今、PCR検査数が伸びないことに対し、意見が割れています。
陽性者の出口(隔離施設)が整わないから意味がない・・・だから闇雲にやっても仕方がない・・・
とか、
軽症自覚者やそれに対する医師が必要と認めても待ちぼうけを食わされる現実からもっと検査数を増やさなくてはいけない・・・
など。

しかし考えてみると、PCR検査をしようがしまいが、市中に感染者がいることにはかわりない。
だとすれば、陽性者にはたとえ隔離施設が整わなくても 「陽性である現実を知らせる」 ことにより、行動の自粛を促すことが大切だと思う。
さらに、陰性者には 「陰性であることを知り経済活動を積極的に支える」 立場を理解し社会の活気を取り戻してほしいものである。
つまり、コロナ禍後半戦?では
『PCR検査は経済活動再開のためにある』
と考えることは出来ないだろうか。
その為には、献血献体に対するPCR検査の方法を導入したらどうだろうか。
https://www.asahi.com/articles/ASN5H0P7KN5GUBQU004.html
1999年に献血検体に対するPCR検査が導入されましたが、当時は一度に大量の検体を検査できませんでした。なので、500人分の検体をまとめたものを検査していました。理論的には500検体のうち1検体にでもウイルスが含まれていれば、ウイルスの核酸は増幅され陽性に出るはずです。実際には多人数の検体をまとめると希釈され感度が落ちますので、一度にまとめる検体の数は2000年には50検体、2004年には20検体になりました。
そのままコロナウィルスに転用できる訳ではないでしょうが、まとめての検査が有効だと思います。陽性者を割り出すには、2段階以上必要になり時間も掛かりますが、「陰性者のため」の検査と割り切れば、いち早く結果を知らせることが出来るでしょう。
よく 『PCRも偽陽性』 があるから当てにならない的な意見もあるようです。
それなら、陽性判定者は自宅待機中に2週間を待たずにもう一度検査をし偽陽性かどうかの確定をすれば良いし、
偽陰性者は日常生活を謳歌するけど、検査を行っていない今の生活(極端な自粛をしていない生活)と比較しても、さほど大きな差は出てこないのではないか。
(少し古いが、5/12東京都の陽性率は5%。その中の偽陽性率は・・・?)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/youseiritsu.files/020512youseiritsu.pdf
中国の武漢市の事例である。2020年5月9日~10日で約5週間ぶりに新たな感染者が見つかったことから、市内の各地区に対して10日間で全市民の検査を実施している。約990万人のうち症状のある感染者はゼロ、無症状感染者が300人であった。「特異度=1-偽陽性の割合」であり、無症状感染者全員が偽陽性としても、偽陽性の割合は0.0031%以下であるから、PCR検査の特異度は99.9969%以上という結果であった。
PCR検査体制の拡充と偽陽性の問題
https://www.rieti.go.jp/jp/columns/a01_0611.html
また、ニュースでPCR検査による陽性者数を世界の国々と比較しているが、広く一般対象に検査をする他国とクラスターつぶしに重点を置いて感染確率の高い人を中心に行う日本の違いを考えると、単純に比較し一喜一憂するのは意味のないように感じられてなりません。
勿論国内の陽性者数の推移は大切なデータと思います。
注目すべきは死亡者を含む重症者(死亡者数だけでは医療機器の差で大きく左右しそうだから)だと思います。
あと、PCR検査を受ける際の費用は早急に国会を開いて、保健対象になるよう法整備をしてほしい。
さらには、結果をCOCOAに登録する条件で検査費用を大きく割り引いて貰えば良いと思ってます。COCOAも陽性者に登録して貰わなければ役立たずのアプリになってしまうので。
コロナを少しでも早く終息に向かわせるためには、どうすれば良いのでしょう。
素人でも 『考える』 ことが大切なのかも知れないと思い、記してみました。