ここしばらくご無沙汰していたのですが、久しぶりに趣味のお香をしてみようかなと、週末に香炉を出してみました。 写真の香炉は、25年前に巡り会い一目惚れをしてしまって
、当時大枚3万円也をかき集めて買った思い出深いものです。当時はまだ若くビンボーで、お金が無くてピーピーしていたにもかかわらず、文字通り食べるものも食べないでようやく買った覚えがあります
。 香道では、線香のように直接香木に火はつけません。このような香炉に灰と熱した炭団(たどん)を入れ、炭団の熱が通るように灰に縦の道筋を作って、その上に銀葉という雲母を薄く削った小さな板を置き、その上に小さくした香木を置きます。炭団の間接的な熱で香を発散させて、その香を「聞く」という、誠に持って優雅なものです。

香道は、茶道、華道などとほぼ同じ頃に大成された日本の芸道の一つで、香道では香を「嗅ぐ」とは呼ばず「聞く」といいます。現在では、「御家流」(おいえりゅう)と「志野流」(しのりゅう)の2つが主流となっています。正式なお茶席のように、お香でも、何人かで一定の作法に従って香を聞く、「聞香」というものがあります。そのときに使うのは、片手で持てるようなもっと小さくシンプルな香炉です。
(こちらは、その後に手に入れた有田焼の香炉、ちっちゃくてカワイイ)
他の芸道と同じように、香道もちゃんとやろうとすると色々な道具が必要となります。香炉の他に7つ道具と呼ばれるものが必要になってきます。香木を取り出す時、銀葉に乗せる時ではそれぞれ使う道具が異なりますし、香炉の中の灰をポンポンと押して形造るものとか、香呂についた灰を払う小さな箒みたいなもの、などなど….。揃えるまでに結構お金がかかります。消耗品としては、炭団、銀葉、そしてダントツにお高いのが香木です。キャラや白檀のいいものだと、1g数千円からします。

でも、最近思うのですが、香道にしろお茶やお花にしろ、一定の作法を学んだら、あとは自分で楽しむのが一番じゃないでしょうかね。お作法に沿って一つ一つ神経を集中する。忙しい日常をしばし忘れて静寂に遊ぶのもナカナカ良いものです
。



香道は、茶道、華道などとほぼ同じ頃に大成された日本の芸道の一つで、香道では香を「嗅ぐ」とは呼ばず「聞く」といいます。現在では、「御家流」(おいえりゅう)と「志野流」(しのりゅう)の2つが主流となっています。正式なお茶席のように、お香でも、何人かで一定の作法に従って香を聞く、「聞香」というものがあります。そのときに使うのは、片手で持てるようなもっと小さくシンプルな香炉です。
(こちらは、その後に手に入れた有田焼の香炉、ちっちゃくてカワイイ)

他の芸道と同じように、香道もちゃんとやろうとすると色々な道具が必要となります。香炉の他に7つ道具と呼ばれるものが必要になってきます。香木を取り出す時、銀葉に乗せる時ではそれぞれ使う道具が異なりますし、香炉の中の灰をポンポンと押して形造るものとか、香呂についた灰を払う小さな箒みたいなもの、などなど….。揃えるまでに結構お金がかかります。消耗品としては、炭団、銀葉、そしてダントツにお高いのが香木です。キャラや白檀のいいものだと、1g数千円からします。

でも、最近思うのですが、香道にしろお茶やお花にしろ、一定の作法を学んだら、あとは自分で楽しむのが一番じゃないでしょうかね。お作法に沿って一つ一つ神経を集中する。忙しい日常をしばし忘れて静寂に遊ぶのもナカナカ良いものです
