大阪芸大ジャーナリズム研究会

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笑顔と感謝で送る 「カーテンコール!浜畑賢吉学科長」

2024-07-25 23:59:59 | ニュース

 7月2日、81歳で亡くなった、俳優で演出家の浜畑賢吉さん。この3月まで20年にわたって大阪芸大舞台芸術学科で教鞭をとった浜畑・前学科長を笑顔で送ろうと、お別れの会でもなく偲ぶ会でもない、「カーテンコール!浜畑賢吉学科長」が7月25日、大阪・天王寺のホテルで開催され、200人近くの教職員や卒業生が参加しました。<取材班>

(写真:会場中央には愛犬と写る浜畑さんの遺影とともに愛した日本酒も 2024年7月25日19時30分 大阪・阿倍野区の「都シティ大阪天王寺」吉野の間で)

 浜畑さんは9年前に前立腺がんを発症し、2年前に再発。闘病しながらも、そんな様子を一切みせることなく、最後まで俳優を、そして舞台芸術学科の教授・学科長を全うした浜畑さん。そんな浜畑さんに感謝し、笑顔で送り出そうと、舞台芸術学科が企画しました。

 会場となった大阪・阿倍野区の「都シティ大阪天王寺」には、教職員や副手をはじめ、浜畑さんから学んだ卒業生ら200人近くが平服で駆けつけました。


(写真:司会進行を務めた現学科長の山本健翔さん)

●懐かしい写真で俳優・演劇人生を振り返る
 宴会場の正面には、白や薄紫の花で飾られたディスプレイが設けられ、愛犬とともに微笑む浜畑さんの写真が据えられました。
 浜畑さんは1942年生まれで東京都出身。劇団俳優座の養成所を経て、1966年に劇団四季に入団。ドラマにも多数出演し、NHK大河ドラマでも活躍。1994年の四季退団後は、ミュージカルやオペラの演出も手掛けました。大阪芸大の舞台芸術学科では2004年から教壇に立ち、今年3月まで学科長を務めました。

(写真:浜畑さんの舞台人、演劇人としての活動の軌跡を伝えるボードに貼られたスチール写真。

 1968年放送の浜畑さん主演の『進め!青春』(東宝制作、日本テレビ系放送)のテーマ曲とともに、会場のスクリーンには映像が流れ始めました。時代劇から現代劇、ミュージカルまで、浜畑さんのスチール写真構成を来場者は懐かしそうに見入っていました。
 また、浜畑さんの俳優人生、演劇人として日本の演劇界に与えた影響から、20年間務めた大学での様子までが、現学科長の山本健翔さんのナレーションで紹介されました。

●7月2日午後4時半、夫人に見守られながら
 浜畑さんとは50年来の親交があり、舞台芸術学科、放送学科で教鞭をとっていた俳優の穣晴彦さんが、浜畑さんの妻で女優の上村香子さんからの手紙を代読。「7月2日午後4時半。痛みも苦しみもなく、目の前で安らかに眠るように息を引き取りました」と読み上げられると、来場者は静かに聞き入っていました。


(写真:浜畑さんの妻で女優の上村香子さんからの手紙を代読する穣晴彦さん 2024年7月25日19時46分)

 浜畑さんは、今年3月8日に兵庫県立芸術文化センター大ホールで上演されたオペラ『氷山ルリの大航海』(原作:高円宮妃久子殿下)を演出。手がけた最後の舞台になりました。激しい痛みに襲われながらも、それを気取られることなくやりとげたことが、山本健翔・現学科長から報告されました。
 「7月2日、世界という舞台から退場されました。その引き際は見事なもので、明るく飄々とこの数年をかけて綺麗に仕舞っていかれました」と語りかけ、「お別れの会でも偲ぶ会でもなく、もう一度浜畑先生を呼び出して、にぎやかに送ろうと思います」と笑顔であいさつしました。


(写真:今年3月8日に上演されたオペラ『氷山ルリの大航海』の映像。カーテンコールで「ありがとうございました」と客席にお礼を述べる浜畑さん。これが舞台での最後の姿となった)

