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「でにをは」別口入力・三属性の変換による日本語入力 - ペンタクラスタキーボードのコンセプト解説

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≪≫でワード間を移動して変換

2016-08-04 | 画面の流れとインターフェイス
この記事では変換インターフェイスの中でも頻繁に出てくる場面の多い、変換文節におけるカーソル移動操作についてと、[かな][カナ]キーでの変換について解説します。


キーボード下部の丸型四角形のキーの中でかな/カナ/≪≫と表示のあるえんじ色でひときわ目立つキーが左側にあります。
刻印されている≪≫(二重の不等号)キーのはたらきは、通常のIMEにおいて←→でおこなっている文節間の移動(下線部の区切りを移動)とほぼ同じ機能を持つキーでこれを左右に動かすことによって変換語句のかたまりを移動して指定します。
通常の←→での注目文節間の移動と少し違うのは、別口入力によって助詞の区切りがある程度断片化されているのでワードの指定範囲を移動するときに「でにをは」その他助詞を抜かした形で飛び石のように指定範囲が選択されるという点が特徴で、文節を伸ばしたり縮めたりする操作のときには普通の矢印キーを使って調整します。
≪≫の左右移動と←→の左右移動の二段構えでカーソル移動をするので、Shift+←のような同時押しの操作がない分カーソル・区切りの移動がすっきりと行えると思いますし、区切り位置をもし間違ってしまってもあとから仕切り直すのがスムーズに行えるのが利点です。


三属性変換との連携操作では、≪≫で「でにをは」等助詞を飛び越えつつワード間を移動して、それぞれの変換語句で三属性変換イ・ロ・ハのどれかを押せば指定した属性の語句へ(図の場合は属性ロ:用言・動詞など)変換されます。
これらは主に漢字の語句(送りがな付きを含む)あるいは漢字とひらがな・カタカナの混在した語句へ変換されます。さらに別口入力「な」(形容動詞の連体形)や「だ」(断定の助動詞・形容動詞の終止形)が挟む場合には「な」や「だ」はひらがなのままで、残りの字種はその語句の表記したい形(漢字・ひらがな・カタカナ)に適宜変換されます。
これは[かな][カナ]キーで変換するときも同様で各種助詞・助動詞・語尾部分はひらがなのままで、注目語句はカタカナなどに変換されます。
(例)シリアスな ファンキーだ
なお[カナ]キーで変換する際、1回押すと全角カナ、2回押すと半角カナへ変換されるようにすると順当でわかりやすいかと思います。

通常の環境であればF6・F7・F8を押して変換する(時にはFnキー同時押しの場合もある)ところをキーボード盤面中央付近の押しやすいところに配置しており、習慣的見地から見ても配慮の行き届いたものとなっています。
日常的動作なので押しやすい位置にキーが配置してあることは重要ですね。


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