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すべって転んで、今は幸せ

いつだって、今が一番でいたい! 気分はいつも二十代。みずみずしい感性を持ちたいね。

志の輔らくごinPARCO2011

2011年01月10日 | 読んで、観て
お正月恒例、「志の輔らくごin PARCO」のチケットの抽選に当選しました! うれしい!!
先週金曜の夜、この日ばかりは残業も断固拒否して、期待を胸に渋谷PARCO劇場に飛んで行きました。今年で15年目になるそうです、PARCOでの落語。1か月ぶっ通し、自分のやりたい新作をやるっていうんですから、たいしたもの
お正月恒例でもあるし、芸能人やら有名人で観に来る方も多いらしく、金曜日は久米宏さんが来てました。

演目は3題


ご覧になっていない方のために、あらすじをここで説明したところで落語本来の楽しさが伝わるわけでもなく、無意味だと思うので何も申し上げませんが、夕方6時半から途中15分の休憩をはさんで実に夜9時40分近くまで、文字通り一人きりでの独演会、堪能させてもらいました~。楽しかったなぁ~

久米宏さんも、翌日の土曜日のラジオで「自分が最近観た過去3回の中で一番まとまった良い出来だった」とコメントしてました。
渋谷PARCOは座席数800強で、劇場としては小さ目だと思うのですが、生の落語を楽しむにはこれくらいの大きさが限度だと思うんです。昨年は色々な市民会館などで落語の独演会を4回ほど見る機会がありましたが、いずれも1,300席以上の大きな会場。そうなると、舞台との距離がありすぎるんです。落語は演劇とは違い、一人の演じ手が座って話す、じみ~な芸ですから......

私、志の輔さんの感性大好きです、お話の作り方も好き。でも一番好きなのは、間の取り方。
落語がうまい師匠って、おしなべて間の取り方が絶妙ですね。それから、客席との呼吸の合わせ方も。

実はあと1回、2月1日の最終日のチケットも1枚だけゲットできたんです。こいつぁ春から縁起が良いわいな
同じ話、一か月後のロングランの最終日にはどうなっているのか、違いを楽しみにしています。

志の輔落語@赤坂ACT

2010年09月24日 | 読んで、観て
苦節ン年、遂にようやく、志の輔落語のチケットを入手出来ました!
昨日の雨の中、赤坂ACTシアターまで行ってきました。文字通りの独演会、演ずるのは志の輔さんただ一人。今まで観た小朝さんや小三治さんのように、他の前座が出てくるわけではなく、2時間以上たっぷりと、志の輔ワールドを楽しみました
演題は「バールのようなもの」森鴎外の「高瀬舟」、そして「徂徠豆腐」。このうち高瀬舟は落語ではありません。森鴎外の名作を、静かに臨場感たっぷりに語るのです。その間合いといい、語り口といい、眼の前にその光景がありありと浮かんできます。

志の輔さん、文句なくうまい、そして面白い。まくらも含めて何よりも、テンポが良い。どんどん引き込まれてしまいます。小朝さんもうまいけど、時々、「いかにも」な語り口がハナに付く時があるんですよねぇ~。志の輔にはそれがない。

それにしても、まぁ志の輔落語のチケットの取れない事といったらもう….
即刻完売になるパルコのチケットは言うに及ばず、博品館でのビギンザビギンも、他の場所での独演会でも、プレオーダーに当たったことなし。ちけっとピア、e-プラス、夢工房にカード会社のご招待枠と、出来る限りの手をつくしても、全くダメ
今回の志の輔@赤坂ACTのプレオーダー、初めての当選です、うぅ感涙の嵐….
でもねぇ、落語で5千円は高いと思う。どんなに落語の芸術性が高くなっても、最新設備の会場であっても、やっぱり落語は庶民の笑いだと思うんですよ。


Actシアターに行ったのも初めてでした。2階も含めて1300席を超える会場で、前の列の椅子とずらして席が配置されていて、フロアの傾斜もあるので、前の人の頭が気にならずに良く見えました。今回の席は2階席でしたが、かなりの傾斜のため、お手洗いに行くのに階段を降りる時など怖いくらいでした。席の横幅はまぁまぁですが、前後がとっても狭っ! 観劇なんかだと、ゆったり観てる気にはならないでしょうね。

落語協会を飛び出してしまった師匠のおかげで、立川一門は寄席に出られないそうなので、こうした外で行う公演でしか志の輔さんの落語も聞けない訳ですが、やっぱり落語を聞くんなら、寄席みたいな小さな会場がいいですねぇ。外の公演でも、せめて700席くらいの会場で聞きたいもんです。あ、でもそうなると、よけいにチケット取れなくなるかぁ…。それじゃ困るな~

今度は柳家小三治独演会

2010年06月10日 | 読んで、観て
ここのところ落語づいてます。昨日は柳家小三治独演会を聞きに、仕事帰りに調布まで。なんだか師匠、ここんところ身体の調子が悪かったみたいなので、下手すると生で聞く機会が無くなっちゃうと困ると、行けそうな場所で独演会がある度にプレ予約の抽選に応募してたんです。今までチケットがなかなか取れなかったのですが、今回はメデタク席をゲットできました

会場の調布グリーンホールは駅のすぐ近く。19時開演の始めは、柳亭燕路さんの「粗忽のくぎ」。真打らしい、しっかりした落語で安心して笑わせてくれました。
それからいよいよ待ってました、小三治師匠登場。「え~」と一言発するだけで、クスクス何だかおかしくって、小三治ワールドに引き込まれてしまいます。まくらの小三治と言われるだけあって、20分はまくら。もう、まくらだけでも十分なくらい、涙が出るほどおかしくって、笑い転げました
今年70を超える師匠がシニア向けの特別講習を自動車教習所で受けた時の話から、若い頃から大型バイクに乗ったりゴルフをしたりで多趣味の師匠、趣味と言えば魚釣り、そこから「野ざらし」へと自然に話が移っていきます。

今更言うまでもなく、うまい。先日聞きに行った小朝師匠が言葉の面白さで聞かせるなら、小三治師匠は「間」で観客を引き込みます。
グリーンホールの席数は1,300席を超え、落語をするにはちょっと大きすぎると思うのですが、「野ざらし」は釣り竿を振り回しながら妄想する八っつぁんの派手な動きで、大ホールでも十分、映える落語でした。

お中入りの後は、のべつ小言ばかりの旦那の話、「かんしゃく」。こちらも、十分面白くって、出来もうまかったんですが、どうもなんだかお客の乗りがイマイチだったような気がします。少なくとも、私にとっては最初の「野ざらし」ほど入り込んで聞けませんでしたねぇ。もしかしたら、笑いよりも小言が多い脚本そのもののせいかも知れませんが….
かんしゃくを起こす旦那の表情や語り口なんかは、もう少し小さい劇場で、近くで見たい落語でした。 

生前の志ん朝の品川心中を聞いた時は、感激しました。今度は、小三治師匠の品川心中をぜひ聞いてみたいものです。

春風亭小朝独演会

2010年05月23日 | 読んで、観て
先週、春風亭小朝さんの独演会に行ってきました。久しぶりの落語、とっても楽しかった~
前座には林家木久扇門下の林家ひろ木という、実にとぼけた二つ目が出てきて場を盛り上げました。それからいよいよ真打登場。中入りも含めて約1時間半、三題の演目をたっぷり聞かせてくれました。やっぱり、うまいね小朝師匠、文字通りの「話芸」を堪能いたしました。

落語は以前から好きで、もう25年以上前、末広亭なんかの寄席にちょくちょく行っていました。午後から始まる夜の部の最後の方でもいいから聞きたくて寄席に行ってみると、木戸銭半額で入らせてくれるような乙な計らいもしてくれました

昔は今と違ってインターネットが普及してませんから、どの寄席に誰が出てるとか、夜の部の主任(大とり)が誰かなんて調べる方法と言ったら、末広亭や浅草演芸場、もしくは鈴本に直接電話して聞くしかありません。いっぺん、そうやって上野の鈴本に電話して出演者を聞こうとしたら、電話に出たのが席亭だったのか
「ここで名前を聞いたって、あんたは落語家の名前と芸が分かるのかい?有名な落語家じゃなくたって、ウチにはうまい落語家がいっぱい出てるんだ。誰が出てるかなんか聞いてくる前に、足を運んで実際の芸を見てみなさいよ、アンタ」
と、正に落語を地でいくような、気持ちのいいタンカをきられたことがあります。
言われてみれば、そりゃそうだ。

