goo blog サービス終了のお知らせ 

退職オヤジのひとりごと

退職オヤジが直面する新しい日々…感動か困惑か?
カオスの日々を綴ります

他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス

2025年03月30日 08時29分35秒 | 本を読みました

若泉敬氏の『 他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス 』を読みました。


ハードカバー1.1㎏で、上下二段630頁もある厚手の本でした。

図書館で借りたのですが、読むのに1ヶ月かかってしまいました。(先日も記した通り、読書に対する体力が低下し、読み始めるとすぐ睡魔に襲われてしまう私です)


トランプ氏が影響を受けたと云われるニクソン大統領との交渉が中心となっていて、その窓口となったキッシンジャー補佐官とのやりとりが事細かに記されています。


内容は、
鎮魂献詞
宣誓
謝辞
第一章 ”孤独なる闘い”
第二章 「沖縄が還るまで戦後は終わらない」
第三章 隠密のホワイトハウス訪問
第四章 一九六七年日米首脳会談
第五章 幕間の一九六八年
第六章 ニクソン政権への移行期
第七章 総理の”核抜き”裁断
第八章 佐藤総理・岸元首相とニクソン大統領
第九章 ”政治的ホットライン”の開設
第十章 ”西部ホワイトハウス”サンクレメンテへの旅
第十一章 沖縄の核、そして繊維
第十二章 ニクソン大統領の”最後通牒”
第十三章 佐藤総理の対案を携えて
第十四章 ホワイトハウスでの極秘折衝
第十五章 キッシンジャー補佐官との合作した脚本
第十六章 核抜き、本土並み、七二年返還
第十七章 絡みつく繊維
第十八章 「後世史家の批評にまつのみ」
第十九章 歴史の闇の奥深く

読者の皆様へのお願い


「核時代における日本の独立と安全保障」を追求していた著者の、沖縄の理不尽な現状を踏まえた沖縄同胞への熱い思いがここ彼処にちりばめられていました。

印象に残った文章は、ハンス・J・モーゲンソー氏の
国家は自国にとっての死活的でない争点に関してはすすんで妥協しなければならない
と、福田恆存氏の引用で
民主主義とは、最も大事なことを隠すために詰まらぬことを隠さぬやうにする政治制度です。」という一節でした。

著者の「アンビバレントなニクソンにかきまわされて、それこそ世界中がアンビバレントな『分裂症状』を呈してこないよう願うものである。」には現在の世界の騒ぎがダブって見えてきました。


著者は、この本(1994年5月15日第一版)の英語版の完成稿を翻訳協力者に渡した後1996年(平成8年)7月27日、福井県鯖江市の自宅にて逝去(享年67)されました。
自死だったと云われています。

著者が出版社に要請したことに、「印税は永久に公共の利益のために役立てて欲しい」「若い世代の方々に読み継いで欲しいので絶版にしないで欲しい」とありました。


「沖縄本土復帰」という大きな外交実績を裏側で支えつつも、その実現のために密約を取り交わしたことに対する贖罪のだったのでしょうか。

巻頭には、
1945年の春より初夏、凄惨苛烈を窮めた日米沖縄攻防戦において、それぞれの大義を信じて散華した沖縄県民多数を含む彼我二十数万柱の全ての御霊に対し、謹んでご冥福を祈念し、この拙著を捧げる。
とあります。


自らの命を削って示した「記録を後世に残す」という行為に、隠蔽が横行する現在の永田町はどう感じるのでしょうか。考えながら読み進めました。


無職の自分を振り返ってみて

2025年03月28日 07時22分46秒 | 雑感

完全に無職となって丸二年が経ちました。


さらに仕事量を減らしてからも数年経ちましたが、改めて完全無職となり気がついたことが幾つかありました。


第一に、時間ができて初めて自分から遠いと思われることに関心を持てたことです。

現役時代は目の前の仕事に集中して、周りの景色に関心を持つ余裕がなかったことは事実です。


一つ例を挙げれば、全く畑違いの分野に興味が湧き、本を読む時間が持てたことです。
(本を読む時間が無いのは本を読む気が無いことと同じだと誰かが言ってましたが・・・)


本を読むことから、徐々に世界を見る目が変わっていったのかもしれません。


本来なら、社会の中心となる現役労働者時代にそのような感覚が持てれば良かったのですが、今からでも考えてみたいと思います。


全く興味のなかった政治の世界に矛盾を感じ始めました。

付随して権力による理不尽な行為にも気付かされたような気がします。

 

ちょっと残念なのは、読みたい本が沢山見つかったのに、それを短時間で読み切る体力と集中力が残っていなかったこと・・・。

目と気力、理解速度の低下は残念ながら否めません。


老化は体力からではなく、気力からだと云うことを実感する毎日です。


若い世代には、仕事だけに集中するのも一つの生き方ですが、ちょっとゆとりのある時に世界を見渡すこともして欲しいと思いました。


献血終了

2025年03月25日 06時15分37秒 | 雑感

献血センターより、『検査結果のお知らせ』という通知が来ました。


献血は3月10日に免許更新のついでに行いました。


そして通知は3月21日に届きました。

内容は『C型肝炎関連検査結果陽性』でした。

 

 

ネットでは
『C型肝炎ウイルスは主に感染している人の血液を介して感染します。例えば、以下のようなことがあった場合には感染する危険性があります。
・他人と注射器を共用して覚せい剤、麻薬等を注射した場合
・C型肝炎ウイルス陽性者が使った注射器・注射針を適切な消毒などをしないでくり返して使用した場合
・C型肝炎ウイルス陽性者からの輸血、臓器移植等を受けた場合』

とありました。

 

前回の献血は、去年6月4日です。

その後の生活の中で、C型肝炎ウィルスに罹患する機会はなかったと思うのですが驚きです。

書類中の『なお、今回献血していただきました血液は、輸血用血液に用いることはできませんでした。・・・誠に残念ではございますが、今後の献血につきましてはご遠慮くださいますようお願いいたします』の一文がショックでした。


『趣味は献血です』という台詞を吐いていた私ですが、この歳で趣味の一つが途絶えました。

学生時代より続けていた献血活動ですが、献血可能年齢期限(69歳)間近での終了はとても残念です。

 

血液が不足している昨今です。

今後は、若い方々の誠意に期待するばかりです。

 


暴走大統領

2025年03月18日 06時34分59秒 | ニュースより

暴走大統領

米軍、イエメンのフーシ派空爆を継続 拿捕の自動車運搬船も標的か  毎日新聞

米政権、ベネズエラ犯罪組織200人超送還 地裁判断無視か

 

 

最近のトランプ氏はバックトゥーザフューチャーⅡの「ビフ・タネン」と重なって見えます。


大金持ちになった男の暴走・・・

ネットでもこんな写真が多くありました。 

 

大型トラックが暴走しているような光景です。    

 

 

大型トラックの暴走と云えばスピルバーグ監督の「Duel(激突)」。


映画では、善良なアメリカ人セールスマン(デニス・ウィーバー)の車と共に崖の下に落ちていきました。

 


アメリカの今後を占っていないことを祈ります。

 


備蓄米放出

2025年03月15日 05時20分26秒 | ニュースより

先日、友人と備蓄米入札が話題になりました。

彼の考えが私のそれと一致していたので、「やっぱりそうだよな」と思った次第です。

 

備蓄米の放出は、米の流通量が少ないこととそれによる価格高騰を受けてのことなのに、入札ってどういうこと?


米価は高止まりしてしまうのではないだろうか?

 

やはり、備蓄米は昨年の市場価格で放出し、その業者は抽選で決める。
その後の価格についての調査を実施し、悪徳業者の横行を防止する・・・。

こんなところが良いのではないかと思いました。


備蓄米14万トン落札 価格の改善に期待 道内では早ければ3月下旬にも店頭に並ぶか 北海道

 

今回の米価高騰は何が原因だったのでしょうか?


こんな記事がありました。

備蓄米放出で「5キロ2100円」に半減するはずなのに…「コメの値段」を本気で下げようとしない農水省の罪深さ
 

「農協」については、少し勉強してもう一度刮目する必要があるのかもしれません。