退職オヤジのひとりごと

退職オヤジが直面する新しい日々…感動か困惑か?
カオスの日々を綴ります

開業医の正体

2024年07月27日 06時31分45秒 | 本を読みました

松永正訓氏の『 開業医の正体 』という本を読みました。


ネットか何かの記事にあって興味を持ったので購入しました。

 

内容は

第一部 クリニックはどうやって作られているか?
第二部 医者と患者 この難しい距離感!
第三部 医者の作り方、教えます
第四部 医者は診察しながら何を考えているか?

というものです。


お医者さんの収入をはじめ、大学の医局にいた医師がクリニックを開業するまでの課程や、現在の小児科医が抱える諸問題等知らないことが多く、興味深く読むことが出来ました。
「小児科」の特殊性など難しいものだと感じました。


特に印象に残ったのは『オープンクエスチョンとクローズドクエスチョン』。
患者さんとコミュニケーションを取る工夫です。

また、『・・・医師は患者から学ぶ部分も多く、ある意味患者にがまんしてもらって、その代わりに医師は一人前になっていく・・・』という記述。


これらは、教職に就いていた自分が強く感じたことと一致していて、感激しました。

亡き父が「おまえは人を相手にする職業を選んだ。それは本当に難しい職業だ」と言っていたことを思い出しました。


文章もわかりやすく、一気に読める本でした。


○○国人お断り

2024年07月26日 05時55分28秒 | ニュースより

こんな記事を見ました。

「韓国人・中国人おことわり」大久保・飲食店の“差別的”SNS投稿が物議 弁護士が指摘する明確な“違法性”とは?

 

 今どきこんな店があるとは驚きです。


このような宣言をするには、それなりの理由があったとは思いますが、やはりいけないことでしょう。

店主が、迷惑行為をする客に対し個別に注意する勇気がないと云うことなのでしょうか。


ちなみに『出禁』には正当な理由があれば違法性がなく、個別に対応することが出来るとのことです。


こんなことで、「差別が横行する日本」などと評価が変わることは、その日本人のひとりとして非常に腹立たしい。


そしてもっと怖いと思うのは、今世界中で広がりつつある自国ファーストという名の「行き過ぎた排他主義」の小さな現象ではないかと感じること・・・。

物事を単純化して十把一絡げで語ることは、ネットや交通網の発達でより狭くなっている世界の変化に対し真逆の発想だと思う。


真実を突き詰めて得た単純化は美しい公式となるでしょうが、思考停止(面倒臭い作業から逃げる)による単純化は「分断」しか生まない気がするのです。

 


成人年齢と飲酒喫煙

2024年07月20日 05時18分26秒 | ニュースより

パリオリンピックを目前に残念なニュースがありました。

体操女子・宮田笙子主将がパリ五輪代表辞退 喫煙・飲酒認める

 

成人年齢は18歳になっています。

野口健氏 体操・宮田笙子の騒動受け「成人してもタバコ、酒がダメなままなのが理解できない」


Copilot(コパイロット)によると・・・
平成27年6月に公職選挙法が改正され、選挙権の年齢が「満20歳以上」から「満18歳以上」に引き下げられました。これにより、18歳と19歳の人々も「有権者」として投票できるようになりました。・・・とあります。


今回問題になっている飲酒喫煙については、従来のまま20歳からです。

選挙に関しては、被選挙権も変更無しのようです。

被選挙権年齢引き下げが必要な理由
〜先進諸国では選挙権も被選挙権も18歳で統一するのが主流に〜


 

なぜ選挙権のみ引き下げられたのでしょうか、選挙制度に関する教育も不十分なままなのに・・・。


年代別政党支持率を見ると、私(昔)のイメージとは違い、高齢者ほどリベラルで若年層の保守的な傾向が見られそうです。


そんな現状から穿った見方をすれば、「選挙年齢の引き下げ」は「政権政党の支持率を上げる」為のモノだったのではないか。

国の政策より当選のための政策・・・何と姑息な・・・などと考えてしまうのです。

 

そう思うと、飲酒・喫煙年齢や被選挙権については、何ら手つかずのままであることも頷けます。(変わらないにしても、議論すら盛り上がらなかった気がします)


