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文学や史跡で登場するマチを旅しながら、折々、紹介することを心がけています。

藤井譲治編『近世の日本 支配のしくみ』

2013年11月27日 07時30分38秒 | 書評
 藤井譲治編『近世の日本 支配のしくみ』。幕藩体制前期の支配原理を示す。

 一に組織原理、二に法体系、三に藩制原理と支配、四に町方支配、五に村落支配、六に武士の生活、七に武士の思想、つまり武士道。

 法体系は「誓紙と無記名法度の間」に、将軍家と諸侯の臣下過程の推移を読み解く。
 藩制原理と支配は岡山・池田家の家臣団形成を通じて詳述される。

 武士の生活。多くは江戸後期の著述にまかされてきた、とする。 その点を本書では、紀伊徳川家で家老職にあった三浦為時筆『御用留帳』『留帳』のと、その侍医職にあった石橋生庵筆『家乗(いえじょう)』から、記載。

 それぞれ、このシリーズの特徴ともいうべき、<総論ではなく各論を通じて、時代の一端を説明>を体現していると、みる。(中央公論社 1991年)
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「強行採決」するなの声 秘密保護法案

2013年11月26日 20時45分44秒 | 生活
今朝がたネットで、秘密保護法の議論をながめていました。

  賛成なのだと思わせるお方は、メディアの一部の人間が「反対を主張」している、「左翼集団がいまだに反対」と書いて、問題の矮小化に懸命の感じ。

  「条文に書いてあることよりも、書いていないところで運用がどうなるか」。

  アメリカとの戦争で詔書に署名した方の施策を、旧内務官僚の息子さんが提案推進者になっていた、が。

  なぜ、急ぐ。 強行採決がささやかれたところに、この法案の秘密な部分が隠されているようでもある。
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地域商店街 議論されていないが

2013年11月24日 21時57分50秒 | Weblog
地域商店街 議論されていないが考えておきたい。キーワードは生活様式の転換。

その一は、消費・サービス受容の哲学の変更。

3.11以降、「想定内と想定外」が議論となり、本邦のコミュニティ紐帯の強靭さが、国際的注目をあびたところである、が。

その二は、炭酸ガス排出抑制のなかで、大型店へガソリンをばらまいて駆け付け、渋滞と危険との背中合わせで突破する点に、矛盾と不可思議を感じないか。

その三は、ホテル・百貨店の表示偽装。要するに消費者に対する人格、人権、尊厳の軽視に、消費者はいまなお、めざめないのか。

庶民にあったノウハウ、技術、思い入れが軽視され、メーカーに代替されて失業、リストラ、非正規雇用がまかりとおっているも、利潤がアメリカと財閥、なりあがり資本に流出する点に無関心でよいの、か。
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地域商店街 議論されていないが

2013年11月24日 21時57分50秒 | Weblog
地域商店街 議論されていないが考えておきたい。キーワードは生活様式の転換。

その一は、消費・サービス受容の哲学の変更。

3.11以降、「想定内と想定外」が議論となり、本邦のコミュニティ紐帯の強靭さが、国際的注目をあびたところである、が。

その二は、炭酸ガス排出抑制のなかで、大型店へガソリンをばらまいて駆け付け、渋滞と危険との背中合わせで突破する点に、矛盾と不可思議を感じないか。

その三は、ホテル・百貨店の表示偽装。要するに消費者に対する人格、人権、尊厳の軽視に、消費者はいまなお、めざめないのか。

庶民にあったノウハウ、技術、思い入れが軽視され、メーカーに代替されて失業、リストラ、非正規雇用がまかりとおっているも、利潤がアメリカと財閥、なりあがり資本に流出する点に無関心でよいの、か。
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録画機能

2013年11月24日 09時34分25秒 | Weblog
14日の導入の映像録画装置。なかなか、慣れてこない。

 予約録画。移転。消去。移転はハードディスクからコンパクトディスクに移すが、そこがまだギクシャク。

 初期化、ディスク読み込み、ダビング。ダビングも単発、複数番組と両様できるはずではあるが。

 録画してどうするか。管理票の作成も一仕事。データベースにするには、当面、手動。

 ともかく慣れること、肝腎。みなさん、いかが?。
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吉野川 祖谷

