先日Facebookで見かけたいい話は、数年前に2chで拡散していた話の再拡散であった。これは、物語とは何だろうと考えるきっかけとなった。
山極さんの話は、芥川龍之介作の桃太郎の紹介から始まる。鬼の側から見れば、人間に迷惑をかけずに平和に暮らしていたのに、征伐したいからという理由だけで征伐されてしまうというものだ。
こうしたことは笑い話ではなく、民族や国の間の紛争で、互いに相手を悪と決めつけて、実際に行われてきたことだという。
なぜか?
「人間は話を作らずにはいられない性質を持っている。言葉を持っているからだ。私たちは世界を直接見ているわけではなく、言葉によって作られた物語の中で自然や人間を見ているのだ」
なるほど、確かにその通りだと思う。
芥川龍太郎作 桃太郎 (青空文庫)
http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/card100.html
時代の風:作り手による「物語」=京都大教授・山極寿一
◇多様な視点から解釈を
http://mainichi.jp/opinion/news/20130505ddm003070120000c.html
毎日新聞 2013年05月05日 東京朝刊
山極さんの話は、芥川龍之介作の桃太郎の紹介から始まる。鬼の側から見れば、人間に迷惑をかけずに平和に暮らしていたのに、征伐したいからという理由だけで征伐されてしまうというものだ。
こうしたことは笑い話ではなく、民族や国の間の紛争で、互いに相手を悪と決めつけて、実際に行われてきたことだという。
なぜか?
「人間は話を作らずにはいられない性質を持っている。言葉を持っているからだ。私たちは世界を直接見ているわけではなく、言葉によって作られた物語の中で自然や人間を見ているのだ」
なるほど、確かにその通りだと思う。
芥川龍太郎作 桃太郎 (青空文庫)
http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/card100.html
時代の風:作り手による「物語」=京都大教授・山極寿一
◇多様な視点から解釈を
http://mainichi.jp/opinion/news/20130505ddm003070120000c.html
毎日新聞 2013年05月05日 東京朝刊