夫とシアターコクーンにNODA MAPの「走れメルス」を観に行ってきた。
これは新作でなく、28年前に書かれ、18年前まで何度か夢の遊民舎で上演してきた作品。
いつも通り、豊饒な言葉遊びの中に社会風刺を入れた野田作品だが、初期の作品は最近のものより難解だと思った。
ドラマ「7人の刑事」をもじった登場人物(リーダーは「足田」刑事)が出てきたり、そのドラマの主題歌が流れたりするが、今の若い人にはわからないんじゃないだろうか。
28年前といえば、確か、往年の人気ドラマ「7人の刑事」がリメイクされた年。私は中学2年だったが、当時好きだった役者・中島久之(山口百恵の「赤い」シリーズでよく兄役とかをやっていた人。2002年に見た「放浪記」で林芙美子の昔の恋人役をやっていた)が、その一人として出ていたので、よく覚えている。たしか宅麻伸は「ねこ」という愛称の気弱な刑事役でこれでデビューしたのでは(芸名が「たくましい」に通じるのもこの役柄からしゃれだったらしい)?その後しばらく見なくなったが、大河ドラマ「徳川家康」で、妻五徳(田中美佐子)の讒言で舅信長の手前詰め腹を切らされる嫡男信康の役で久しぶりに見た気がしたのを覚えている)
さすがに芦田伸介主演のオリジナルは全く記憶にないが、天田俊明という俳優が唯一オリジナルとリメークの両方に出ていた。
その1週間後くらいに歌舞伎座で勘九郎の「今昔桃太郎」を見た。勘九郎が来年勘三郎を襲名するので、勘九郎最後の舞台に、3歳で初役だった桃太郎を新しく友人の渡辺えり子が書き下ろしたもの。渡辺えり子も大好きな女優のひとり。
劇中、「棒しばり」や「鏡獅子」等、今まで当たり役だった舞踊を次々に踊るシーンもあり、十二分にファンを楽しませる技巧に満ちていた。
次男の七之助は出ているのに、長男勘太郎は上記の「走れメルス」に出ていて、歌舞伎座の方には出ていないが、このことも、劇中で勘九郎が「長男は野田屋さんに奉公に出ている」という台詞があり、笑えた。にしても、スケジュール調整できなかったのかな。
これは新作でなく、28年前に書かれ、18年前まで何度か夢の遊民舎で上演してきた作品。
いつも通り、豊饒な言葉遊びの中に社会風刺を入れた野田作品だが、初期の作品は最近のものより難解だと思った。
ドラマ「7人の刑事」をもじった登場人物(リーダーは「足田」刑事)が出てきたり、そのドラマの主題歌が流れたりするが、今の若い人にはわからないんじゃないだろうか。
28年前といえば、確か、往年の人気ドラマ「7人の刑事」がリメイクされた年。私は中学2年だったが、当時好きだった役者・中島久之(山口百恵の「赤い」シリーズでよく兄役とかをやっていた人。2002年に見た「放浪記」で林芙美子の昔の恋人役をやっていた)が、その一人として出ていたので、よく覚えている。たしか宅麻伸は「ねこ」という愛称の気弱な刑事役でこれでデビューしたのでは(芸名が「たくましい」に通じるのもこの役柄からしゃれだったらしい)?その後しばらく見なくなったが、大河ドラマ「徳川家康」で、妻五徳(田中美佐子)の讒言で舅信長の手前詰め腹を切らされる嫡男信康の役で久しぶりに見た気がしたのを覚えている)
さすがに芦田伸介主演のオリジナルは全く記憶にないが、天田俊明という俳優が唯一オリジナルとリメークの両方に出ていた。
その1週間後くらいに歌舞伎座で勘九郎の「今昔桃太郎」を見た。勘九郎が来年勘三郎を襲名するので、勘九郎最後の舞台に、3歳で初役だった桃太郎を新しく友人の渡辺えり子が書き下ろしたもの。渡辺えり子も大好きな女優のひとり。
劇中、「棒しばり」や「鏡獅子」等、今まで当たり役だった舞踊を次々に踊るシーンもあり、十二分にファンを楽しませる技巧に満ちていた。
次男の七之助は出ているのに、長男勘太郎は上記の「走れメルス」に出ていて、歌舞伎座の方には出ていないが、このことも、劇中で勘九郎が「長男は野田屋さんに奉公に出ている」という台詞があり、笑えた。にしても、スケジュール調整できなかったのかな。