大阪芸大ジャーナリズム研究会

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乳がん早期発見啓発の法人立ち上げる 放送学科の石川豊子学科長

2024-02-16 21:10:50 | ニュース

 大阪芸大放送学科の学科長・石川豊子さんが、自身の乳がん体験をいかし、患者の心の支えの場づくりや、がんの早期発見につながるメッセージを発信するため、一般社団法人「サロンウーマン」を立ち上げました。<取材班>

(画像:がん早期発見の啓発活動などを目的に一般社団法人「サロンウーマン」を立ち上げた石川豊子さん 2024年2月にアップロードされた同法人の動画から)

 大阪芸大放送学科学科長の石川豊子さんが、乳がん早期発見の啓発活動などを目的に、一般社団法人「サロンウーマン」を立ち上げました。

 2007年から大阪芸術大学の教授として教壇に立ってきた石川さん。2016年には学科長に就いて忙しい教員生活を続けてきましたが、2023年1月に74歳で乳がんを発症。2月、右乳房の全摘出手術を受けました。
 退院後、2週間で職場復帰を果たしたものの、術後のホルモン療法がなかなか合わず、その辛さを経験。
 その間、がんの体験者の術後の痺れなどの体調の辛さや、精神面での厳しさについて、周りの理解が足りないことなどを見聞きしたと言います。

 こうした患者のしんどさの共有や、がんの早期発見の啓発活動をすることを目的に、石川さんは2023年秋、一般社団法人「サロンウーマン」を立ち上げ、代表理事に就任しました。

 これまで大学で接してきた学生ら若年層や、自身の経験してきた子育て世代、そして高齢者と、幅広い女性に向けて情報を発信していきたいと期待しています。
 また「乳がんは女性だけでなく、男性もかかる。パートナーとしての理解も大切」と、男性に理解の輪を広げることも視野に入れているといいます。

 石川さんは、今年3月末で大学教員を退き、法人の活動に専念するということです。

 一般社団法人「サロンウーマン」のサイトは、https://www.ishikawatoyoko.jp/enlighten.html
 動画のメッセージは、https://youtu.be/HUFZ94p25XM?si=S_KxYEWw0Czl-ofd

(画像下:一般社団法人「サロンウーマン」のロゴマーク 同法人の動画から)


卒業制作展2024 テープカットとくす玉開きで華々しくスタート

2024-02-13 00:47:29 | ニュース

 

 2月11日、『大阪芸術大学卒業制作展2024』が始まりました。AVホールでは、『令和5年度 大阪芸術大学 卒業制作授賞式』が行われ、芸術情報センター前では、オープニングセレモニーが開かれました。卒業制作作品の中でも優れた成績を収めた優秀作品展が展示ホールで、また各学科の卒業制作作品の展示が、それぞれの学科棟で行われています。2月18日(日)まで。<善家碧唯>


(写真:卒業制作授賞式で塚本副学長から賞状を受け取る学生 2024年2月11日大阪芸大AVホールで)

 卒業制作授賞式には、塚本英邦副学長や、亀谷眞一専務理事、河南町長の森田昌吾さんも出席。
 塚本副学長は、「お疲れ様でした。卒業制作は人生に一回だと思うので、今日一日有意義に過ごして欲しい。この4年間頑張った皆さんだから、(卒業までの間)今しか出来ないことをして、(新生活への)助走をつける期間にしてもらえたら」と挨拶し、森田町長は、「ここ河南町で学んだことを一生忘れないでいて欲しい。ハードルもあると思うが、ひとつずつ乗り越えて、大きな人生の花を咲かせてもらいたい」と、祝福し激励しました。
 各学科で最も優秀な成績だった学長賞を受けた学生へ、塚本副学長から賞状が贈られました。


(写真:テープカットとくす玉開きが行われたオープニングセレモニー)

 授賞式後は、芸術情報センター前でオープニングセレモニーが開かれ、テープカットとくす玉割りには、塚本副学長、亀谷専務理事、森田町長、そして授賞した学生も参加。司会者の「どうぞ」の合図に合わせくす玉が割られると、演奏学科の学生による『ラ・ペリ』のファンファーレの演奏が始まりました。金銀のテープが青空へ発射され、卒業制作展の始まりを告げ、オープニングセレモニーは、大きな拍手に包まれながら、『威風堂々第1番』のフェアウェル演奏とともに終了しました。


