レベル☆お店 「こんにちは返しをありがとう。」

「こんにちは！」


今日、私は学校の帰り道に、自転車屋のオジさんにアイサツをしました。


オジさんは風邪をひいてるのか、マスクをしてちょっと元気なさそうにパンク修理をしていました。




☆☆☆☆☆☆☆☆

「こんにちは！」、 「こんにちは！」。


自転車屋のオジさんは、学校帰りの私達を見かけたら、いつも笑顔でアイサツをしてくれます。


最初は、知らないオジさんに声をかけられて恥ずかしかったけど、毎日の「こんにちは」に少しずつ慣れてきました。


「こんにちは！」、「こんにちは！」。

オジさんに、ちょっとだけ笑顔を返せるようにもなりました。

「こんにちは！」、「こんにちは！」。


友達とケンカした日も、オジさんはパンク修理しながら笑顔でアイサツしてくれます。

暗い気持ちがちょっとだけ軽くなって、まるでオジさんにパワーを分けてもらったみたいです。





でも、今日のオジさんは元気がなくて、仕事もつらそう。


よ～し、思い切って私の方からアイサツ。

「こんにちは！」


するとオジさんは、パンク修理の手を止めて、いつもの笑顔と少しシワガレタ声で、

「こんにちは」

と返してくれました。

勇気を出した私は、風邪のオジさんより元気だったのかな。


オジさんからもらってたパワーを、少し返せたみたいで嬉しかったです。


もしかしたら、いつも「こんにちは」を振りまいてたら、落ち込んだ時に他の誰かが元気を返してくれるのかな。


元気の貯金箱だね！



自転車屋のオジさん、早く元気になって下さいね！




　　　おしまい


『小学校５年生レベル☆一部ノンフィクション妄想』

映像 「卵スープＷ」