さて、先日の演目、最初二題は「夢八」と「親子酒」。どちらも、元々は上方発祥の噺ですが、小朝さんが演ると江戸の長屋や商家の様子が生き生きと目の前に浮かんできます。
テンポが良くて、笑いのツボが多くって、この2つのお噺で大いに会場を盛り上げて、聴衆の心をグッとつかんでしまいます。


そして中入り後は、文七元結(ぶんしち・もっとい)。長い人情噺で、情の中におかし味も出さなくてはならないので、難しい噺といわれているそう。歌舞伎でも「人情噺文七元結」として演じられています。初代三遊亭圓朝、圓右、五代目古今亭志ん生、名人の誉れ高い三代目古今亭志ん朝など、歴代の大真打が得意としたこの人情噺を、小朝流にたっぷりと聞かせてくれました。いやぁ~、やっぱり生はいいですなぁ

映画 インビクタス

2010年02月15日 | 読んで、観て
週末、Invictus-敗れざる者 を見てきました。
実は行く前まであんまり乗り気ではなくて、期待もしていなかったのですが、今は観て良かったと思います
イーストウッド監督の映画はどれも、リアリティがあって重厚なのですが、このInvictusはそれに加えてスポーツの持つ力を描いた爽やかささえ感じさせる、上質な仕上がりになっています。

物語そのものは、ラグビーというスポーツの力を通して、アパルトヘイトで分断され疲弊してしまった南アフリカが国としての尊厳を取り戻し、一つの国としてまとまり始める実話に基づいています。
1995年に開かれたラグビーのワールドカップで、それまで負けばかりの不甲斐なかった南アフリカ代表チームが大方の予想を裏切って初優勝という奇跡的な快挙を成し遂げます。

この快挙の立役者となった一人が、当時政治犯として27年間の長きにわたり獄中につながれた末に、南アフリカの大統領となったネルソン・マンデラです。彼を演じるのは名優モーガンフリーマン。
映画の中の彼はしゃべり方から所作までマンデラ氏が乗り移ったようにそっくりだったそうです。
英語を母国語とするフリーマンが、南アフリカなまりでゆっくりであるけれど格調高い言葉で全編しゃべるのを観て、鳥肌が立ちました。
そして、もう一方のヒーロー、ラグビー南アフリカ代表の主将フランソワ・ピエナールを演じるマット・ディモンも、これまた素晴らしかったです。レインボー・ネィションという全ての肌の色、全ての部族などを包括した「一つの祖国」を目指す南アフリカのために、静かに闘志をもやす若きリーダーを好演しています。

映画全体を通して描かれる、国家を1つにまとめようとするマンデラ氏の信念。30年に及ぶ過酷な収監生活の後でも、自分や家族・仲間たちにそれまで銃を向けていた白人に対して示す「寛容」の心。また、それに呼応して、自分たち白人も変わろうと懸命になるフランソワ。
悲惨な事件も多いけれど、実際にこうした素晴らしい人々が存在するのもまた、私達が生きている世界なのだなぁと改めて考えさせられました。

決して押しつけがましい所がなくて、どちらかといえば淡々と描かれている感じなのですが、感動しました

最後に、マンデラ氏の独房での過酷な30年を支えたWilliam Ernest Henleyの詩の一部をお伝えします。ちなみにInvictusは、ラテン語だそうです。

Out of the night that covers me,
Black as the Pit from pole to ple,
I thank whatever gods may be
For may unconquerable soul.
中略
It matters not how strait the gate,
How charged with punishments the scroll.
I am the master of my fate:
I am the captain of my soul.

岸本庄八郎個展

2009年10月12日 | 読んで、観て
この週末、銀座(というより京橋)の東邦画廊で開催中の「岸本庄八郎展」に行ってきました。岸本さんは、以前私のブログでもご紹介したことがありますが、鎌倉在住の芸術家です。

今回の作品群は、インスピレーションをそのまま日記風に毎日のように描いた絵画と、紙ナプキンを丸め・開きいくつもの形を羅列した作品郡など、コンテンポラリーアートが中心となっています。
見る者の心の中を見透かし、そそのかすような不思議な「形」の作品群です。

この個展の紹介は、芥川賞作家の藤沢周さんが筆を取られていて、藤沢さんの文章そのものもまた、読む者の心をわし掴みにして訴えかけてくるような名文です。

正直言って、岸本さんの作品は一般受けする作品とはちょっと異なると思いますし、彼自身が流行作家ではありません。ただ、フランスやセビリアのシンポジウムに出品したり日美総合絵画展の審査委員(水彩画部門)をしたりしているだけあって、その作品は確かであり、見る側の心に訴えかけてくる何かがあるのです。
貸し画廊ではなく、しっかりしたオーナー画廊の招待でこうした個展を開いているといものもその証ではないかと思います。

コンテンポラリーアートにご興味のある方にはお薦めです

岸本庄八郎展は、10月22日(木)まで、京橋の東邦画廊で開かれています。
東邦画廊
東京都中央区京橋3-9-2 宝国ビル2F
03-3562-6054

映画・ナイトミュージアム2

2009年08月17日 | 読んで、観て
お暑うございます
東名高速道路の一部陥没とか、お盆の大渋滞とかのニュースをしり目に、特に盆休みもなく、淡々と仕事をしておりま~す

さて、2か月ぶりに映画を観に行きました。ナイトミュージアム2です。
楽しかったですよ。最初のパート1の時がインパクトが強すぎたせいか、今回のはちょっと総花的な感じがしたものの、それでも十分楽しめました。
この映画を観るまで、スミソニアン博物館て巨大な1つの建物だとばかり思っていたのですが、違うんですねぇ。

実は私、9月にボストン出張が決まり、その帰りに有休を取ってワシントンDCに1-2日寄ってこようなんて考えていたのです、イヒヒ。どうせなら、スニソニアンにも行ってみたいと思っていたところに、この映画。まぁ何とタイムリーじゃぁございませんか!  
仕事自体は9月14日からちょうど一週間なのですが、それが終わって帰国する頃は日本の秋の大型連休にぶつかります。早く帰ってきたところで、どうせ会社も休みだし、ワシントンDCで乗換えだし、こりゃまたとないチャンス。 出張ではいつも辛いことばっかりなので、たまにはこんな事があっても良いでしょう。

映画に出てきたアインシュタインのかわいいお人形達や、大タコならぬ10mもの大イカなんかの本物に会えたらいいなと思ってます

映画「ベンジャミン・バトン」

2009年02月23日 | 読んで、観て
ベンジャミン・バトンを観て来ました。「数奇な人生」という副題の通り、普通の人とは全く逆に、80歳の老人の姿で生まれ、成長と共にだんだんと若返っていく数奇な人生を描いた物語です。3時間近くの長編でありながら、その長さを感じさせず、物語に引き込んでいく説得力のある良い作品でした。アカデミー賞に最多13部門だかノミネートされたというのも分かる気がします。

映画では、ブラッドピット演じるベンジャミンとケイト・ブランシェッド演じるディジーの恋愛を中心に、物語が進みます。作品中、度々出てくる「先のことは誰にも分からない」という言葉、そしてだからこそ今ある一度きりの人生を大切に生きようとうメッセージ。映画を観ながら、私の心の中で湧き上がってきたのは、「一期一会」という日本の茶道の言葉そのものでした。私達日本人は、この映画で改めて問われるまでも無く、人生の無常を常に感じて生きてきたのではないでしょうか。これまた作品中何度も言われる言葉「永遠なものなど何も無い」ことを知った上で、絶対的なのは人は一人で生まれ死んでいくことだけ、という摂理も分かった上で、淡々と生きていると思うのです。この映画のキャッチコピーのように、「人生は素晴らしい!」なんて大仰に叫ぶこともなく。
そういえば、ハミングバードが天に向かって飛ぶ姿が象徴的に出てきますが、あれを見てフォレスト・ガンプの映画の冒頭と最後の場面で出てくる、風に流される鳥の羽を思い出した人も多いのではないでしょうか?


