彼の発言に、一々反応するのはいかがなものかとも思うのだが、やり過ごすのもいけないのだろう。
トランプ大統領 イラン核施設への攻撃 広島・長崎への原爆投下になぞらえ「戦争終結させた」と正当化
アメリカ人は、本気で彼のように思っているのだろうか?
日本への原爆投下は必要なかった…アメリカで急拡大する「新たな考え方」
記事にもあるように、非戦闘員の頭上に2種類の新型爆弾を投下させた非人道的行為を正当化するために、戦後すぐには、以下のような論評でアメリカ国民に説明していたのだろう。
「ハリー・トルーマンが原爆を投下したのは、できるだけ早く戦争を終わらせ、日本本土侵攻により、100万人もの米兵の命を犠牲にしたくなかったからだ」・・・これが当時アメリカの常識なのでしょう(日本でもこんな説明がまかり通っていた気がします)
しかし記事には、
『1945年、原爆投下直後の世論調査では85%のアメリカ人がトルーマンの決断を正当化していたが、2018年の世論調査では、その割合は56%に低下した。』とあります。
戦後80年という時間が、当時明らかになっていなかった事実から原爆投下という蛮行の意味が検証され、私たちに示されつつあるのだろう。
トルーマン大統領は対ソ連との主権争いを有利にするためだけに、核兵器を利用したのだろうか。
あたかも実験でもするように、ウラニウムとプルトニウムという2種類の原爆を人々の頭上で爆破させた。
こんな言い方はしたくないが、もし、ドイツが日本で日本がドイツだったら、トルーマンは投下を命じただろうか。いわゆる白人の頭上で・・・。
(今のトランプ政策を見ると、そんなことさえ考えてしまう。やっと公民権法が成立したのは1964年。トランプ氏18歳の時です)
80歳にならんとするトランプ大統領は、その多感な時期に「原爆は戦争を終わらせるため」という考えを刷り込まれたのでしょう。
一度刷り込まれたものは、なかなか修正できません。
教員をやっていると、トラブルを話合いで解決しようとした時、理解してくれるのは生徒で、保護者は理解して貰えないことが多い。
そんなことを度々経験してきました。
何はともあれ、非戦闘員の命を奪うことは、正当化できるものではない。(戦闘員なら良いというわけではないが)
それを大見得切って言い切ることができるのは、未だに多くのアメリカ人が、無辜の民の頭上で核爆発させたことに対する政府の見解を、深く考えもせず信じているからなのだろう。
トランプ氏は、今まであまり見せなかったアメリカの一面を、解りやすく示してくれている気がします。
我々も、深く考えもせず「従来の形を踏襲する」ことは改めなくてはいけないのでしょう。
政府は、この件についてまた意思表明せずかな?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます