9月の私立大学情報教育協会の会合で「LTD話し合い学習法」の話を聴いて、ゼミで試みようと考えて読んでみた。
そもそもは、田崎晴明さんの「やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識」
http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/radbookbasic/
(朝日出版社からも出版)
を勉強する際に使えないかと考えた。しかし、著者がこの本を書くに至った経緯と立場を述べたはしがきと、第1章と最後の第7章を除くとLTDは使えそうにないと気付いた。考えてみれば、著者の主張について協同学習していく方法論なので、理工系の教科書の学習には向いていないのは当然だった。
とは言うものの、田崎さんのメッセージの部分には十分使える。また、これまで毎日新聞の日曜日2面の「時代の風」を読んで小論文を書かせる課題を何回か出してきたが、その前段階にLTDを使うと良さそうである。
ただしかなり複雑な学習法なので導入は簡単ではなさそうだ。来週、ゼミの後半の授業計画を再検討してみようと思う。