●日本酒で「乾杯」 最後の舞台『氷山ルリの大航海』の映像も
 会場が明転し、祭壇に浜畑さんが好きだった日本酒が供えられ、献杯ではなく乾杯の音頭で開宴。
 スクリーンには、オペラ 『氷山ルリの大航海』のステージのオープニングとフィナーレの映像が映し出されました。張りのある声のナレーション。カーテンコールでは、浜畑さんが両手を口に当てて「ありがとうございました」と客席にお礼を述べるシーンも。歩くのもままならない時期だったということは、全く感じさせない姿が映像に残されていました。


(写真:乾杯の音頭をとる塚本学院理事の工藤皇さん)

●スクリーンの映像に感謝の「ブラボー!」
 会場では「思い出酒場」と題して、ゆかりのあった大学関係者らが次々に登場し、浜畑さんの思い出を語り合いました。


(写真:「思い出酒場」のコーナーには、浜畑さんのパネルをはさんで、ゆかりの人々が登壇)

 2023年の学外公演『朝が来るまで「夏の夜の夢」』の映像では、スーツの背中に白い羽根をつけた浜畑さんの「妖精」の姿が。舞台の上から「若者に才能のない人なんていません。彼らは私の宝物です」と語りかける姿が大写しに。カーテンコールの映像に合わせて、会場からも手拍子が起こりました。

 浜畑さんお気に入りの五本締めのあと、会場からは「浜畑学科長、ありがとうございました!」「ブラーボー!」と、感謝の掛け声とあたたかい拍手がおくられ、笑顔に包まれた「カーテンコール!浜畑賢吉学科長」は幕を下ろしました。


(写真:浜畑さんお気に入りの「五本締め」。音頭をとる舞台芸術学科教授の内藤裕敬さん。 2024年7月25日21時10分)

●来場者のコメント
「いつも我々のコースの公演に駆けつけてくださって、学生に声をかけてくださいました。先生に感謝の気持ちを込めて、これからも踊りを続けていきたいと思います」(舞踊コース教員)

「心はどこにあるの?内臓にあるよね。という先生の言葉を、いまでも心に留めています」(卒業生)

「学生にとにかく寄り添ってくれる先生だった。学内公演で学科長と夫婦役を務めたことが印象に残っている」「卒業式の際、『次は“仕事場“で会えることを楽しみにしているよ』という言葉を忘れません」(2017年卒業生)

「副手時代に『お忙しいですね、お疲れではないですか』と声をかけると、『僕は忙しいという言葉は使わないんだ。だって“心”が “亡くなる”と書くでしょ』と先生はおっしゃった。コトバは大事だと知りました」(元副手)

「浜畑さんはおおらかで寛容で、太陽のような方だった。さすがに“あっち”へ行ってしまうとへこむけど、ありがたい存在だった。ゆっくりお休みください」(教員)

「少年の心を持ちながら、舞台、あらゆる生き物、何よりお酒を愛したその人生を全うし、最後まで現役で生き抜いた浜畑賢吉という人と一緒にいられた。浜畑先生が作ったこの舞台芸術学科をさらに発展させていければと思っています。ほんとうにありがとうございます」(山本健翔・現学科長)

(写真下:愛犬とともに。浜畑賢吉・前学科長)


若手を応援!第1回「卒業生作品展」 64人の作品スカイキャンパスに

2024-07-20 16:36:07 | ニュース

 7月12日(金)から28日(日)まで、あべのハルカス24階の大阪芸大「スカイキャンパス」で第1回「大阪芸術大学卒業生作品展」が開催されています。絵画や立体作品など、美術学科、デザイン学科、工芸学科の卒業生64人の作品が展示されています。いずれも11:00~19:00開催、入場は18:30まで。22日(月)は休館。最終日入場は14:30まで。<神農 雄>


(写真:あべのハルカス24階の大阪芸大スカイキャンパスで開催中の第1回「大阪芸術大学卒業生作品展」 2024年7月19日午後撮影)

