先日、TVのプロレス中継で若手の試合を放送していた。もうプロレス中継が深夜30分枠になってからはこういう試合はほとんど放送されず、そういった意味で嬉しい。ノアも新日本も若手が育っている。次代を担う若手達の溌剌とした姿は未来を感じさせてくれる。
新日本では若手を「ヤングライオン」と呼ぶ。後藤洋央紀、田口隆祐、長尾浩志、安沢明也らが懸命にアピールを繰り返す姿には見ていても力が入る。みんなここから育っていったのだ。
かつてのカール・ゴッチ杯。藤波が第一回優勝、そして藤原喜明、北沢幹之(魁勝司~レフリーになった)。小沢正志(キラーカーン)や木村健吾も居た。この後しばらく若手主体のカップ戦が行われなかったのは残念だが(佐山や前田や平田、そして高田や山崎の世代も見たかった)、10年後にヤングライオン杯となって復活する。第一回の優勝は小杉俊二だった。相手は山田恵一(現ライガー)。この時の本命の後藤達俊が怪我をして決勝に出られず、松葉杖で花道から悔しそうに観戦していた姿を今も思い出す。
時は流れてその後ヤングライオンは闘魂三銃士に、そして天山(当時は山本広吉だった)、小島、中西、石澤(カシン)、また永田、大谷、西村、高岩、吉江。また次は鈴木健三(健想)、棚橋、柴田、真壁。若手層が分厚いときでないとヤングライオン杯は開催されない。そういった意味では、現在の後藤や長尾の今後の伸長、そして下克上に非常に期待がかかる。がんばってくれぃ! !
ヤングライオンたちの試合を見ていて気分がいいのは、基本に忠実だということだ。いかにもプロレス技という基本技で堂々と勝負している。ボストンクラブ、ドロップキック、バックドロップ。長尾のチョークスラムや後藤の回天もあるが、それらはほんの一部である。基本技の中で凄みを見せようとしている。いいなあ。
その中で目立った技のひとつに、腕ひしぎ逆十字固めがある。うーん、もうこの技もプロレス技の基本なのだよなあ。
プロレスの基本関節技と言えば、それはトーホールドであったりハンマーロックであったりするのだと古い世代の僕は思うのだけれども、この逆十字固めも完全に基本技として定着した。この技を見て、なんだか流行技のように見えてしまう感覚と言うのは相当古いと言わざるを得ないだろう。
もっとも、この腕ひしぎ逆十字固め、ルーツはかなり古い。それはそうで、元々は柔道の関節技である。相手の腕を挟むようにして両脚で身体を押さえつけ、相手の腕を伸ばしてヒジを逆関節に極める。相手の腕が伸びきったらそれで極まり。ヘタをするとヒジを脱臼したり靱帯断裂もする怖ろしい技である。
これは柔道はもちろん、古来柔術からロシアのサンボにまで応用され利用されている。プロレスでもかなり古くから道場では基本技として使われていたと言われるが、脚光を浴びたのはそんなに古いことでもない。僕が知らないだけなのかもしれないけれど、プロレスのリングで僕が最初に見たのは、「赤鬼」ウィリアム・ルスカの技である。
猪木の異種格闘技戦vsルスカ。これは相当に凄い試合だった。ルスカは五輪金メダリストであり、見るからに強そうだった。村松友視氏が言う「ルスカは最強だった」説。プロレスのリングではルスカの払い腰も威力が軽減されてしまう。不利な条件で、しかも他の格闘家たちが譲らなかったラウンド制でもなく長時間の戦いをしたルスカ。相手の土俵で戦った男の中の男と言っていいかもしれない。アリとはそこが違う。
ルスカとは二試合やったが、前述の理由で投げが通じにくいと判断してか、関節技を出してきた。これが僕がはじめて見た腕ひしぎ十字固めだった。
猪木の腕は伸びきり、もう脱臼かあるいは折れるしかないという場面で、猪木は腕の負荷を少しでも軽減しようとブリッジで耐えていく。今でも名場面だと思う。
