おもいつくままに

身の回りのことや世の中のことについて、思い付いたことや気付いたことを記す

日本航空123便の御巣鷹山墜落事故に係る航空事故調査報告書についての解説

2013年01月25日 01時04分37秒 | Weblog
後輩のY君が乗っていた日本航空123便の御巣鷹山墜落事故からもう30年近くになる。

同級生のA君から夜10時頃電話があった。
「研究室の後輩のY君がこの飛行機に乗っていたらしい。NHKで乗員乗客名簿を読み上げている。大阪に帰省する彼に今日午後あったばかりだ。気が動転している。一緒に確認してくれないか」
残念ながら彼の名前はあった。

航空事故調査報告書についての解説が昨年2012年7月に公開されたことを知った。
http://www.mlit.go.jp/jtsb/kaisetsu/nikkou123.html

これにあわせて、柳田邦男氏が寄せた「この解説書の大きな意義 ~納得感のある開かれた事故調査への一歩~」という文章が公開されている。この寄稿を読んで、事故調査の役割が大きく変わってきていることを知った。単なる直接の技術的原因を特定するだけに止まらず、より根本的な原因を探求する、被害の発生・拡大の原因を探る、そして国民の命に対する取り組みの中に被害者の視点を取り入れるという方向性にあるそうだ。言われてみれば当然と思うが、こうしたことに30年の歳月が必要であったことに驚かされる。しかし、30年近く経ってからでも解説書をまとめて公開したことは素晴らしい。

2012年7月はちょうど福島原発事故の政府、国会、民間の事故調査委員会の報告書が出された頃だ。柳田氏も政府事故調査委員会の委員だった。実は今日、政府事故調査委員会の報告書の解説書を手にして、なぜ事故調査委員会自身が解説書を出すのかと思っていた。

政府事故調の解説書を今日ぱらぱらっと眺めた記憶では、問題の複雑さもあって、未だ直接の技術的原因を特定するレベルに止まっているように感じた。早ければ早い方がいいが、仮にこれから30年以上かかってもいい。しっかりした対策と解説書を作ってほしい。
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青木省三著「ぼくらの中の発達障害」ちくまプリマー新書

2013年01月12日 11時28分55秒 | 
広汎性発達障害に関連した本をいろいろ読んできたが、この本に一番納得した。

発達障害は定型発達と連続的である。しかし、発達障害の人は抱える困難さは定型発達の人のものとは異質である。
障害に関して客観的に観察すると同時に、その人の気持ちや考えなどの主観的体験を理解することが大切である。
定型発達と比べて短所もあるが長所もある。異なる豊かな文化がある。

など。全くその通りと思う。

生きづらさを感じている人だけでなく、全ての人にとって第6章は、「うん、そうだよね」と思えるよいアドバイス集である。

コミュニケーションを強く求められる社会になったことが、一人で黙々と働く職場を奪い、社会に適応できない人を増やし、広汎性発達障害の問題を顕在化させたいう。その通りだと思う。

定型的なコミュニケーションだけの文化では薄っぺらでつまらない。様々な豊かな文化を享受したい。
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旧東海道を六郷の渡しから保土ヶ谷の手前の天王町まで

2013年01月01日 20時31分02秒 | Weblog
一昨年の正月から、旧東海道を日本橋から少しずつ歩いて上っている。朝はゆっくりして歩き始めるのはいつも13時頃になる。途中でのんびりお茶をするし16時過ぎには暗くなるので実際に歩くのは3時間程度で約10kmの行程となる。

初年度の2011年は旧東海道がどの道かも確認せずに出かけて後で間違いに気付き、翌日再度日本橋を出発して立会川まで。昨年は出発点の立会川まで京急で行き、鈴ヶ森、六郷の渡しまで。多摩川は国道15号の橋を渡って川崎まで出て帰ってきた。ただし、渡し場から川崎駅までは旧東海道を外れた道を歩いてしまった。iPod touchで地図を確認しながら歩いたが如何せん見にくく、あまり役に立たなかった。

大晦日に「広重の東海道五十三次八十2万歩の旅」という地図を丸の内oazoの丸善で買い、さらにiPad miniを携行した。今年はこれらのおかげでとても助かった。川崎駅で軽食をして六郷の渡し場まで戻ったのが13時頃。そこから、鶴見まで歩いたところで、道の確認を兼ねてゆっくりお茶をする。14時半頃出発して、16時頃神奈川を通過する。まだ少し明るいので横浜駅を左に見ながら、だいぶ疲れてきたけれど先を急ぎ、保土ヶ谷の手前、相鉄天王町駅まで歩いた。

日本橋からまだ30km程度。京の都は遠い。
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