 この「卒業生作品展」は、社会に出て働きながら創作活動を続ける卒業生を応援しようと、今回初めて開催されています。

 展示されているのは、油画、日本画、版画、彫刻、金属工芸、陶芸、ガラス工芸、 テキスタイル、染織、イラストなど、さまざまなジャンルで、美術学科、デザイン学科、工芸学科の卒業生64人の作品です。


(写真:sanaenvyさんの「popping!」=左端、あべのハルカス24階の大阪芸大「スカイキャンパス」で)

 sanaenvy(サナエンビ)さん(2020年デザイン学科卒)の作品「popping!」は、アクリル板に四角いピクセルで縁取られたカラフルなイラストがプリントされています。そのアクリル板を重ねることによって、ビデオゲームのような世界が、立体的に浮かび上がります。

(写真:中村幹さんの「Floating Glass」)

 中村幹(もとき)さん(2024年工芸学科卒)の焼き物の杯、「Floating Glass」は、グラスがふわりと浮いて、鎖でつなぎ止められているように見えます。


(写真:みすぎひろのりさんの「ステゴザウルス」ほか計12点には、間違い探しの仕掛けがある)

 みすぎひろのりさん(1994年美術学科卒)の、恐竜の立体造形の写真は、左右一対で12点が展示されています。

 左右の作品は似ていますが、足や顔に微妙に違うところがあります。

 つまみを持ってパネルを上げると、その下には正解が隠されていて、「間違いさがし」ができるという楽しい仕掛けです。

 松原市から来場した年配の女性は、ラジオの告知でこの展覧会を知ったといいます。イラストや彫刻、テキスタイル作品を見ながら、「これみんな(芸大の)卒業生の作品ですか。おもしろいですね。(美大を目指している)知り合いのお嬢さんにも伝えます」と話していました。

 この制作展では、若手アーティストたちの今後の励みになるよう、実際に芸術で生計を立てている先輩卒業生の作品も展示されています。

  会期中の土曜・日曜には、そうしたプロの先輩たちが来場し、若手卒業生と交流して「どんな場所で個展をひらけばいいですか」などの質問に答える場面もあったということです。

 この第1回「大阪芸術大学卒業生作品展」は、7月12日(金)から28日(日)まで(11:00~19:00。最終日の入場は14:30まで、15:00閉館)、あべのハルカス24階の大阪芸大「スカイキャンパス」で開催されています。


(写真:第1回「大阪芸術大学卒業生作品展」の会場)

<第1回大阪芸術大学卒業生作品展>
●開館期間=2024年7月12日(金)~28日(日) 7月16日(火)、22日(月)は休館日
●開館時間=11:00~19:00 入場は18:30まで。最終日の入場は14:30まで、15:00閉館。
●場所=あべのハルカス24階 大阪芸術大学「スカイキャンパス」(大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43、電話 06-6654-5557)。スカイキャンパスへは地下1階からシャトルエレベーターを利用し、17階で乗り換え。
地図]。
●アクセス=
 ▽近鉄「大阪阿部野橋」駅下車、西改札からすぐ。
 ▽JR「天王寺」駅下車、中央改札からすぐ。
 ▽大阪メトロ御堂筋線「天王寺」駅下車、西改札からすぐ。
 ▽大阪メトロ谷町線「天王寺」駅下車、南西・南東改札からすぐ。
 ▽阪堺電軌上町線「天王寺駅前」駅からすぐ。
●入場料=無料。
●出展者=稲葉海斗/上田小晴/江崎栄花/塩冶清美/おうにし/岡本博紀/小熊香奈子/開藤菜々子/ 硝子屋ゆう/河合紅美/河合芙幸/川野昌通/喜愛来/国本真絵/小谷光/近江志織/小山大地/ 今野志穂/齊藤秀樹/さかはらまゆ/佐田涼香/sanaenvy/ザ・ロケット・ゴールド・スター/ 澤田光希/塩路麻尋/正元嶺至/新拓馬/スミコフスキ ー百合子/たかいよしかず/高松威/ 立本倫子/田仲哲也/たま/都志真優奈/ナイマ・ワジティ/中田裕理/なかだまり/中村幹/ 中村和可/西井輝/ノダタカヒロ/畑山綾太郎/H@L/ HARUTO/開聡良/平山海/堀口彩花/ マサヨアニー/益田啓嗣/松田梨奈/松森洋駆/三島寛也/みすぎひろのり/mindynunu/ 森永航世/矢野茜/山崎達也/山田真也/吉田ショウヘイ/RyojiNakano/りんたろうJr./ 若林いぶき/渡邊紫音/ヲノダエマ 。
●サイト=https://www.osaka-geidai.ac.jp/whatsnew/sky_exhibition_graduation_1st
●問い合わせ=大阪芸術大学スカイキャンパス事務室 電話 06-6654-5557。