(写真:芸術情報センター「展示ホール」で卒業制作作品を鑑賞する来場者)


(写真:神山英里菜さんが制作した『Milly's Utopia(ミリィズ ユートピア)』を体験する来場者)

 芸術情報センター1階の「展示ホール」では、優秀作品展が開催されています。
 プレーヤーが水を放って敵を倒しながら進んで行き、ハイスコアを目指すゲーム作品『Milly's Utopia(ミリィズ ユートピア)』を制作した、キャラクター造形学科の神山英里菜さんは、「スチームパンクが好きで、卒制に取り入れたいと思った。独自性として、(スチームパンクと)自然が融合したものだったり作品の世界観に合わせて作った。特に背景とゲームとしての面白さにこだわったので今後の仕事にも活かしていきたい」と話しました。

 卒業制作展を見に来た大阪芸大短期大学部の学生は、「編入する予定なので、どんな様子か見に来た。(キャラクター造形学科の)フィギュアコースの作品は迫力があってアートを感じた。自由で多彩な雰囲気があって、その奔放さに元気をもらった」と話していました。
 他大学から訪れた人は、「美術学科の有志展が印象に残った。個性があって、心にグサッときた。来年も来てみたいと思った」と話していました。


(写真:多くの人が訪れた12号館下ピロティ『卒展マルシェ』)

 12号館下ピロティでは恒例の『卒展マルシェ』も開かれています。今年度は、総勢76組のクリエイターが4日間に分けて出店。学生たちが作った、小物や雑貨が販売されています。卒展マルシェは土日の開催で、次の開催は、17日(土)と18(日)で、いずれも13時から16時までです。


(写真:20号館下ピロティで催されている『卒展神社』に足を運ぶ来場者)

 また、20号館下ピロティには、卒業制作展を盛り上げる目的で催された、デザイン学科の「ハイパープロジェクト」による『卒展神社』も登場。
 プロジェクトに参加した学生は、「(来場者には)卒展で明るい思い出を作ってもらいたい」と話していました。絵馬を掛けたり、おみくじが引けたりします。


(写真:長い列ができるキッチンカー。20号館下ではキッチンカーイベントが行われている)

 卒展神社の隣では、キッチンカーイベントも開催されていて、条件を達成すると、一部メニューの増量もしくは割引ができるキャンペーンも行われています。11日、12日には、15人以上が並ぶ長い列ができていました。次のキッチンカーイベントの開催は、17日(土)と18日(日)、受付は11時から16時30分です。

 卒業制作展の期間内には、西洋の城を模したキャラクター造形学科33号館でのフォトスポット企画や、 21号館5階では、美術学科の22人による『有志展2024』も行われています。

《大阪芸術大学卒業制作展2024》
●開催期間=2024年2月11日(日)~2月18日(日)11:00~17:00。
●開催場所=大阪芸術大学(大阪府南河内郡河南町東山469)[地図]。
●アクセス=近鉄長野線「喜志」駅下車。大阪芸大スクールバスで約15分。
●公式SNS=
▽X(旧Twitter)=@oua_sotsuten
▽Instagram=oua.2024
▽HP=https://oua.osaka-geidai.ac.jp/sotsuten2024/
●問い合わせ=公式X(旧Twitter)のDMへ

 


先輩から後輩へつながる輪 放送学科が設立55周年同窓会

2024-02-10 23:47:46 | ニュース

 大阪芸大放送学科の設立55周年を祝う記念同窓会が2月10日、大阪淀川区内のホテルで行われ、180人を超える同窓生や教員、元教員が参加してにぎやかに開催されました。<取材班>

(写真:大阪芸大放送学科設立55周年同窓会で乾杯の音頭をとる一期生で元放送学科教員の小山保広さん=左、挨拶する松江仁・同窓会長=右 2024年2月10日午後 大阪市淀川区のホテルプラザオーサカで)

