の売れっ子になると確信していただけに、非常に意外だったというのが正直なところです。ではどうして一番売れると思ったかと言えば、やはりその音の良さです。今更ではありますが、先日もアナログ誌で絶賛されたお兄ちゃんのDCU-F171Pよりも完成度では俄然この子が勝っていると確信していますし、設計者自身としても本当にやり残したことや不満の無い優等生だったので、本当に断腸の思いでの終了決定でした。私なりの分析としては、価格が少し高めだったことや、どうしても目立つお兄ちゃんの影に少し隠れてしまったのかなぁと感じていますが、本当に商品というのは難しいものです。本来なら売れ筋のパルプコーンフルレンジということで、後継機を検討すべきなのかも知れませんが、先にも書いたように私としてはこの子にやり残したことはなく、この音を超える後継機のアイデアが今のところ全く思いつかないので、当面は欠番にしようかと思います。

さて、去っていくモデルもあれば、新しく生まれるモデルもあります。先日大好評のうちに予約完売となった赤PARCこと10cm限定ウッドコーン(DCU-F122W)を使った限定システム(SP-BR04SA)がイーケイジャパン様から50セット限定で発売されます。私自身、このシステムの音を聴いたことはないので、音に関してのコメントは書けないのですが、使っている素材を見ただけでもかなりコストパフォーマンスの良いシステムですし、どんな音を奏でてくれるのか本当に興味津々といったところです。では今日はこの辺で。


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69 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (youichi)
2010-11-12 20:57:55
ご決断されたのですね。心中お察しいたします。
DCU-F131Pですが、偶然本日、コイズミ無線さんで買わせていただきました。
私は自作できる技量も根気もないので
カーオーディオスピーカーとして買わせていただきました。

代表のお話を伺って、そんなにすごいユニットなのかと改めて驚きました。

プロショップで取り付けてもらうのが凄く楽しみです。

ゴメンナサイ、かわいい子を過酷な環境で使ってしまって・・・・ごめんなさい
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Unknown (SN at 文京区)
2010-11-12 21:02:24
とても残念ですね。設計者の社長さんにとっては、もちろん断腸の思いなのでしょうけれど、もの作りを趣味にする人間にとっても、部品が無くなるのは、とても悲しい事です。

スピーカーとか、アンプとかを作るのが好きな人間は、いろいろな部品(ユニット、真空管、半導体、トランス、など)について、いまは買えなくても、いつかはそれを使って自作をしたい、と夢想しているものだと思います。「いつかは」と考えている部品が無くなってしまうと、(大げさに言えば)挑戦の可能性が無くなってしまった、という気分になります。だから、自作向けの部品を供給するメーカーには、長いスパンで商品を供給してほしいと、(無い物ねだりでしょうけれども)思ってしまいます。自作の世界では、10年、20年前の製作記事を見て作ってみようと思うのは、ちっとも珍しい事ではないですし、フォステクスが支持される理由は、その製品の息の長さにもあるのだろうと思います。

ケブラーのウーファーは、六本木研究所のシステムにも使われていたし、ウッドコーンのウーファーよりも正統派で、「いつかは」と思っていたユニットでした。こういう時には、使う予定が無くても、つい販売店で在庫を買ってしまいたくなります。「いつかは使いたいから、無くなるのならば確保しておかないと」という心理ですよね。

13センチのパルプコーン・フルレンジは、「13センチならシングルコーンで良いのでは?」という印象で売れなかったのではないでしょうか?17センチなら、ダブルコーンが必要だろう、という印象は、私も持っていました。良いユニットならば、カタログに載せておけば、徐々に評価されて来るのでは、というのは素人考えなのでしょうけれど、まだ発売間もない自信作が製造中止というのは、とても残念です。

