こんばんは。今日はつい先日発売を開始した17cm用キットモデル(DCK-171-A、DCK-171-B)のご紹介です。既にホームページにはupしていますので、ご覧になられた方もいらっしゃるかも知れません。既にPARC Audioのキットもこのモデルで8モデルとなりますが、今回の17cm用は今までのキットと少し違った点が何点かあります。
先ず第一に、このキットは3モデルの17cmユニット(DCU-F171P、DCU-C171PP、DCU-171W)に対応していること。これは17cmの3モデルが比較的定数的に近いことで、思い切ってやってみることにしました。各ユニットの推奨BOXを見ていただければ分かりますが、各ユニット間の違いはダクトの長さが20mm前後ということですので、安心して使っていただければと思います。
ということで当然ダクトは+20mmのものが付属していますが、さらに微調整用として+10mmのものも付属しますので、お好みに合わせていろいろとお試しいただくことが可能です。この微調整用ダクト付きというのも初めての試みです。
それと忘れてはいけないのが、今回17cmという馬力のあるユニットに合わせて板厚も従来のt15からt21にアップしました。試作ではt15mmで始めたのですが、やはりBOXがユニットに少し負けている感じで、板厚変更を決断しました。今回は更にバッフル補強用として、隅木も付属します。この隅木というのは写真のように断面が三角形の補強材で、これをバッフル板と回りの板の接合部に接着することにより更に強度が増し、よりしっかりとした音となります。ただし、何でもかんでも板厚upや補強桟の追加をすればいいかというとそれは一概には言えません。BOX強度を上げていけば、音自体はしっかりしてきますが、同時に箱鳴りも少なくなり、結果として低音感は減少することになります。そのため、ユニットがしっかりと低音を出してあげないと、つまらない音になったりもします。この辺のところは、コンピューターのシミュレーションでどうとかというようなことで決めるのは難しく、最後はやはり作って確認してなんぼというのがスピーカーのつらい、いや楽しいところでしょうか。(^^;
ちなみに、既に高評価をいただいているF171Pと比べても今回のコアキシャルの2モデルはかなりしっかりと低域が出ますので、もし自作でBOXを製作される場合は強度をしっかりと確保されるようにご注意ください。板厚が十分取れない場合は、内部にしっかりとした長い補強桟を入れることも効果があります。
今回も板材のままのAタイプと、BOX加工をしたBタイプの2モデルでの発売ですが、これらの塗装でも随分と音の印象が変わりますので、コアキシャルの場合はネットワークでの微調整を行うことをお勧めします。ピアノ塗装のような非常にしっかりした塗装に比べ、一般のウレタン塗装等では中高域が少しおとなしめになりますので、ネットワークのコンデンサーを少しだけ増やしたり、少し明るめのキャラクターのコンデンサーを使う等のやり方もあったりします。まぁこの辺は、フルレンジと違ってマルチユニットの面白いところなので、是非いろいろとお試しいただければと思います。
では今日はこの辺で。
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追加情報です。
販売店様の方にコアキシャル関連の予約の受注状況を確認したところ、ユニットも順調に予約が入っているが、それ以上にネットワークの方がかなり予約が入っており、取り合えずネットワークだけを先に予約されている方もかなりいらっしゃるようでした。やはり限定販売ということが影響しているようですが、このペースでいくとネットワークについては発売までに予約完売という可能性も出てきました。既にご購入を決められていらっしゃる方は早めのオーダーをされた方がよろしいかも知れません。
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さらに追加情報です!
キット関連で、うれしいお知らせです。コアキシャル発売を記念して販売店様とのご協力のもと、PARC Audioのキット全8モデルを4月末までの限定特別価格で販売させていただくことになりました。具体的な販売価格は、各販売店様にお問い合わせいただければと思います。この機会に是非是非お試しを!
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付いているのでしたら、フロント、リアの両方に、でしょうか。
171-Bはバッフル面と回りの4面との間に隅木が付けられています。リアの方には隅木は付いておりません。これは試聴で確認した結果で、キットAも同じです。よろしくお願いいたします。
資金を貯めてBを予定した方が賢明でしょう。
まぁキットがベストとまでは言いませんが、そのまま組んでいただいてあるレベルには簡単にいくという点では楽ではと思います。ただし、Bタイプも塗装は付いていないので、塗装をどうされるかによって中高域の印象はかなり変わることがありますので、最終的にはお好みも含めネットワークでの微調整をお勧めします。具体的には、私のデモ機では例のピアノ塗装をしっかりしているのでかなり中高域は明るめに出ており、それで調整をしていますので、これを通常のウレタン塗装等にした場合は少しトゥイーターを出す方向(コンデンサーを増やす)をお試しいただければと思います。
私は水生ウレタンは経験がないので断言はできませんが、おそらく通常の溶剤系ウレタンより硬くなることはないような気がしますので、やはり微調整は必要になるかも知れませんね。
でもご心配なく。コアキシャルはそういう微調整が簡単にできるユニットですから。
了解いたしました。キットは限定ではありませんので、ごゆっくり進めていただければよろしいかと思います。13cmもまた進展がありましたら情報いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
それから、前々から聞いてみたかったのですが、推奨ボックスの組み方が、前面から木口が上下2カ所見えるような組み方ですが、あれはセオリーなんでしょうか。木の組み方でも音は結構変わるもんですか?