 2月10日、大阪市淀川区のホテルプラザオーサカで行われた、大阪芸大放送学科の55周年を祝う記念同窓会には、180人の卒業生に加え、石川豊子学科長ら教員、元教員も集いました。

 放送学科は1968年(昭和43年)に音楽学科とともに、大阪芸大5番目の学科として設立されました。同窓会は、学科開設25周年から5年ごとに行われ、今回で7回目になります。

 松江仁・同窓会長から、これまで同窓会を支えてきたO B・O Gへの感謝のメッセージが述べられたあと、亡くなった教員や卒業生に黙とうが捧げられました。

 会場で配布された記念パンフレット表紙に、「つながるBのわ」と揮毫した石川豊子学科長は、「これからも放送学科の輪を大切につないでいきましょう」と、壇上からあいさつ。一期生で元放送学科教員の小山保広さんの乾杯の音頭で、パーティーが始まりました。

 会場では、上は70歳代から、卒業から数年の若手まで、多くの同窓生が賑やかに談笑。卒業以来30数年ぶりに顔を合わせた仲間と語り合う姿や、赤ちゃんを抱いて訪れた同窓生もいました。

 最後は、全員で集合写真に収まり、学科の先輩・後輩のつながりを確かめ合っていました。

(写真下:大阪芸大放送学科設立55周年同窓会で集合写真におさまる180人の参加者 画像を加工しています)


寺内町をアート散策 2月10日(土)、11日(日・祝)富田林市で

2024-02-06 20:31:14 | 告知記事

 歴史のある町並みでアートを楽しむイベント「アート散策 in 富田林じないまち」が2月10日(土)、11日(日・祝)に開催されます。大阪芸大工芸学科の学生が制作したアート作品も参加します。雨天決行。参加無料です。<前田美空>


(画像:イベントリーフレット)

 近鉄富田林駅のリニューアルにあわせ、近鉄と富田林市の共催イベント「アート散策 in 富田林じないまち」が2月10日(土)、11日(日・祝)の2日間開催されます。歴史のある町並みの富田林寺内町で、大阪芸大の工芸学科や富田林に縁のあるアーティストが協力し、金属工芸やガラス作品などが展示されます。他にも、缶バッチやお面作り体験などのワークショップやアーティストによる作品制作や楽器演奏を楽しむことが出来ます。雨天決行、参加無料です。

 


(画像:イベントリーフレット)

《アート散策 in 富田林じないまち》
●開催日時=
 2月10日(土)10:00~17:00。
 2月11日(日)10:00~16:00。
●開催場所=富田林寺内町およびその周辺。
●参加料=無料。
●参加アーティスト=
▽『めぐる』
葛原正也[造形作品]/中脇 健[屋台空間演出]/今村 謙人[移動屋台]
【大阪芸大工芸学科 金属工芸】正元至/国本真絵/川野昌通/田知見/糀谷陸/河西菜緒/山田慈門/uang Ho Yi(コウ・コウイ)/Huang Yi(コウ・ヨク)/向笠招花/江口恵太/森瑛/土橋玄季/石橋意海
【大阪芸大工芸学科 テキスタイル・染織】坂本大地/白石千穂/塩冶清美/高椋もえみ/Ding Yiwen(テイ・エキブン)畑中音々/山本業梨乃
【陶芸】徐々東升/難波風菜/藤谷知央/岩永夏歩/山口奈/文野芽/矢戸奨真
【ガラス工芸】松林日向子/岡本実里/菊池初音
▽『参加する』
小澄源太[精霊お面づくり]/谷内一光[アートカレンダーづくり]/アトリエスタ[缶バッチ&ペイント体験]/YOSH[数学者・の世界]/こびょ[似顔絵]
▽『体感する』
横峯竜之[ライブペイント]/maeta masayuki[ライブペイント]/植田なつき[ライブペイント]/たけだこもも[ライブペイント]/安度-age.handpan&didgeridoo-[ハンドン&ティジュリドゥと世界の楽器演奏]/近田和久〔ハンドバン演奏・ハンドパン体験]/市村順平 with kaori[音楽演奏]/BOOBIE THE VIBES from 古墳レコードズ[音響/DJ-DJ体験]/タビーノブスマ[ライブペイント]。
※その他参加アーティスト、クリエイター追加調整中。
●共催=富田林市、近畿日本鉄道株式会社。
●協力=大阪芸術大学。
●問い合わせ/企画=一般社団法人アトリエスタ メール=artwalk.jinaimach@gmail.com。