この試合で猪木は腕ひしぎ十字固めの威力をまざまざと思い知ったのだろう。この技を猪木も取り入れていく。本来、見た目は地味な技である。寝転がってかける技であり見栄えはしない。しかし、この「ルスカの伝説」によってこの技の価値が飛躍的に上がったのだと思う。説得力を持った技は輝く。猪木がやはり異種格闘技戦で、ウイリー・ウィリアムスに場外でかけた逆十字固めは様々な憶測を生み、また伝説を上塗りした。
さて、なにげなく呼んでいるこの「腕ひしぎ逆十字固め」、不思議なことに気が付く。なんで「逆」なのだろう? と。
柔道技としては正式には「腕挫十字固(うでひしぎじゅうじがため)」である。逆ではない。相手がうつ伏せの状態で極めると「裏十字固め」と呼ばれることはあるが、逆十字ではない。なんでプロレスでは「逆」と呼ばれるのか。
答えはよくわからない。知っている方がいれば教えて欲しい。ただ僕の推測だが、これは「掟破りの逆サソリ」の逆なのかもしれないなあと言うこと。猪木がスタンハンセンに驚きのラリアートをかました時、それは「逆ラリアート」と呼ばれた。相手の得意技を逆手にとって使う場合に使用する「逆」。これが、ルスカの十字固めを盗み取った猪木が使う「逆十字」であったのかもしれない。古館伊知郎がいかにも言いそうなネーミングである。これが定着してしまったのでは? と推測する。でもこれは僕の推測であって本当のところは知りません。
その後、猪木は盛大にこの技を使い出す。ラッシャー木村の腕をブランブランにさせた衝撃の場面も憶えている。それに伴い、猪木以外の選手もどんどん使い出すようになった。
関節技の宝庫、UWFで重要な技とされたことがこの技の流行に拍車をかけたように思われる。かかったら最後、という拷問技としてもっとも脚光を浴びた時代ではなかったのだろうか。
そうしているうちに、二流レスラーも使い出し徐々に痛め技になっていく。驚いたのは、馬場さんが逆十字を使ったことだ(馬場さんはもちろん二流ではない)。
PWFスタンハンセン戦で、馬場さんはハンセンのラリアート殺しで左腕にアームブリーカーを何度も仕掛け、そのあげくにハンセンを逆十字固めにとった。実況アナウンサーが「またアームブリーカー、そして、ダブルアーム! !」などと言う意味不明の実況をしたことを記憶している。ダブルアームとは笑止だが、それだけ全日本プロレスではこの技が使われていなかった証拠だろう。そのあとさすがにダブルアームはおかしいと思ったか「アームバーです!」と叫んだ。アームバーとは十字固めを指す場合もあるが、多くは腕を引っ張る技を言う。混乱しているらしい。後にアナウンサーは狼狽から立ち直って「腕ひしぎ。これは柔道の技です」と訂正していたが。腕ひしぎ"逆十字"と言わずわざわざ柔道技とことわったところに当時の新日と全日の対立構造が見えて面白いし、馬場さんが猪木の必殺技である逆十字固めを痛め技として使ったところにも深遠な部分が見え隠れする。
馬場さんまで使えばもう解禁である。みんなが使う技となった。
この技でちょっと驚いたのは、ソ連のレスリング軍団が新日本に乗り込んだ際、ザンギエフが使った「飛びつき逆十字固め」である。相手を倒さないとかけられなかった逆十字固めが、立ち状態でもかけられる。これは画期的だったしなによりカッコよかった。レスリングの技ではないだろう。おそらく「サンボ」からの応用ではないだろうか。
現在「ビクトル式逆十字固め」という技がある。ケンドー・カシンが得意とし、前述の後藤洋央紀も使う。飛びついて倒すだけではなく相手の肩に乗って相手を一回転させて極める。綺麗な技なのだが、これはビクトル・ザンギエフのビクトルなのか? しかし相手を前方回転してテイクダウンさせる「ビクトル投げ」という技があり(これはサンボの大御所ビクトル古賀から)、どっちからかよく知らない。形状から言えばビクトル古賀っぽいが。あれ、飛びつき逆十字ってウラジミール・ベルコビッチだったっけ? 記憶がだんだん曖昧になってきたので追究をやめる。
「ビクトル式逆十字固め」もそうだが、入り方で様々に分類されるようにもなった。「ミノルスペシャル」というのもある。田中稔もこんな言い方しないでよ。もう書き解くのは大儀だ。「ミノルスペシャル2」もある。ノーザンライトスープレックスと連動している。
次世代のエース中邑真輔も三角絞めとともに逆十字固めをフィニッシュにしている。中邑は「スタンド式逆十字固め」を使う。相手が立っていようがお構いナシだ。ヘビー級では寝かせるのも大変なので、それなら立ったまま仕掛けてしまえ、という技。
逆十字固めは現在も隆盛である。ビシッと極まれば必殺。ルスカ以来のもはや伝統技である。中途半端には使わないように願っている。
小技さんのブログに腕ひしぎ逆十字固めの掲載あります。イラスト参照してみてください。中邑真輔のスタンド式逆十字固めはこちら♪ また通常の逆十字固めは、小技さんの素晴らしいHP小技のプロレス画集に掲載されています。
小技さん、最近はお仕事もお忙しく、妖精などバリエーション豊かなイラストが多いのですが、それはもちろん素晴らしくて感嘆していますけれどもまたお時間があればプロレス技の画もお願いします~♪
新日本では若手を「ヤングライオン」と呼ぶ。後藤洋央紀、田口隆祐、長尾浩志、安沢明也らが懸命にアピールを繰り返す姿には見ていても力が入る。みんなここから育っていったのだ。
かつてのカール・ゴッチ杯。藤波が第一回優勝、そして藤原喜明、北沢幹之(魁勝司~レフリーになった)。小沢正志(キラーカーン)や木村健吾も居た。この後しばらく若手主体のカップ戦が行われなかったのは残念だが(佐山や前田や平田、そして高田や山崎の世代も見たかった)、10年後にヤングライオン杯となって復活する。第一回の優勝は小杉俊二だった。相手は山田恵一(現ライガー)。この時の本命の後藤達俊が怪我をして決勝に出られず、松葉杖で花道から悔しそうに観戦していた姿を今も思い出す。
時は流れてその後ヤングライオンは闘魂三銃士に、そして天山(当時は山本広吉だった)、小島、中西、石澤(カシン)、また永田、大谷、西村、高岩、吉江。また次は鈴木健三(健想)、棚橋、柴田、真壁。若手層が分厚いときでないとヤングライオン杯は開催されない。そういった意味では、現在の後藤や長尾の今後の伸長、そして下克上に非常に期待がかかる。がんばってくれぃ! !
ヤングライオンたちの試合を見ていて気分がいいのは、基本に忠実だということだ。いかにもプロレス技という基本技で堂々と勝負している。ボストンクラブ、ドロップキック、バックドロップ。長尾のチョークスラムや後藤の回天もあるが、それらはほんの一部である。基本技の中で凄みを見せようとしている。いいなあ。
その中で目立った技のひとつに、腕ひしぎ逆十字固めがある。うーん、もうこの技もプロレス技の基本なのだよなあ。
プロレスの基本関節技と言えば、それはトーホールドであったりハンマーロックであったりするのだと古い世代の僕は思うのだけれども、この逆十字固めも完全に基本技として定着した。この技を見て、なんだか流行技のように見えてしまう感覚と言うのは相当古いと言わざるを得ないだろう。
もっとも、この腕ひしぎ逆十字固め、ルーツはかなり古い。それはそうで、元々は柔道の関節技である。相手の腕を挟むようにして両脚で身体を押さえつけ、相手の腕を伸ばしてヒジを逆関節に極める。相手の腕が伸びきったらそれで極まり。ヘタをするとヒジを脱臼したり靱帯断裂もする怖ろしい技である。
これは柔道はもちろん、古来柔術からロシアのサンボにまで応用され利用されている。プロレスでもかなり古くから道場では基本技として使われていたと言われるが、脚光を浴びたのはそんなに古いことでもない。僕が知らないだけなのかもしれないけれど、プロレスのリングで僕が最初に見たのは、「赤鬼」ウィリアム・ルスカの技である。
