私感・雑感

平和、平穏。

安全、安心。

でもそれらを脅かすものは許さない。

9条世界会議in関西①(概略)

2008年05月08日 | 日記

このGWの最終日の6日、私は大阪は舞洲で開催された「9条世界会議in関西」に行ってきました。
この場所は、USJの近くといえば近く……もう少し海よりの、ちょっと辺鄙な場所なんですが、それでも当日は8,000人もの人々が大阪を中心とした関西各地から訪れて、会場内は熱気でムンムンしていました。
休憩時間も、ちょっとWCへ行くのにもその狭い通路は人の波でごった返しており、さながら朝のラッシュ時のターミナル駅よりも混雑しておりました。

前日が雨でしたので、若干お天気が心配でしたが、朝から雲ひとつない快晴に恵まれて、長蛇の列で臨時バスを待つ僅かな間にも日焼けしそうな……感じでした。

メインステージは正午からだったので、タイミング良く合流できた地域労組の先輩方数名と一緒に席の確保に行きますと、開演まで1時間以上あるのに、席にはあんまり空きがありませんでした。

プログラムは……うたごえあり、リレートークあり、また海外ゲストのスピーチもあり、子どもたちの合唱やロックバンドのライブ、そして司会の小山乃里子さんと香山リカさんの対談、第九で歌う九条、まとめとエンディングの合唱……と盛り沢山の内容でした。

どんな雰囲気だったかは…リンクしておきましょう。

9条世界会議in関西

http://www.geocities.jp/article9kansai/

ここで思ったことは……今、世界中の国が、日本国憲法第九条、平和憲法というものに注目して、それを世界の宝だと考え始めている、ということと、世界に誇れるこの平和憲法を持つ私たち日本人が(私は平和主義者でして、戦争反対・平和憲法を守る運動にも微力ながら参画しておりますが)、ひとりひとり、それこそ思想信条や支持政党、あるいは信仰の違いを越えて、いま一度、憲法っていうものについてじっくりと考えてみると良いな~……ってことですね。


9条世界会議に呼応して……平和憲法を守れの声高らかに……

2008年05月05日 | 日記
私は、このCafe上で今年初めに立ち上げられた「OCN Cafe 9条の会」というサークルに所属している。

サークルのみなさんならご存知のように、実社会で、全国各地の「九条の会」という組織は、各地域、職場、学園……全部含めたらこの4月に7,000を超えた。

実はこれ、結構「改憲勢力」にとっては脅威になっている。会場の使用を拒否する問題も発生したりするほどに。
全国各地で平和のための、あるいは護憲のための運動に携っている方々は、ここに確信を持って、つまり、それだけ敵を脅かす存在になっているということに、もう……少しだけ自信を持っていいと思う。

新憲法制定議員同盟の昨年3月27日の総会では……
「護憲派の運動(例えば九条の会)が盛んになっているので、是非、当議員同盟が中心になってこれに対抗する運動を強力に展開してゆくべきである。」
としている。言ってみれば「九条の会」つぶし。

さらに、今年3月4日の総会では……
「当面の活動方針として、
(1)衆参両院の憲法審査会始動へ働きかけをさらに強める。
(2)民主、公明両党の議員を中心に会員の増強を進める。
(3)「九条の会」に対抗していくため地方の拠点づくりを進める。」
ことを確認。
また今年5月1日には「新憲法制定推進大会」を開催した。

……護憲、改憲、創憲、論憲、語憲、守憲……一昨年後半の「教育基本法」改悪から「国民投票法」制定までの間の憲法論議、すっかり静かになっているかのように感じる向きもあるだろう。

だがしかし、マスコミは大きくは報道こそしないが、この間着々と「改憲」に向けた様々な策動が繰り広げられているのもまた上に書いたように事実だ。

今の日本の政府は、アメリカと財界のいいなりの政治を行なってきたし、今後も行なおうとしているという見方が私の基本なんだが……。

そのアメリカとともに戦争ができるための国づくりが今まさに行なわれようとしている。

実際にどんな内容なのか、2005年10月に発表された自民党の「新憲法草案」を見てみよう。

はっきりいって、まあ私に言わせるとひどいものだ。
色々と言いたいことはある。
侵略戦争の反省はやんぴだし、自衛軍を海外に持っていこうとしているし、国民の権利も自由も制限しようとしているし、改憲しやすく、つまり「軟性憲法」にしようとしている。
第二次大戦で戦死した日本人300万以上って言われているけれども、アジア各国で2,000万とも3,000万とも言われる人の命を奪ったのに反省なしかよ……。

きりがないので平和問題に絞ってみると……

9条の1……
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
→変化なし。
9条の2……
①我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全を確保するため、内閣総理大臣を最高指揮者とする自衛軍を保持する。
②自衛軍は、前項の規定による任務を遂行するための活動を行なうにつき、法律の定めるところにより、国会の承認その他の統制に服する。
③自衛軍は、第1項の規定による任務を遂行するための活動のほか、法律の定めるところにより、国際社会の平和と安全を確保するために国際的に協調して行なわれる活動及び緊急事態における公の秩序を維持し、又は国民の生命若しくは自由を守るための活動を行なうことができる。
④前2項に定めるもののほか、自衛軍の組織及び統制に関する事項は、法律で定める。