2月14日(水)アニメと演劇を披露 放送学科声優コース卒業公演

2024-02-05 23:01:09 | 告知記事

 アニメ上映と舞台公演を披露する大阪芸大放送学科声優コース10期生の卒業公演が、2月14日(水)に大阪芸大芸術劇場で行われます。観覧にはチケットが必要で、専用リンク(https://x.gd/Msqpv)から申し込むか、当日券の配布を受け取ってください。入場無料。<大坪千成>


(画像:声優コース10期生卒業公演のポスター。X(旧Twitter)より。)

 大阪芸大放送学科声優コース10期生に所属する53人の学生が携わる今回の公演。学生が声を吹き込んだアニメーションの上映や、声優を夢見る女性を描いた物語の舞台作品が上演されます。

 当日は、手塚プロダクション制作のアニメ「雪があたたかいなんていままで知らなかった」と、舞台「夢、遙かなる世紀〈とき〉を超えて…2024」を上演するプログラムを、学生たちがA班とB班に分かれてそれぞれが公演する2部構成で進行します。

 舞台公演については、A班とB班で違う演出があるのも見どころです。


(写真:公演を前にした声優コース10期生のリハーサル。画像の一部を加工しています。)

 大阪で活動する劇団に所属し、今回の卒業公演に参加する大阪芸大放送学科4年の玉井敬大(たまい・けいた)さんは「多人数が舞台に上がることはあっても、今回はかなりの人数が同時に立つ珍しいもの。統率が取れていて、交錯しないようになっている」と、舞台構成がポイントだと話します。

 「現代を取り上げた演劇を行うときは、演劇らしいハキハキとした喋りになるか、ナチュラルに日常会話のように話すか分かれる。今回はその中間の、いいとこどりをしています」と、発音・発声や身体表現にも注目して欲しいと語ります。


(画像:卒業公演のフライヤー。X(旧Twitter)より。)

 放送学科非常勤講師の北川隆一(きたがわ・りゅういち)さんは、「本公演は10期生にとって等身大のドラマ。主人公の橘さやかを中心として、それぞれのキャストが織りなす人間模様。紆余曲折を繰り返しながら成長して行く姿を楽しんで頂ければ」と話します。

 少しネタバレになりますがと前置きしつつ、「最後の"決して夢を諦めちゃダメ”という台詞を皆で語るシーン。それぞれの生き生きとした表情は必見です。たかが卒業公演、されど卒業公演!4年間の集大成を暖かく見守ってください」と呼びかけていました。

 

《大阪芸術大学放送学科声優コース10期生 卒業公演》

●日時=2024年2月14日(水)
 ▽A班 開場11:30、開演12:00
 ▽B班 開場15:00、開演15:30
●場所=大阪芸術大学芸術劇場(大阪府南河内郡河南町東山469)【地図
●アクセス=近鉄長野線「喜志」駅下車。無料スクールバスで約15分。または、4市町村コミバス「近つ飛鳥博物館」行きに乗車し、「東山(芸大前)」下車。
●公演=
▽第1部:アニメーション上映「雪があたたかいなんていままで知らなかった」。
  原作/美城圭、制作/手塚プロダクション、指導・音響監督/田中亮一、音響効果/錦織実・菅田啓佑。※アニメはA、B両班共通。
▽第2部:舞台公演「夢、遙かなる世紀を超えて…2024~撒かれた種は、必ず“夢”という花を咲かせる~」。
  作/西岡誠一、脚色/竹内介、演出/北川隆一、指導/岩鶴恒義・阪井恵、音響/木村冬樹、監督/平野正人。キャスト/放送学科声優コース10期生、振り付け/麗たまき、照明/西山茂、舞台監督/三浪郁二。
●料金=無料。全席自由。
●公式X(旧Twitter)= @sotukoub20