本日(水曜・定休日)は、福岡国際会議場で
『パナソニックサイクルテック社２０１６展示会』と、
『カンパニョーロ テクニカルセミナー』
がダブルでありまして、日帰りで出掛けてきました。
パナソニックＣ．Ｔ．社は
「電動自転車バッテリーの進化と手元スイッチでの故障診断」
カンパニョーロは
「電動シフターＥＰＳの新バージョンと無線でのアプリケー
ション連携」でした。
両社とも共通して、「バッテリー関連の進化」と「電子的な
操作・診断機能の著しい変容」だったところが興味深いです。
まあ、そういう良い時代なのかもしれません。
最近はよく使うフレーズになりましたが、
「人間のアップデート」
もテンポアップが求められそうですね…。
(とりあえず、スマホ対応は取り掛かってて良かったです…
実際は、ただ機器を買っただけですが。ホントとりあえず・・・）
今日は日程が早朝から出動と、ぎゅうぎゅうでした。
夕方の帰り高速バスの中で、パナソニックサイクルテック社
さんのお昼のお弁当をいただいてます。豪華です。ありがたや。
さてさて、こと難しい（？）技術情報もお届けしておきましょう。
ヤヤコシイ事がお嫌いな方は、下の文章は飛ばしていただいて
結構です。（もやもやする方は中島に直接お尋ねくださいませ）
パナソニックサイクルテック社の２０１６年電動アシスト
自転車は、「バッテリー」「自己診断機能」が一気に進化します。
バッテリーは、一回り小さいボックスに価格そのままで一クラス
上の電気容量を詰め込むという離れ技で新型登場。スペース減少の
のおかげでサドル高さも低くなってます。
数年前にパナソニック社に吸収合併された、当時バッテリー界の
リードカンパニーでもあった「三洋電機」の技術力が発動し始めた
ように思えます。(元々サンヨーの商標だった『eneloop』は現在
パナソニックブランドで売られてますよね…
) 写真は、パナソニックの電動アシスト自転車『ＶｉＶｉ』シリーズ
に来年から搭載される自己診断機能のフローチャートの一部です。
ユーザーは通常見れないのですが、販売店で特殊な操作をすると、
自転車の液晶上で様々な機能判定ができる仕組みになってます。
旧来の自転車屋さんでも対応できるように、パソコンやブルー
トゥース機器等のデバイスは必要なく、本体にそのまま文字で
表現されるのがミソですね…。うん。
ぜい沢を言うならば、フローチャートをもう少し分かりやすく
スマートに整理していただきたいところです。今後に期待したいです。
続いてコチラ、カンパニョーロのセミナーで説明がありました、
新型Ｖ３インターフェースで可能になる『Ｍｙキャンピー』
システムの参考画面です。
カンパニョーロセミナーはいつも通り、録音・撮影が不可なので、
映像はサイクルスポーツ誌にも挟み込まれてた「カンパニョーロ
Ｂｏｏｋ」の引用です。
説明順番が前後しましたが、新型Ｖ３インターフェースは、「スーパー
レコードＥＰＳ」、「レコードＥＰＳ」に準備されます。また、後期型
のスーパーレコード・レコードのＶ２システムをＶ３にアップグレー
ドする事ができます。(※コーラスＥＰＳでは利用できません)
Ｖ３システムの特徴は、
◎ＡＮＴ＋、ブルートゥース通信が出来る事(アップグレード可能)
◎充電ポートをインターフェースに新設する事で、フレーム対応を
シマノ社と同等にした
◎Ｖ３システム用の独自アプリケーション「Ｍｙキャンピー」での
多様なカスタム化
などです。
アプリケーションの公開は来年以降で、日本語版も準備している
ようです。
電動シフターのカスタム化は、「スイッチ操作の入れ替え」、「変速
動作スピードの調節」など、シマノ社のＤＩ２と似たり寄ったりですが、
目新しいところで、（ロードスポーツとしては初めてと思うのですが）
フロント変速と同時にリヤを自動変速させて、回転数の変動を抑える
という動作が選べるようになります。
これは、シマノ社のマウンテンバイク用電動シフターでは既に実用化
されてる機能ですが、ロードレースではレースレギュレーションの関係で
見送られてると聞いてました。
カンパニョーロ社では、フロント変速時のリヤ自動シフトを「レース
モードではリヤ(自動)変速０」、「ノーマルモードで１段」、「イージー
モードで２段」、というような提案のようです。
レース向きに、５３／３９のようなノーマルギヤを踏む方々より、
歯差数の大きい「コンパクトクランク」を踏む一般ユーザーにとって、
大変ありがたい機能となるでしょう。
