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工業製塩の特質、喪失した点 平島裕正著『塩の道』750120―前―

2023年11月15日 09時11分23秒 | 書評
 工業製塩の特質、喪失した点 平島裕正著『塩の道』750120―前―

 工業製塩が出回って、塩化ナトリウムの純度が99%には、どのような特質と喪失し点があるか。
 島裕正著『塩の道』(講談社)の152‐154ページで問題提起している。
 自然塩・天然塩に含まれるマグネシウム、カリウム、カルシュウムが含まれず、旨味・使用勝手に不具合があるそうだ。

 1)漬物を作るのにも、工業製塩では上手く漬からない。
  a)なぜなら、塩が容器の底に沈み。漬物素材にうまく混じらない。
  d)以前の塩には適度な<シメリ気>があったから、たとえばダイコンなどに塩が<ヘバリ>付き、モノと物との間に溜まって、それぞれの素材にしみこむのだ。
  c)従来の塩なら、素材に浸透圧が加わって、甘みも出たが今の塩は単純にピリピリ辛い味しかしない。本来の漬物の旨味&甘みでは、ない!!。

 2)対策として、「使い方」を考えること。
  D)塩を漬けようとする野菜に塩をまぶしつけ、
  E)以前よりも少し多めに塩を入れるのみならず、
  F)目安として食塩の九に対して化学調味料を一の割合ぐらいに添加。そうしておかないと、<旨い漬物>にはならぬ、と。

 3)失ったモノ。それは漬物の旨味、甘味のみではない。

 その点は、次回として添付の掲載図は、能登製塩というところがアップしている「塩100グラム中の成文」をネット記事で検索。
 「商品名」「原材料」「種別」「製法」「食塩相当量」「ナトリウム」「マグネシウム」「カリウム」「カルシウム」の含有量を、表で詠みその一部を図化した。
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