17世紀に世界の数理経済学者のトンチさんというイタリア人が、
「今の年金はみんな若い人がお金を出して、それをお年寄りがもらうという仕組みになっているが、どんどんお年寄りが増えて若い人が減っていくと、赤字になってしまう。先々ダメになることがわかっている」
と、それまでとは正反対の、同じ年代同士で助け合う『トンチン年金』というものを考案して世界に発表したのです。
元金は全部ご本人に戻すけれども、利息配当金は生き残った人のほうへどんどん繋いでいくという、そういうやり方です。
従って、くやしかったら長生きしろ、足りないものを国からとるなどと、そんなバカなことはしないというものです。
ところがそれを知ったフランスのルイ14世が、
「これは、こんなに素晴らしい年金があるんだったら、早速フランスでやろうじゃないか」
と言って、早速取り上げたのはいいのですが、その頃は戸籍ははっきりしておりませんし、何より電算機などもありませんから、事務的に何も出来ないので、『トンチン年金』はすぐに潰れてしまいました。
(つづく)
2009.2.18日スピーチ
「今の年金はみんな若い人がお金を出して、それをお年寄りがもらうという仕組みになっているが、どんどんお年寄りが増えて若い人が減っていくと、赤字になってしまう。先々ダメになることがわかっている」
と、それまでとは正反対の、同じ年代同士で助け合う『トンチン年金』というものを考案して世界に発表したのです。
元金は全部ご本人に戻すけれども、利息配当金は生き残った人のほうへどんどん繋いでいくという、そういうやり方です。
従って、くやしかったら長生きしろ、足りないものを国からとるなどと、そんなバカなことはしないというものです。
ところがそれを知ったフランスのルイ14世が、
「これは、こんなに素晴らしい年金があるんだったら、早速フランスでやろうじゃないか」
と言って、早速取り上げたのはいいのですが、その頃は戸籍ははっきりしておりませんし、何より電算機などもありませんから、事務的に何も出来ないので、『トンチン年金』はすぐに潰れてしまいました。
(つづく)
2009.2.18日スピーチ