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退職オヤジのひとりごと

退職オヤジが直面する新しい日々…感動か困惑か?
カオスの日々を綴ります

学校生活

2021年01月20日 08時46分58秒 | 雑感


先日久々に教壇に立つ機会がありました。

今回は、コロナ禍で私が代わるべき初任者も学校に居ての授業です。(初任者は校内別室で研修という訳のわからない理由です)


前日の打合せの時に、少し違和感を感じました。

それは、新人君に覇気がない・・・ということでした。


新任者指導担当教諭の勧めも有り、新人君と私はお互いの授業を参観し合うことになりました。

(写真は記事と無関係です)


新人君の授業はとても上手でした。私の若い頃とは比べものになりません。

生徒(一年生)達は全員マスク着用で、コロナ対策にも慣れているように感じました。

でも、前日のことが気になったので悩みがないか放課後に尋ねてみました。

 

 

 

彼の答えは、『クラスの生徒達と人間関係が構築できない』ということでした。

・・・これは裏を返せば、『クラスの生徒達も担任の先生と距離を感じている』ということです。

 

コロナは、至る所に負の遺産を残していました。


今年度は、4月から通常とは違ったクラス経営で、『接触・接近』の回避、十分な『会話』も出来ないまま、カリキュラムの消化のみに力を注ぐ形となりました。


期待に胸を膨らませ中学校の正門をくぐった一年生達も、「これが中学校か」とそれまでと違う日常を中学校のスタイルと勘違いしたまま生活が始まりました。

 


一年坊主にとって一番大切なのは『中学校という社会に馴染む』ということです。

 


人間関係を構築する「話し合い活動」や「課外活動(委員会や部活動)」などが中途半端なまま一年が過ぎてしまった生徒も多いことでしょう。

そして、比べるものがない一年生にとって、これは「中途半端」という実感もないのです。


なんとなく感じているモヤモヤ感が、例年起こる5月病とは桁違いのダメージを与えているようで心配です。

 


新任君には、「こちらから歩み寄って頑張れ!」とエールを送りました。

日常でも壁はあります。非日常下でも彼なら乗り越えてくれると信じています。


生徒達には、安心して「ぶつかったり感動したりする日常」が早く戻ることを祈るばかりです。

 

 

県教委から緊急事態宣言に伴う『通知』が出ていました。

コロナ対策と、現場で頑張れ!(仕方がないことですが)の羅列でした。


「心のケア等」については、4行ほどで既に出されているガイドラインに準ずる旨、記されていました。

(新任)職員に対しては、特にありませんでした。(別に管理職宛の文書が有るのかも知れませんが)

 

 

これからも、表に出ない「コロナ禍の影響」について、見て考えていければと思います。