これは余談だが、この第9条「改正」案、書いたのは福田康夫さん。当時「新憲法草案」の「安全保障及び非常事態に関する小委員会」の責任者だったりする。

要は、軍隊を新しく作りましょう、ということ。
しかも、首相トップ。
さらに、③では、海外派兵できるよ、と言ってるし、戦争に反対する勢力の運動やデモなんかを「公の秩序」の名の下に鎮圧のため自衛軍が出動するということもできる……ということ。
戦前の言葉で言えば「治安維持出動」。
また、これらに伴って色んな法律も制定してくるのも明らか。

これって、第二次大戦のときとほぼ同じやんけ。

そんなときだからこそ、「戦争はイヤだ」「平和憲法を守りたい」と願う人々ひとりひとりが、その願い、思いが共通できるのなら、思想信条や支持する政党や信仰の違いを超えて、手をつないで共同していくべきだと、私は思う。
3日の日比谷の憲法集会では、護憲政党が数党訴えをされた。

テレビや新聞などのマスコミが発達したこの国で、草の根の力が相手側の脅威になっているんだから、草の根の言論の力というものを自分ももっと大切に考えて行きたいし、なんと言ったって政治の主人公は国民ひとりひとりなんだから……ね。

このGWの後半に日本の4会場で「9条世界会議」が行なわれている。仙台、千葉、広島、大阪。
幕張メッセは12,000人の会場に入りきれない人が3,000人もいたとか……明日の大阪のは早く行かなくちゃ……(^^;

大阪のにしか参加できないが、それ以外の各地の取り組みにも心からの連帯の意を表明する意味で、憲法記念日には間に合わなかったけれども、一般的には知られていそうにないことをアップした。

補足……サークルの設立は昨年末でした。私の勘違いでした。お詫びして、訂正いたします。
それから、9条世界会議関西の内容は……もう少しお待ち下さい。

7日22:10 補足を加筆



日本の農業の未来を考える……食料自給率向上のために

2008年05月03日 | 日記
この間、Cafeのお友だちやサークルのみなさんともお約束させて頂いていた、農業問題について、なかなかまとめることができずにいたけれども、やっとこさ……出来た*(チョキ)*

と言ってもね……大体どんなことを書くかは……いつもお付き合い頂いている方々ならおおよそ見当がつきそうなことで、その枠内を出てはいないんで、期待して頂いていた方々には……なんとなく申し訳ないような……気もする。

ところで、農業のことに触れる前に、もっとおおもと、基本的な考え方としては……究極的な理想なんだけどね……国境も国家もない世界、そして全世界の民族が、地球*(地球)*という星の上に暮らすものとして、互いにいがみ合うことなく、何ら争いを起こすこともなく、戦争も虐殺もない、いかなる武器も暴力もなく、そして人々はみなその可能性をフルに発揮できて、貧困も格差もなく、常に、子どもも大人も、み~んながね、笑顔*(笑顔)*で暮らせる、そんな世の中だったらいいな、って……考えている。

しかし今すぐにそんなの無理なこと分りきっているし、輸送技術や農業生産技術が発展しても国家というものが廃止されるなんてはるか先のこと、しかしだからといって何にもしないで放置しておいてよいはずなんかありっこない。

じゃあ、どうすんの?って、完全な自給自足か完全な地産地消ができればいいんだけど、それも無理。

当面は、日本は食料自給率60%以上を目指して、きちんとした対策をとるべきだと思う。そのために何をするべきか、何ができるか、私個人の思うところを書いてみたい。


去年1年間、私たちの食を脅かす問題が次から次へと起こった。不二家、肉の錬金術師のウソクソミート、白い恋人、吉兆の偽ブランド、そして伊勢の名物までも……。

その流れは今年になっても止まず、中国産ギョーザ、そしてまた吉兆の使い回し……。

いや、正確には起こったと言うより、「発覚した」と言うべきかな。

今の私たちの食卓は、いわゆる伝統的な日本食だけで済んでいるわけではなく、かなり欧米化したメニューが多い。米と穀物、野菜を中心とした献立から、肉類や脂肪を多く使ったメニューに変化してきているのは確かだろう。

でも、今すぐこれは元には戻らないだろうし、戻せと主張するつもりもない。

もしも日本が外国から食料を全く輸入しなかったとしたら、どうなるか。
農林水産省の資料などでは……国内生産のみでも、熱効率の高い、つまりエネルギー効果の高い作物への転換などを上手に図れば、これは1950年代前半の水準だけど、ひとり1日2,020kcalの摂取なら自給は可能とされている。
(家畜などのエサとして使用される穀物はここでは熱効率が低いと考えてくれたらいい。従って、牛・豚・鶏などの肉なども熱効率が悪いと考える。だって、エサを食べて全部エネルギーにならないでしょ。家畜たちも呼吸して運動して……カロリー使うでしょ。)
では、具体的にどんなメニューなのか簡単に紹介しよう。

