もったいない・ご恩返しの心を!太田清蔵の世界世直し運動

地位と名誉と資産と収入を一番大切にする自己中心主義を替えて、戦争とテロと貧乏と病気と麻薬撲滅に全力集中

マシュー・ペリーが観た日本の武士

2009年05月18日 18時36分41秒 | Weblog
マシュー・ペリーは155年前(1853年)に日本に来て、江戸幕府に向かって国を開いてもらいたいということを言ったときに江戸幕府は、「時がきたらそのようにしましょう」と仰ったわけです。しかしそういうことよりも、マシュー・ペリーが一番驚いたことがあります。それは、欧米の一番の偉いさんというのは、地位と名誉と資産と収入がトップであることが、その国のトップである資格であるということになります。ところが日本では、トップである武士は、百姓や町人の半分も収入がない。どうしてそんな人が国を治められるんだろうかと疑問に思ったわけです。
そういうことを彼は、日本に残っている2年間において専門に研究し、あっと驚いた。
それは、武士という存在は、地位と名誉と資産と収入が国において一番ということではなくて、困った人を助ける、つまり「もったいないご恩返し」の道、その道は仏様の道と同じで、仏様に感じられるという存在ですあるという、それは「助けてあげる」喜びであり、例えようがないものなのだということを知るに至ります。これを知ってマシュー・ペリーは、これは欧米のものの考え方では一人の人を除いてあとは全部が敵になってしまう可能性があるけれども、日本のように可哀想な人を助けましょうということなら、反対する人はいないわけですから、やがて欧米のものの考え方は、日本のものの考え方に全部しわ寄せされるときが来るだろうと、150年も前に予告されてしまいました。
(2009.1.21 太田清蔵勉強会『もったいないご恩返しの会』スピーチより)

*参考
ペリーの言葉(『ペリー米海軍提督論文』1856年3月6日より)

「事実、私は、世界のどの地方においても、ヨーロッパですら、日本人のように気取りのない優雅さと威厳を持つ人々に出会ったことがなく、ことに貴族の人々の物腰はみごとであった。またいくつかの階級への分割は、明確で譲ることのない一線で明示されており、それぞれの階級の、上下の違いについての法律は、一貫して、また従順に護られているが、異人にとっては、これら階級全てとの社会的な交流が、親切で思慮のあるもののように見える」