(画像下:第1回「大阪芸術大学卒業生作品展」 のリーフレット)

【訂正】記事中の作家名で「みずきひろのりさん」とありましたが、「みすぎひろのりさん」の誤りでした。おわびして訂正します。また、「近鉄『大阪阿倍野橋』駅」は「近鉄 大阪阿部野橋駅」の誤りでした。訂正します。(2024年7月22日10:23 編集部)


俳優の浜畑賢吉さん死去 3月まで舞台芸術学科の学科長

2024-07-07 18:40:59 | ニュース

 俳優で大阪芸大舞台芸術学科の学科長を務めた浜畑賢吉(はまはた・けんきち)さんが7月2日、前立腺がんのため亡くなりました。81歳でした。複数の報道によれば、葬儀は近親者のみで行うと報じられました。喪主は、妻で俳優の上村香子さん(78)。<取材班>


(画像:OFFICE MIYAMOTO公式サイトの浜畑賢吉さんプロフィール欄から)

 7月7日4時にスポーツ報知が死去の一報を流すと、昼前から午後にかけて日刊スポーツ、読売新聞など各メディアの訃報が続きました。

 浜畑さんは1942年生まれ、東京都出身。OFFICE MIYAMOTO所属。
 劇団俳優座の養成所を経て、66年に劇団四季に入団しました。初舞台は「カラマゾフの兄弟」でした。その後も「ハムレット」や「コーラスライン」など数々の名作ミュージカルに出演しました。

 ドラマにも多数出演し、1968年には日本テレビ系「進め!青春」で主演を務めたほか、NHK大河ドラマでも活躍しました。「天と地と」で武田信繁、「国盗り物語」で朝倉義景を演じ、96年の「秀吉」では細川藤孝役を務めました。

 1994年の四季退団後は、俳優業だけでなくミュージカルやオペラの演出も手掛け、大阪芸大の舞台芸術学科では2004年から教授を務め、今年3月まで学科長、その後も教授職でした。

 7月7日19時52分現在、まだ所属事務所「OFFICE MIYAMOTO」のサイトでの発表はありません。

 


急逝の松野太紀客員教授 学生たちの声

2024-07-02 09:46:17 | ニュース

 声優で大阪芸大客員教授の松野太紀(まつの・たいき)さんの急逝に、教え子の学生たちからは悲しみの声が寄せられています。<取材班>

(画像:松野客員教授のメッセージ。大阪芸大サイトから)

 松野さんは、6月26日、右大脳出血で死去しました。56歳でした。前日の6月25日には、いつもと変わらず学生たちを指導する松野客員教授の姿が8号館スタジオにあっただけに、SNSやキャンパスには、学生たちの驚きと悲しみの声が広がっています。

 去年から実習で教えてもらっているという3年生の女子学生は、厳しくも学生たちに慕われる教員だったといいます。
 「3年に上がって初めの授業で進路を話す機会があって、その時の真剣な姿で、私たちが将来を具体的に考えているか心配してくださっているのかなと感じた」と振り返ります。
 「私たちが生半可な気持ちやダレてしまっていた時に喝を入れてくださった。厳しく指導してもらったおかげで、みんな『もっとしなきゃ』とギアが上がるように感じた」といいます。
 松野先生の言葉で一番印象に残っているのは、「全部がつながっている」という言葉。複数の先生から指導を受けて悩んだとき、他の授業につなげて練習していくことの大切さを教えてもらったといいます。
 突然の別れに、「もっと先生のお話を聞きたかった。悔しい。大好きな作品を生み出した松野先生の作品への愛と努力を教えてくださってありがとうございました。先生に教えてもらったことを忘れず頑張りますので、見守ってください」と取材に答えました。

