微生物に分解されるワームがある。根掛かりしても、長い時間かかって分解されるとある。淡水では、それでも良いんでしょう。
でも、海では違う。
かじる食べ方の魚が圧倒的に多いから。たぶんかじった後も、味、食感が良いから、ペッと出してはいないはず。繰り返しアタックするのは、その都度、呑み込んでいる証拠。
小さい子供がガムを出さずに飲むみたいに、ゴックンしてしまっている。
ベラ、フグ、カワハギ、キタマクラ、その他色々のハリに乗らない子供サイズ。魚は小便と大便をいっしょに出す。いつも下痢ピー。人間みたいに、水分を漉しすぎたカチコチをひねり出す強靭な腸はないはず。ソフトルアーが胃酸で溶けないとどうなるか。
海面を漂うビニルを餌のクラゲと間違って、腸閉塞で死ぬ亀の話と、ここでオーバーラップ。
外道だから、腸閉塞で死んでも良いのか。メバル、カサゴ、ハタ類だけになって、釣れて欲しくない(釣りにくい)かじり系の魚はいないほうが良いのか。
どこかの学者さんに言わせると、ベラ、フグ等が減ると、それに変わって別の魚種が増えて、特定の植物が根絶やしになって、・・・最後は桶屋が儲かる。
いや、生態系が崩れて、しいては人間の・・となって、中座ができなくなる。
私は、もっと直接的に気になっています。
釣ったアコウとかは自分で裁きますが、特定のベイトフィッシュがいないときは、結構雑多な餌を食っている。デカイザリガニサイズの爪だけや、カワハギなど。
デカイ口と歯、強靭なアゴ、とげのある鰓の内側、胃の前の硬いペンチみたいなところ、と入り口は武器満載。
フグは避けるかも知れないけど、10cm程度の腸閉塞で弱ったベラ等、一撃で仕留めてしまうでしょう。
ところが、肛門から逆にたどれば、非常に頼りない、細い腸なのです。ベラがかじったワームの塊でも、溶けないと詰まるんじゃないかと・・。
想像ですけど、ソフトルアーがズタボロになって、数日後、かじった魚が弱って、更に数日後、それらを襲ったハタ系が昇天。
サメが死体を回収しそこなったら、エビ・カニ系が宴会。
このサイクルで、私ら釣り人の手に入るものは、何もないのでは?
ズタボロにされては、新しいソフトルアーをセットしなおし、ひたすら丸ごと口に入れてくれる魚を期待する前に、ちょっと考えて欲しい。
切れにくい素材や、伸びに伸びる素材のソフトルアーを、もっと海で使うよう、メーカーさんも宣伝して欲しい。
「うちのソフトルアーの素材は、魚の胃酸で解けます」とか、イケル文句ではないでしょうか。
と言いつつ、ソフトルアーと餌なら、私は餌派ですけど・・。