朝……ごはん茶碗1杯、ふかしジャガイモ2個、ぬか漬け。
昼……焼き芋2本、ふかしジャガイモ1個、りんご1/4個。
夕……ごはん茶碗1杯、焼き芋1本、焼き魚1切れ。

うどん2日に1杯、みそ汁2日に1杯、納豆3日に2パック、牛乳は6日でコップ1杯、卵は1週間で1個、食肉は9日に1食。

これって、私は決して……不可能なメニューとは思わないけれども、これに切り替えるのはなかなか大変だと思う。……というか、無理だと思う人も多いと思うけど、どうなんだろう。

でもこれは、現実的に世界各国が食料輸出を減らす方向になってきてもいるし、食料よりも燃料や飼料作物などへ転換する動きもあるし、もし世界的に異常気象が起こって不作の国が相次いだら……決して起こらないとは言えない。

世界的には穀物に対する需要は周知の通り、大幅に増えている。

多くの地域で、家畜を食する機会が増加し、畜産飼料として穀物が消費された場合、カロリーベースで人間の食用として使われた場合の約8倍から10倍が必要になる。

また、近年の異常気象、気候変動のために自国に備蓄する動きが広がってきたこと、またバイオ燃料としての活用が注目されていることも、需要の増大に拍車をかけている。

あるいは、サブプライムローン問題で投機先を失いつつある投資家達や投資会社達の新たなターゲットとして注目されているのも事実だ。

やはり色んな外国と仲良く、平和的友好的な関係を保つこともしながら、日本の農業もきちんと守ってさらに発展させる、というか再生していくことを今こそみんなで考えていくべきと思う。

日本の農業、色んな作物があるけれども、米作がかつてはその中心的役割を担っていたが、ここ40年間、特にここ10数年で米作を含む日本の農業はどんどん破壊されてきたといってまず間違いない。農業予算は1995年には年間3兆4000億円(国家予算の8%)だったのが2007年には2兆円(同4%)。

相次ぐ減反に次ぐ減反、そして農地の宅地並み課税、生産者米価の引き下げ、農業予算の削減……農業に明るい未来が見えてこないのである。当然、やむなく離農する人が、耕作を放棄された土地がどんどん増えてしまう。

2006年の生産者米価は14,826円/俵(1俵60kg)だったが、これを作るためにかかったコストは16,824円/俵。色々込みで時給にすれば256円くらい。せめて18,000円/俵くらいには持っていくべきだ。

また、後継者の問題も深刻である。今農業従事者の約半数が70歳以上、60代から40代までが約4割、30代以下の世代は僅かに5%……このまま放置すれば日本の農業は壊滅するだろう。
米作を中心として、麦や大豆など、もちろん畜産物も野菜も果樹も、栽培または育成している農家に対しては、きちんと収入を保障するようにしないといけない。手厚く保護しないといけない。新たに農業に就いた人々に対しては、例えば3年間は月15万円の補助を行なうとかして、農業後継者も育てていくべきだと思う。

農業を大事にすることは結局、環境をも大事にすることと同じだと思う。
美味しんぼにも載ってたから知っている人も多いと思うけれど、例えば水田。これが実は結構保水機能があって、急激な河川の増水や氾濫を防ぎ、また、鉄砲水などの災害の発生を低下させるのに役立ってきた。乱開発により田畑や森林を切り開いてしまうと、大規模な水災害が起きやすくなるのは数年前の鹿児島の例でも明らかになっている。

地元の新鮮な食材を使って、地産地消ってのは、環境に与える影響が少ない。
輸送コストのことで言えば、北海道のジャガイモを大阪へ飛行機で運ぶのと、沖縄へ運ぶのと、どっちが燃料使うかな。……って考えたら、アメリカや中国、オーストラリアから運んでくるのって、結構燃料使って、つまり二酸化炭素を沢山排出して……エネルギーの無駄が多くなる。

また、結構これは実践している農家も多いのだろうが、二期作や二毛作の条件がある地域ではどんどん促進していくべきだろう。

耕作放棄された土地ももっと活用していくべきだと思う。

……てなことが実現できるように、色んな階層のあるいは年齢層の人々が、日本の食と農を守るために、もっと考えて、みんなで手を取り合って、前進していけたらいいな、って……そう思う。


……Recently……

2008年05月03日 | 日記

4月29日、午前は会議、午後は組合のメーデー前夜祭で色々と学んで&呑んで*(ビール)*……その後も交流……*(ビール)*
4月30日、終日、面接に向けての調べものと家事に追われる。
5月1日、午前は地元の第79回メーデーに参加、デモ隊のシュプレヒコール担当*(驚き)*午後は他地域の仲間がプレゼントを下さるので頂きにあがるのを兼ねて交流……*(ビール)*
5月2日、午前は面接、午後は役所関係の書類調達。
5月3日、農業問題についての投稿の準備と家事に追われる。