なんとなく、文句を言っているようなコメントになって、申し訳ありません。パークさんのユニットのファンとして、期待、憧れを持っているからという事で、ご容赦ください。ますます良いユニットを出してくれる事を期待しています。
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残念ですね (M田)
2010-11-12 23:37:00
 12cm,13cm,17cmのウッドコーン三兄弟よりも実は一番稼働時間の長いのがDCU-F131Pです。なにせ通勤中のクルマの中で必ず鳴らしてますから毎日1時間以上ですね。鹿児島の過酷な夏の暑さにも高い湿度にも何ということなく,いい音で鳴ってくれています。youichi様,パパが心配するよりずっとタフな子ですからご安心ください。

 ずっとPARCさんのブログを読んで来て,初めてじゃないでしょうか,寂しいお話は・・。ファンとしても残念ですが,他のモデルが頑張ってくれることでしょう。PARCのライバルはPARC,そんな気がします。
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Unknown (PARC)
2010-11-13 00:35:51
youichi様

>DCU-F131Pですが、偶然本日、コイズミ無線さんで買わせていただきました。

そうでしたか。すごい偶然ですね。それはとてもラッキーだったかも・・・。(笑)

>ゴメンナサイ、かわいい子を過酷な環境で使ってしまって・・・・ごめんなさい

そんな、謝る必要なんて全く無いですよ。是非末永く使ってやってください。きっとこの子はやってくれると思います。
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Unknown (PARC)
2010-11-13 00:41:31
SN at 文京区様

>自作の世界では、10年、20年前の製作記事を見て作ってみようと思うのは、ちっとも珍しい事ではないですし、フォステクスが支持される理由は、その製品の息の長さにもあるのだろうと思います。

なるほど、そういうこともあったのですね。勉強になります。ただ、うちのような弱小メーカーでロングランを続けるためにはやはりある程度の売上をキープできないと、なかなか厳しいのが実情です。最近は、中国も好景気でどんどん強気になってきているので、本当に交渉が大変です。(^^;
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Unknown (PARC)
2010-11-13 00:47:01
M田様

>鹿児島の過酷な夏の暑さにも高い湿度にも何ということなく,いい音で鳴ってくれています。

元気そうで何よりです。この子はやる子だと信じていました。(笑)


>ずっとPARCさんのブログを読んで来て,初めてじゃないでしょうか,寂しいお話は・・。

そうですね。PARCを初めて3年が経ち、そろそろそういう時期になってきたということですね。でも去る者もあれば、来る者もあるということで、前向きに考えていきたいと思います。

>PARCのライバルはPARC,そんな気がします。

うれしい応援メッセージ、本当にありがとうございます。でもF社を初めとする強豪モデルとも競って、新しいPARCファンを増やせていければと考えていますので、是非是非ご支援よろしくお願いいたします。
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Unknown (なかじー)
2010-11-13 00:51:10
DCU-F131P販売終了ですか…。

余裕ができたら車につけたいと思っていたのですが、現在オーディオにお金をさける余裕が全くなく、買えるあてがありません。

今月中になんとかあてができれば良いのですが…。
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Unknown (PARC)
2010-11-13 00:57:27
なかじー様

>余裕ができたら車につけたいと思っていたのですが、

SN at 文京区様の声のコメントにもありましたが、自作ユニットについては、いつかは・・・とご購入予定の方も結構いらっしゃるのかも知れませんね。


>今月中になんとかあてができれば良いのですが…。

機会があれば、是非使ってやってください。多分最後のチャンスかと。
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Unknown (倉田 智朗)
2010-11-13 03:01:14
DCU-F131Pは、13cmウッドと13cmPPのライバルがいましたからねー、多分喰い合ってしまったのではないでしょうか?^^;

17cmの方は手頃な価格でフルレンジで大口径という売りがありましたから。

ケブラーは全滅ですが・・音を聞いてみたかったです。

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Unknown (アロハマン)
2010-11-13 04:51:28
話が本題とは逸れてしまいますが、苦労の末 赤パークを手に入れました。
目下、箱の研究中なのですが参考のため、
メーカー推奨箱を発表していただけないでしょうか
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