2013年11月23日 18時27分56秒 | Weblog
吉野川 祖谷。四国は徳島県。こちらの県には脚をのばしていません。テレビ番組で、ジーッと固唾をのんで。

 藍染めの工程が紹介されているので、そこを若者に伝えてあげたい。

 大歩危、小歩危。この地名もよく聴く。ツタの橋で男橋(おばし)と女橋(めばし)。

 清流・吉野川の支流に祖谷川。この地下浸透水が住民のノドを潤す。名水。これで蕎麦をうつ。職人さんは、「カルキを使ってないから、全然、ちがう」。

 祖谷蕎麦をつくる蕎麦道場。つくり、食べているのをみて、夕食は蕎麦屋さんまで。歩いて、蕎麦処など専門店を利用できる。このマチの最善のポイントのひとつ。
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路線バス 窓外みつめて考えた

2013年11月23日 10時52分33秒 | Weblog
路線バス 窓外みつめて考えた。

  バスは、利用している人には便利ながら、なじむにそれなりの時間が必要。

  来るバスをまち、このマチのバスは料金、前払いカ、後ばらいか。居住者なら当然ながら、気になるところ。

  今、どこまで来ているのか不明。道路事情で、おおむね定時にくることはないが、遅れてくることを前提に、時間を見計らってゆくと、往々にして後ろ姿をみることなる。そのときの、腹のたつこと。

  「次の停留所を出ました」。表示のシステムはできていても、導入するかどうかは営業成績次第。 

 路線自体がなかなか、理解できない。乗りなれている人にはあたりまえでも、どこを経由するのか。最近はネットで検索することができるが、ネット弱者にはツライ。

 めざす施設にゆくとき、どの路線に乗ったらよいのか。戸惑う。

 帯広市で乗客不足を埋めるため、家庭訪問=得意先訪問をしてみたところ、この指摘があったそうで。

 赤字路線の指摘も多いが、努力の余地もありそう、だ。
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京都 西山

2013年11月20日 08時20分46秒 | Weblog
 テレビで今朝は京都 西山。東山、北山とおなじみながら、西山は実感がない。

 本願寺西山別院は、ここにあるのかな?。番組は紅葉の小徑を美しい映像で。

 一番は、木彫で仏像制作の場面。頭頂は一木造り、か。仏師の自信、資源を有用にするか、無駄にするか。見惚れていたが。
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大岡信著『続 折々のうた』

2013年11月18日 20時35分21秒 | Weblog
  大岡信著『続 折々のうた』。解説にいう。

 本書は、朝日新聞に日々、連載した歌の鑑賞と評論、コラムを、岩波新書で体系化し、座右におけることを目指したもの。
 一話180字。休肝日をのぞいて通年、書き続けた。「さすがに感慨がある」と書いて、「疲れた」とは書いていない。

 毎日の掲載と言っても、「かきためなかった」とも書いている。理由は、「季節のめぐりにある程度合わせて作品を選ぶという方針」にそっていると、する(あとがき)。

 歌を選び、独自の解釈のみならず、名歌をめぐる代表的歌論に目を通したうえでの、コラムである点が出色。
 本書、転載の意義があると言えそう。(岩波新書 1981年)。
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棲み分け 商店街

2013年11月18日 08時39分55秒 | Weblog
先日、商店街振興組合の代表の方においでいただき、商店街の今とこれからを話していただいた。

 大型店対地元商店街、大型店対コンビニ。
 それぞれの、対立軸を示しておられた。他方で、専門店とはいえないまでも、そうした個性と集客力のある店がそろっていることに、いささかの誇りを示しておられたようにも、おもう。

 大型店やコンビニ化は現に存在する。
 すみわける手立てはないか。話はとぶが、公園も寺社も集客力が低下している。

 ヒントは、3,11.あのときの整然とした配給物資の受給。復旧に向けたボランティア。復興しようとする地域への思い入れ。
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地域商店街 議論されていないが考えておきたい