もともと「20歳成人の理由」というのも、戦後のGHQ指導による根拠の乏しいのものようです。


飲酒・喫煙は過失ではなく「故意」によるものですから、未成年だか成人だかわからない年代を指導する立場の人も含めて何らかの責めは負わなくてはいけないと思います。


が、このような法整備の現状を考えるにつけ、このことで若者の人生を大きく狂わせてしまう判断に「はて?」と疑問を感じてしまう私でした。

 


戦後史の正体

2024年07月18日 06時20分23秒 | 本を読みました

孫崎享氏の『 戦後史の正体 』(2012発行)という本を読みました。


日航ジャンボ機墜落事故関係の本を読み進める中で、『プラザ合意』なるものが何とも腑に落ちず、その背景をもう一度考えようと思って本棚から探し出しました。

繰り返しになりますが、内容は・・・

序 章 なぜ「高校生でも読める」戦後史の本を書くのか
第一章 「終戦」から占領へ
第二章 冷戦の始まり
第三章 講和条約と日米安保条約
第四章 保守合同と安保改正
第五章 自民党と経済成長の時代
第六章 冷戦終結と米国の変容
第七章 9.11とイラク戦争後の世界
あとがき
 資料① ポツダム宣言
 資料② 降伏文書

というものです。

 

本の帯に書かれている文章が、森永卓郎氏の云う『触れてはいけないタブー』にも繋がる気がするので、挙げてみます。

いま、あなたが手にとってくださったこの本は、かなり変わった本かもしれません。というのも本書は、これまでほとんど語られることのなかった<米国からの圧力>を軸に、日本の戦後史を読み解いたものだからです。こういう視点から書かれた本は、いままでありませんでしたし、おそらくこれからもないでしょう。「米国の意向」について論じることは、日本の言論界ではタブーだからです


退職して本を読む時間が増えたことで、今まで考えもしなかった日米間における日本の立ち位置。

よく云えば「寄らば大樹の陰」、悪く云えば「幇間?」に思えてきてなりません。


トランプ氏の台頭により「アメリカンファースト」という言葉がよく聞かれますが、それはトランプ氏独自の考え方ではなく、歴代の大統領が共通に持っている思想に他ならないようです。

トランプ氏は単にわかりやすい人だということなのかもしれません。

 

アメリカの混乱を聞くにつれ、これでいいのかとつくづく感じさせられます。

そんなことを思わせてくれる本です。


改めて、若い世代も含めて、是非一読して欲しい本と感じました。

追)アメリカとの対峙方について、レスター・ピアソン氏について読んでみたいと思いました。

 

 


トランプ候補銃撃事件

2024年07月16日 14時08分39秒 | ニュースより

トランプ候補が銃撃を受けました。

トランプ前米大統領銃撃の容疑者の映像 屋根の上で腹ばいに

幸い、大事には至らなかったようです。


これで大統領選挙で浮動票がトランプ候補に流れていくのでしょうか。

 

テロは決して容認できる行為ではありません。


ただ、その行為とは別に、なぜ犯人はそのような蛮行に及んだのかが知りたい。


その動機は、容疑者が射殺されたことで、容疑者の口から語られることは永遠になくなりました。


そして、マスコミは米国内外問わず「テロには屈しない」という意思表示が前面に出て、テロ行為の非難はするがその動機の深堀はなされないままなのかも知れません。

 


日本でも、安倍元首相が山上容疑者に手製銃で狙撃される事件がありました。
奈良県警は、容疑者の名前を奈良市在住の山上徹也容疑者と発表しました。


その動機は山上容疑者自身の口から語られ、そこから旧統一教会と自民党との癒着?が問題視されました。(いつの間にか統一教会の集金手段を問題視する方向に転嫁していきましたが)

 


米国では要人警備の際、暴漢に対し躊躇なく発砲を選択するようです。

つまり、アメリカでのテロは、自らの死を覚悟しての行動だと思います。


死を覚悟して射殺された容疑者の動機は何だったのでしょう。

 

星条旗を合成した写真が、その動機を覆い隠してしまうことで、声にならない声を黙殺していく・・・そんなアメリカになって欲しくないと思いまいました。


繰り返しますが、テロは民主主義の敵で許されない行為であることは云うまでもありません。