猪木の異種格闘技戦vsルスカ。これは相当に凄い試合だった。ルスカは五輪金メダリストであり、見るからに強そうだった。村松友視氏が言う「ルスカは最強だった」説。プロレスのリングではルスカの払い腰も威力が軽減されてしまう。不利な条件で、しかも他の格闘家たちが譲らなかったラウンド制でもなく長時間の戦いをしたルスカ。相手の土俵で戦った男の中の男と言っていいかもしれない。アリとはそこが違う。
ルスカとは二試合やったが、前述の理由で投げが通じにくいと判断してか、関節技を出してきた。これが僕がはじめて見た腕ひしぎ十字固めだった。
猪木の腕は伸びきり、もう脱臼かあるいは折れるしかないという場面で、猪木は腕の負荷を少しでも軽減しようとブリッジで耐えていく。今でも名場面だと思う。
この試合で猪木は腕ひしぎ十字固めの威力をまざまざと思い知ったのだろう。この技を猪木も取り入れていく。本来、見た目は地味な技である。寝転がってかける技であり見栄えはしない。しかし、この「ルスカの伝説」によってこの技の価値が飛躍的に上がったのだと思う。説得力を持った技は輝く。猪木がやはり異種格闘技戦で、ウイリー・ウィリアムスに場外でかけた逆十字固めは様々な憶測を生み、また伝説を上塗りした。
さて、なにげなく呼んでいるこの「腕ひしぎ逆十字固め」、不思議なことに気が付く。なんで「逆」なのだろう? と。
柔道技としては正式には「腕挫十字固(うでひしぎじゅうじがため)」である。逆ではない。相手がうつ伏せの状態で極めると「裏十字固め」と呼ばれることはあるが、逆十字ではない。なんでプロレスでは「逆」と呼ばれるのか。
答えはよくわからない。知っている方がいれば教えて欲しい。ただ僕の推測だが、これは「掟破りの逆サソリ」の逆なのかもしれないなあと言うこと。猪木がスタンハンセンに驚きのラリアートをかました時、それは「逆ラリアート」と呼ばれた。相手の得意技を逆手にとって使う場合に使用する「逆」。これが、ルスカの十字固めを盗み取った猪木が使う「逆十字」であったのかもしれない。古館伊知郎がいかにも言いそうなネーミングである。これが定着してしまったのでは? と推測する。でもこれは僕の推測であって本当のところは知りません。
その後、猪木は盛大にこの技を使い出す。ラッシャー木村の腕をブランブランにさせた衝撃の場面も憶えている。それに伴い、猪木以外の選手もどんどん使い出すようになった。
関節技の宝庫、UWFで重要な技とされたことがこの技の流行に拍車をかけたように思われる。かかったら最後、という拷問技としてもっとも脚光を浴びた時代ではなかったのだろうか。
そうしているうちに、二流レスラーも使い出し徐々に痛め技になっていく。驚いたのは、馬場さんが逆十字を使ったことだ(馬場さんはもちろん二流ではない)。
PWFスタンハンセン戦で、馬場さんはハンセンのラリアート殺しで左腕にアームブリーカーを何度も仕掛け、そのあげくにハンセンを逆十字固めにとった。実況アナウンサーが「またアームブリーカー、そして、ダブルアーム! !」などと言う意味不明の実況をしたことを記憶している。ダブルアームとは笑止だが、それだけ全日本プロレスではこの技が使われていなかった証拠だろう。そのあとさすがにダブルアームはおかしいと思ったか「アームバーです!」と叫んだ。アームバーとは十字固めを指す場合もあるが、多くは腕を引っ張る技を言う。混乱しているらしい。後にアナウンサーは狼狽から立ち直って「腕ひしぎ。これは柔道の技です」と訂正していたが。腕ひしぎ"逆十字"と言わずわざわざ柔道技とことわったところに当時の新日と全日の対立構造が見えて面白いし、馬場さんが猪木の必殺技である逆十字固めを痛め技として使ったところにも深遠な部分が見え隠れする。
馬場さんまで使えばもう解禁である。みんなが使う技となった。
