未発表作品とは ～公募展（写真コンテスト）の応募規定

去年の岡山県美術展覧会（県展）表彰式の記事に書いたように、全国規模の公募展（写真コンテストのうち展覧会を前提としたもの）に挑戦しようと思っていました。
その中で気になったのが、応募規定にある「未発表作品に限る」という記述。
私は、これまで主にカメラ雑誌（デジタル関係）のフォトコンに応募してきましたが、発表済み作品の定義をアバウトに以下のように考えていました。
・他のフォトコンテストで入賞
・写真展に出品
・雑誌・新聞・リーフレットなど出版物・印刷物に掲載

県展に応募するようになって複数の方から聞いたのは「インターネットにアップされた写真は、発表済みとみなされる」という話です。
インターネットにアップロードされた写真の扱いについては、県展の募集要項には記載がありませんし、他の多くのフォトコンも同様。
幸い県展の2010・2011年の入選・入賞では問題となりませんでしたが、今後は注意が必要です。

そこで、全国規模の公募展の応募規定を調べて行きました。
明確な記載があったのは、二科会写真部展。
その部分を抜粋します。

「未発表作品の定義

１．不特定多数の人々に公表していない作品。
２．個展・グループ展（二科会写真部の各支部展を含む）など、ギャラリー等で展示した作品は、開催期間と地域が限られているため未発表作品とみなす。
３．写真サークル・写真クラブの例会、クラブ展などで発表した作品も同様に未発表作品とみなす。但し、図録などに掲載した作品は既発表作品とみなす。
４．他のコンテストなど（二科会写真部の各支部公募展を含む）で入賞・入選した作品、写真集やカメラ雑誌など不特定多数へ向けての印刷物およびインターネットのWebサイトに掲載した作品は既発表作品とみなす。
５．他の写真コンテストなどに応募中または応募予定の作品は応募できない。
６．組写真は３枚とも未発表作品に限る。」

JPC（日本写真文化協会）展の応募細則には以下の記載。

「２．応募作品は応募者自身が創作した未発表（ブログなどを含む）のものに限ります。」

JPC展やJPA展の募集要項には記載がありませんでしたが、同様に考えた方がいいですね。
つまり
『ブログを含めてインターネットにアップロードされた写真は既発表作品！！』

銀塩写真を撮っていた人や写真クラブに所属していた人にとっては常識なんでしょうね。
でも私は、デジタルカメラで写真の楽しみを知り、インターネットに自分の写真をアップしてアドバイスをもらったり、他の方の写真を見て刺激を受けた結果が今の自分の写真に反映されていると考えています。
ネットに出さずに、公募展のために写真を置いておくというのは私には出来そうにないな～。

ということで、公募展（県展を含む）に応募せずに現在に至っています。
アップせずに我慢できるようになったら挑戦してみよう(笑)

岡山後楽園から望む岡山城。
（E-M5＋M.ZD 75mm F1.8）