2013年11月17日 16時16分39秒 | Weblog
地域商店街 議論されていないが考えておきたい。キーワードは生活様式の転換。

その一は、消費・サービス受容の哲学の変更。
3.11以降、「想定内と想定外」が議論となり、本邦のコミュニティ紐帯の強靭さが、国際的注目をあびたところである、が。

その二は、炭酸ガス排出抑制のなかで、大型店へガソリンをばらまいて駆け付け、渋滞と危険との背中合わせで突破する点に、矛盾と不可思議を感じないか。

その三は、ホテル・百貨店の表示偽装。要するに消費者に対する人格、人権、尊厳の軽視に、消費者はいまなお、めざめないのか。

庶民にあったノウハウ、技術、思い入れが軽視され、メーカーに代替されて失業、リストラ、非正規雇用がまかりとおっているも、利潤がアメリカと財閥、なりあがり資本に流出する点に無関心でよいの、か。
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誓紙 無名法度の間 藤井譲治

2013年11月17日 11時48分26秒 | Weblog
 誓紙 無名法度の間 藤井譲治。江戸幕府の支配構造を法制度のうえから段階にわけると、四段階になるという。

  将軍に誓紙を提出する初期段階。法度とよばれる武家の分国法のシステムにのっとる第二段階。「禁中並公家諸法度」や、「武家諸法度」が知られる。将軍の大名統制、二つ目の段階。幕藩体制が確立するも、大名統制のレベルにあって領国内の庶民支配には及ばない。

  第三段階は老中奉書という連署で宛先表示のある、キリシタン取り締まりや永代土地売買禁止令。このあたりになると、大名家臣団の忠誠から庶民生活にも権力の判断が及ぶ。

 第四段階は「無記の法度」。発信者も受信者も記名がない。御祐筆の条文記載の書面のみで、発給者は将軍家、受信者は受け取る大名家。

 誓紙はうけとるほうの「応諾」の意思表示をすくなくも必要とするが、「無記の法度」は権力側の一方的強要と、「力関係」が言外に表現されている、とする。

 (藤井譲治著「『法度』の支配」 『近世の日本 支配のしくみ』 中央公論社 1991年所収)。
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大久保洋子著『江戸の食・現代の食』

2013年11月16日 06時04分29秒 | Weblog
 江戸時代、日本的生活様式なるものが成立したのかと思う。
 江戸幕府が開かれ、日本が世界史につらなる一方、文化の拠点が京坂から江戸、担当者も公家・有力商人から、江戸の商工業者・庶民に移転したと、見てよいのではないか。

 日本的生活様式。
 それは衣食住にわたるが、とりわけ「食」の庶民化は、すこしずつ庶民が人間らしいまっとうな生活を営むことができた点で、注目してよい点であろう。

 『江戸の食・現代の食』。
 この本は、「酒と醤油」「調味料とだし」「鰻と泥鰌」「膳からちゃぶ台へ」「料理屋の誕生と日本料理の完成」「外国食材の流入と日本化」と、それぞれが江戸で普及する分岐点を示す。

 元祖ファーストフード。
 他方で、江戸にはじまり江戸で普及した、そば・すし・天ぷらは「元祖ファーストフード」として、一群を形成する。
 気が短く、仕事に忙しい江戸っ子のために、試行錯誤で誕生したファーストフード。天ぷらは今日にいう強力粉でコロモをつくらざるをえなかったから、「カラリとはあげられなかったはず」と想像する。

 食の大衆化。
 それはたいへんな努力。そのことが行のすみいずみにあふれ、コキミ良い。
 一言、要望しておくならば、いろいろな食の転換点をどこに画くするのか。
 多分、元禄・享保から化政期のあたりにゆきつくのであろうが、そこのところで著者のホンネを聞いてみたい。(日本放送出版協会 2013年)。
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旨味 風味

2013年11月15日 08時05分15秒 | Weblog
 枕崎のカツオ出汁。旨味と風味がそろっているという話。京都大学大学院の先生の解説。

 旨味は世界の人が好む味。でわ、風味は。

 風味は「口の中に広がった味が、鼻先からぬけてゆくかおり」。

 そういう風に説明をわける、か。
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松島四大観(まつしま しだいかん)

2013年11月10日 15時25分04秒 | Weblog
「富山」=“麗観”  静寂な趣ただよう大仰寺の庭から東南西の三方を一望

「多聞山」=“偉観”  断崖に太平洋から打ち寄せては砕け散る波の雄大

「大高森」=“壮観”  松島の形状を箱庭のように見られる

「扇谷」=“幽観”  、山頂からは松島湾の入り江が扇を広げたように浮かんで見える

 ここまで、新発見。そこまで、特質を明示する。その努力に拍手。
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