この技でちょっと驚いたのは、ソ連のレスリング軍団が新日本に乗り込んだ際、ザンギエフが使った「飛びつき逆十字固め」である。相手を倒さないとかけられなかった逆十字固めが、立ち状態でもかけられる。これは画期的だったしなによりカッコよかった。レスリングの技ではないだろう。おそらく「サンボ」からの応用ではないだろうか。
現在「ビクトル式逆十字固め」という技がある。ケンドー・カシンが得意とし、前述の後藤洋央紀も使う。飛びついて倒すだけではなく相手の肩に乗って相手を一回転させて極める。綺麗な技なのだが、これはビクトル・ザンギエフのビクトルなのか? しかし相手を前方回転してテイクダウンさせる「ビクトル投げ」という技があり(これはサンボの大御所ビクトル古賀から)、どっちからかよく知らない。形状から言えばビクトル古賀っぽいが。あれ、飛びつき逆十字ってウラジミール・ベルコビッチだったっけ? 記憶がだんだん曖昧になってきたので追究をやめる。
「ビクトル式逆十字固め」もそうだが、入り方で様々に分類されるようにもなった。「ミノルスペシャル」というのもある。田中稔もこんな言い方しないでよ。もう書き解くのは大儀だ。「ミノルスペシャル2」もある。ノーザンライトスープレックスと連動している。
次世代のエース中邑真輔も三角絞めとともに逆十字固めをフィニッシュにしている。中邑は「スタンド式逆十字固め」を使う。相手が立っていようがお構いナシだ。ヘビー級では寝かせるのも大変なので、それなら立ったまま仕掛けてしまえ、という技。
逆十字固めは現在も隆盛である。ビシッと極まれば必殺。ルスカ以来のもはや伝統技である。中途半端には使わないように願っている。
小技さんのブログに腕ひしぎ逆十字固めの掲載あります。イラスト参照してみてください。中邑真輔のスタンド式逆十字固めはこちら♪ また通常の逆十字固めは、小技さんの素晴らしいHP小技のプロレス画集に掲載されています。
小技さん、最近はお仕事もお忙しく、妖精などバリエーション豊かなイラストが多いのですが、それはもちろん素晴らしくて感嘆していますけれどもまたお時間があればプロレス技の画もお願いします~♪
今、売り込み用の作品集を作らなければならないので、それが終わったら、プロレス絵も描く時間もとれると思います。
言っていることと矛盾するようですが、ご無理なさらないで下さいね。ブログやHPは継続していただいているだけで有難いですから。
小技さんのイラストを見ながら、この技について書こう、あれを書こうと考えるのは楽しい。過去に描かれたイラストも僕たちファンには財産ですから。
ところで新日ですが、吉江、西村、そして若手と言われる安沢、長尾が離脱ですな。
老婆心ながら参考になればと考え、又投稿致しました。
'逆十字,と云う名称は柔道の出身では無い猪木氏がルスカ戦後に使う様子を、過去の対戦相手の技を得意技にした事から名付けられた様です-船越、又は古舘アナのインタビュ-記事で観た記憶が有ります-。
'ビクトル式,の名付けが有る(少なくとも一般名称化している)技はビクトル古賀先生考案の技です-ビクトル投げ・ビクトル式飛付十字・ビクトル式帯取返し等々他多数有り-。
'ビクトル式飛付き十字固め,は馳氏に引率された石沢氏がビクトル先生に助言されて開発した技と聞いています。
レスリングはフォール(両肩又は背中を1秒マットに附けさせる事)を勝利とする競技ですので関節技で'参った,を取る必要は有りません。ですから所謂
レッドブル軍団が遣った関節技はほぼ間違い無くサンボ技法の応用と考えます。
もし参考になるのでしたら幸いです。
長文駄文にて御容赦下さい。
それでは失礼させて戴きます。
敬白
僕もちょっと調べて書けばよいものを、適当に書いてしまってすみません。しかしこうして、数年経ったのちに教えてくださる方がみえられるのもログが残るブログの良さですね。河津落としといい、サンボに造詣が深いモンゴールさんに見ていただいて、昔書いた粗末な記事のレベルがぐっと上がります。本当に感謝いたします。