ちょっと間があいてしまいましたが、フェスタで出展した参考出品モデルの紹介です。
写真上がDCU-F171PP、下がDCU-C171PP です。両方共に振動板は先日紹介した13cmPPコーンフルレンジのDCU-F131PPと同じ真空成形製法による超軽量PP振動板です。
DCU-F171PPは、13cmのDCU-F131PPと基本的には同じですが、口径が大きい分高域を出すため銅製のショートキャップを採用しているので、PARC Audioのフルレンジモデルの中では一番従来のフルレンジモデルに近い雰囲気かも知れません。でも、超軽量振動板が効いていて痛い音ではないのでご安心ください。
コアキシャルであるDCU-C171PPは、音質の傾向は似ていますが、コアキシャルでトゥイーターを持っているため無理して高域を出さなくてよい分、若干余裕があり、自然さという意味ではちょっと上かも知れません。この辺は、個人の好みの差なので微妙かなぁとも思います。
このモデルは、PPコーンのウーファー部が非常に素直な特性で、ほとんどフルレンジに近い感じで、ウーファーは鳴りっぱなしでトゥイーターにコンデンサーを1個つけるだけで簡単につながるので、フルレンジ派のマルチへの入門モデルとしても面白いと感じています。さらにコアキシャルのメリットとして、本格的にネットワークを使っての使用も可能なので、本格的な2ウェイへのトライも可能ですので、一口で二度おいしいという感じでしょうか。
正直なところ、この2モデルはある意味存在がかぶるところもあるので、どちらかはボツにするかも知れません。市場としては圧倒的にフルレンジ派が多いと思うのですが、このようなコアキシャルがフルレンジ派の方にどのように受け止められるのか、興味深いところです。皆様の率直なご意見を教えていただけると、今後の商品化に非常に参考になるので、是非気軽にお知らせください。
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フルレンジ派は多いですが、フルレンジドライバーも多いのですから、ここは希少価値のある同軸でお願いしたいですね。
ウーファースルーで使えるのですから、フルレンジ派にも抵抗無いと思います。実際Sツィーター付けている人も結構いるわけですし。
フルレンジ派がこだわる点は、「点音源」「ネットワークレスの鮮度の高い音」のようです。そういう観点から見ると、同軸はむしろフルレンジ派の方が食い付きが良いのではないでしょうか。
自分はAVフェスタで聴かせてもらいましたが、興味深い鳴り方をしていました。できればもっと静かなところで聴きたかったですねぇ。
結論から言えば、私はコアキシャルに1票入れます。最近フルレンジで「痛い」目にあうことが多いので(^_^;)
フルレンジの高音域はおそらく分割振動でしょうけど、その位相が、経年変化も含めて、どれくらいの精度で管理できるものなのか?疑問が残ります。それだったら安直かもしれませんが専用のツイーターを付けたほうが確実だと思います。
某社のフルレンジが、長岡師が亡くなられて歯止めが無くなったのでしょうか? 最近かなり出来不出来がバラついていますね。10センチのユニットなど最高の出来だと思わせるような物がある反面、ただ単に痛いだけの限定バージョンなど平気で出すようになりまして、それもめっぽう高額商品でね。困っております。
「聴き疲れしない」について、私の考え:
「聴いて疲れない」を売りにしているメーカーを私は信用しません。唯一の例外がParc Audioさんですが(^_^;) 解像度が悪く、聴こえるべき音が聴こえないのを、耳で補正しながら聴くほうが、私はよっぽど疲れます。
「痛い」について、私の考え:
痛みも程度によりますが快感にもなります。ラーメンに胡椒をかけるようなものです。胡椒単体ではとても食べられるものではありませんが、胡椒のないラーメンもまた、まずいものです。昔のローサーやアルテックのユニットは、そこらへんの匙加減が実に美味いと思います。砂糖水みたいな音はいらんですたい。
たいへん失礼なことを書いているかも知れませんが、お許しください。
mako様
早速のコメントありがとうございました。
今のところ、コアキシャルの方が優勢のようですね。
私も個人的にはコアキシャルの方が商品力があり、使っておもしろい商品ではと思っていますが、沢山のフルレンジ派の皆さんがどのような感想を持たれるかが最大の関心事です。今後、もう少し皆さんの感想を聞かせていただきながら、商品化の方向を決めていきたいと考えています。
ユニット屋として言わせていただければ、フルレンジは究極の方式であると同時に、技術的に限界があることも事実で、コアキシャルはそれを補う有効な方式ではないかと感じています。
「聴き疲れしない」については、今後ブログでも少し書いていきたいと思っているのですが、重要なのは「聴き疲れしない」と「情報量」をどのように両立させるかなんですね。単に「聴き疲れしない」ようにするなら、制振材を貼ったり、重い振動板を使ったりしてまとめれば比較的簡単にできるのですが、これに「情報量」をちゃんと両立しようとすると途端に難易度が上がるのです。
ただここで複雑なのが、従来の音に慣れている方で少し痛い音が出ないと分解能が悪いと感じる場合があることです。私は昔のローサーは聴いたことが無いのでコメントできませんが、アルテックは個人的にも大好きなユニットの一つです。ビクター時代に先輩から「音の勉強するためにはアルテックの604Eを聴け」と言われたことを今でもよく覚えています。私の印象は、アルテックの音は今主流にあるフルレンジの音とは全く別物で、レンジは狭いもののその中低域の厚さや音離れの良さは最新モデルを十分凌ぐ良さがあったと思いますね。なんせあのころのパルプは最高のものを使っていましたからね。
究極の設計をやれば、本当にスムースな音で、情報量もたっぷりと出すことは可能なのですが、やはりこれにはお金がかかるんですよね。胡椒や唐辛子がなくても十分味のある音が出せるんです。
ソニーで商品化したSUP-T11なんかはやりたい事を全て投入したので、本当にこの両立が高い次元で出来ていたと自負しています。でもこのモデルも、プロのサウンドエンジニアの評価でも当初はその歪感の少なさからSPLが出ていないのではとの間違ったコメントが出たこともあり、本当に音の世界は奥が深いです。
コメントおよびDCU-171W,DCU-T112Aのご購入ありがとうございました。今までいろいろなユニットを試された方がPARC Audioのユニットを試していただけるのは本当にうれしいことです。ネットワーク調整後に、お望みの音が出ることを心より祈っています。
ところでコアキシャルですが、これで3人の方からの御支持をいただいたわけで、どうやらノーマルフルレンジのタイプよりも人気がありそうですね。
余裕があれば両方出したいのですがそうもいかないので、何かコアキシャルの方にだんだん心が傾きつつあります。
これでクラフトの世界でもコアキシャルの新しい流れができたりすると最高なのですが・・・。
では今後ともよろしくお願いいたします。
コメントありがとうございます。
またまたコアキシャルに1票ですね。
だんだんプレッシャーがかかってきました。
何とか年内には発売できるよう頑張ります。
よろしくお願いいたします。
コアキシャルにひかれてしまいます。
コメントありがとうございました。
たしかにコアキシャルのモデルは少ないですね。
当社の場合はウーファーはフェイズプラグ仕様が基本となっているので、その面でコアキシャル化が若干ハードルが低いのかも知れません。
みなさんのコメントを見ているとコアキシャルに関してのご関心が高いことが分かり、商品化についてますますやる気が出てきました。頑張ります。
もしアルミドームツイーターとなれば、ウーファー部もアルミコーンが似合いそうですが、貴社の今回発売のDCU-171Aは7kHzに大きな山があるようなので、コイルが必須ということになりそうで、コンデンサー一発というわけにはいかないでしょうね?