 X上などに公表されている大阪芸大の学生たちの声を掲載します(わかる限りの属性を表記します)。

▼(前日の)火曜にあいさつをして、その時は元気な様子だった。厳しいがしっかりと指導してくれる先生だった。(放送学科・3年)

▼もっと教えてもらいたかった。自分の成長する姿を見せたかった。
(放送学科声優コース・2年男性)

▼1度も先生の授業を受けないまま会えなくなって辛い。授業を楽しみにしていた。(放送学科声優コース・2年女性)

▼声が生きるとはなにか、声優を志す上で大切なこととは、松野先生からたくさん学んだ。(放送学科声優コース)

▼もっと先生の話を聞いておけばよかった。これからは後悔しないように学ぶ。大変だったけど、楽しく身になり、自分を見つめ直す時間をありがとうございました。(放送学科声優コース・2年女性)

▼来月からようやく松野先生の授業を受けられるところだったのに…。(放送学科声優コース・2年女性)

▼学科が違うため松野さんが芸大の教授だと知らなかった。急すぎてさびしい。(文芸学科・2年)

▼水曜の授業の前日に「お疲れさまです」と挨拶したのが最後の会話だった。それが最後の会話になると思わなかった。(放送学科声優コース・2年)

▼さすがに動揺した。厳しくも愛のある方で、大学時代の授業で大変お世話になった。(放送学科卒業生)

▼今は正直、心の整理ができてない感じ。自分は特に松野先生にかわいがってもらっていたから、この件を知ったとき信じたくない気持ちとショックで感情がぐちゃぐちゃになった。(放送学科声優コース・3年男性)

▼最後に松野先生見たのは火曜日のカレッジ(編集部注:学内の喫茶店)が最後やったけど、普通に健康そうに見えたかな。(放送学科声優コース・3年男性)

▼直近の出来事すぎて気持ちの整理がつかない。(放送学科声優コース・3年男性)


声優の松野太紀・客員教授死去 青二プロが発表

2024-06-27 23:59:59 | ニュース

 声優で大阪芸大客員教授の松野太紀(まつの・たいき)さんが、6月26日、右大脳出血で死去しました。56歳でした。通夜、葬儀は近親者のみで行うと、所属の青二プロダクションが翌27日夕刻に発表しました。<取材班>


(画像:青二プロダクション公式サイトの松野太紀さんプロフィール欄から)

 6月27日18時30分、青二プロダクションは、「弊社所属 松野太紀 儀(56歳) 令和6年6月26日に右大脳出血により永眠いたしました」、「通夜及び告別式はご遺族のご意向により近親者のみにて執り行わせていただきます」と公式サイトで発表しました。<取材班>

 6月27日18時37分にTBS NEWS DIGが死去の一報を流すと、読売新聞、時事通信など各メディアの訃報が続きました。

 青二プロダクションのプロフィール欄によると、松野さんは、1967年生まれ。東京都出身。

 アニメの『金田一少年の事件簿』の金田一一役、『スポンジ・ボブ』のスポンジ・ボブ役(シーズン4以降)、『犬夜叉」』鋼牙役、『忍風戦隊ハリケンジャー』のシュリケンジャーの吹き替えなどをつとめた。

 芸能界には子役としてデビュー、2010年の松竹『おとうと』などの山田洋次作品のほか、映画やテレビドラマにも俳優として出演しました。2023年9月公開の映画『こんにちは、母さん』(山田洋次監督)にも区の職員役で出演していました。

《青二プロダクション 発表文全文》
弊社所属 松野太紀 儀 (56歳) 
令和6年6月26日に右大脳出血により永眠いたしました
ここに生前賜りましたご厚誼を深謝し謹んでご通知申し上げます
 
なお 通夜及び告別式はご遺族のご意向により近親者のみにて執り行わせていただきます
ご諒恕のほどお願い申し上げます
 
株式会社青二プロダクション
2024.06.27 UPDATE

(画像下:青二プロダクション公式サイトのインフォメーション欄から)