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「でにをは」別口入力・三属性の変換による日本語入力 - ペンタクラスタキーボードのコンセプト解説

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細切れ変換はもったいない!でにをは別口入力との連携で一括変換が扱いやすくなる…はず

2016-08-18 | 変換エンジンのこと
みなさんは細切れ変換派でしょうかそれとも長文一括変換派でしょうか。昨今のIMEには複数の文節の区切りを自動的に決定し入力効率を高める連文節変換が標準で搭載されているものが主流でありせっかくの機能を活かしきれないのは非常にもったいないのですが、自分も言う割にあまり活用できていないのが現状です。
なかなか一括変換を常用するまでに至らないのは、誤変換にまつわるデメリットをつい心配してしまうから踏み込めないのかもしれません。
理想としてはひと続きの長い文章を一気に変換するとき、うまくいったときの爽快感はなかなかのものです。しかし、思うような変換にならず面倒な修正作業を強いられるのは厄介で思考も中断されてしまいますし、しまいには書こうとしていたことを忘れてしまったりしてダメージが大きな事態となってしまい煩わしい事この上ないものです。こうしたことが続くと地道に逐次変換していく方がかえって賢明ではないかと割り切れないながらも身についてしまっているのだと言えます。

ペンタクラスタキーボードにおける入力文には、でにをは別口入力で入力された助詞や助動詞などのパーツが未変換文字列中に内包されており、変換の際にはこれらのマーキング情報が入力文の解析に役立てられます。
ここで重要なのは「でにをは」等助詞助動詞をいくつか入力していてもなお、最終的に変換キーを押すまではでにをは情報はいったん宙に浮いたまま変換プロセスが依然継続しているということです。
世間一般のIME使用時の入力場面ではひとつふたつ助詞・助動詞の現れた区切り目で細切れ変換をしている例が多いかと思われますが、ペンタクラスタキーボード使用時は潜在的に文の区切りを別入力しているという期待感から変換のタイミングのスパンが大きくなる、もしくはしたくなるように仕向けて行こうという目論見があります。
これは実際やってみないとわからないものですが、細切れ変換派の方でも長文変換を任せてもらえるような信頼感を得られるようにしていくことが非常に大切だと思います。
こちらの魂胆としては、でにをは別口入力を伴った連文節変換は区切り情報がはっきりしているので適切な文節区切りを得ることができ通常の連文節変換よりも変換精度が高いはずであろうとの仮説があります。
それによってユーザーが長文一括変換を選択してもらえるような誘因となって自然にリスクを気にせず連文節変換をすることがだんだんと習慣になっていくことが究極の目標です。

つまるところ変換エンジンの解析の出来が成否を左右すると思われますが、これがでにをは別口入力と組み合わさったときの挙動を正確に見極める必要があると思います。
別口入力について細かい所をいうと助詞は一文字のものばかりではなく[ので][とは]などの複合助詞があったり、[から][まで][しか]など二文字以上の助詞もありさらにはそれらが単体の[か][で]などの接続と混同・干渉しないように判定を明確にしていかなければなりません。
「でにをは別口入力」の作用副作用、解析時においての振る舞いなど今一度掘り下げていくことがさらに必要になりそうです。

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