ブラッド・ピットが一人で演じる80歳から20歳までのベンジャミンの顔の変化に興味がありましたが、さすがハリウッドのメイクは素晴らしい。顔は特殊メイクで何とかするとして、年老いて背が曲がり小さくなってしまった身体はどう表現するのだろうと思ったら、ウィキペディアによれば、「全く異なる人間同士を一人の人間として合成出来る画期的なコンツアーなるシステムを世界で初めて導入」したとのこと。本編では老化したブラッドピットの顔だけを切り取り、別の役者の胴体と繋ぎ合わせているのだそうです。画面を見ただけでは合成とは全く判らないほどの精巧さでした。

時々、今現在の知識と経験をそのまま持って、10歳の頃に逆戻りできないだろうか、なんぞと空想する事のある私には、なかなかよく出来た作品に思えました。

映画・マンマミーア

2009年02月04日 | 読んで、観て
お次は、「マンマミーア」。世界各国の舞台で大ヒットしたミュージカルの映画版。名曲ダンシングクーン始め、懐かしのABBAの楽曲で構成されています。エーゲ海に浮かぶギリシャの小島で、シングルマザーの営む小さなホテルを手伝っている娘ソフィーは結婚式を間近に控え、まだ会った事のない父とバージンロードを歩くことを夢見ています。母の昔の日記を見つけ、父の可能性がある3人に一度に招待状を送ってしまうソフィ、そしてそこからテンヤワンヤの物語が始まります。

なんたってこの映画のキモはABBAのノリの良い曲の数々。今から30年も前の楽曲とは思えないほど素晴らしい!そして、ふつーに撮っただけでも十分美しいギリシャの小島とその周りの海の風景にうっとり。女性達が船着き場の桟橋の上でダンシグクーンを歌い踊りまくるシーンは圧巻でした。

まぁ、ネットでは評判が悪いですが、私は十分に楽しめました。確かにちょっと母親の友人のオバハン達はキモイところもあるし、ピアーズ・ブロスナンの歌はうまいとは言えなかったですが…..。でも、思うにあのミュージカルを見て「酷い」とか「楽しめない」とか批判するのは、まだまだ若い証拠なのだよ、君。だってあの映画の主人公は花嫁ソフィイではなく、その母親なんだから。「娘が20歳の設定だと母親役のメリルストリープが57歳って年寄りすぎる」だって?いいじゃないの。今時37歳で子供を産む人だっていっぱいいるし。なにより、大女優メリルが歌い、踊り、そして飛び跳ねて、画面いっぱい弾けているのを見てるだけで、こちらも心が浮き立ってきます。
そう、これは年齢なんかに関係なく、いくつになっても「今ある人生を楽しみましょう!」と我々中高年に元気をくれる映画なのです
また、下手は下手なりに、精一杯歌っているブロスナンの歌声は、私の胸には熱く迫ってきました。(吹き替えが多いミュージカル映画にあって、本人が歌っているというのに逆に驚きましたよ~

映画が終わった後に、メリル達昔のイケイケ女友達3人組と父親役3人組の「歌謡ショウ」がノリノリで出てきます。あの時に観客に向かって「あんた達まだ帰らないの?ん、じゃぁもう一曲行くわよぉ!」と挑発する画面のメリルに、本場アメリカだったら総立ちで「イェイ!」って観客は叫んだんだろうなぁ、きっと。

I have a dremで始まり、Thank you for the musicで終わるミュージカル。改めてABBAっていいなぁと、思った映画でした。

映画・感染列島

2009年02月02日 | 読んで、観て
昨日と一昨日は、連日映画を観て過ごしました。5-6年前に自宅から車で15分くらいの場所にシネコンが出来たおかげで、ここ数年は気軽に見に行けるようになったのが嬉しいです。
先ずは、感染列島から。

新型ウイルスのパンデミック(感染爆発)を題材とした、一種のパニック映画です。言わずと知れた、今ノリに乗ってる妻夫木さんが主演。 どうしても、ハリウッド映画の「アウトブレイク」と比べてしまいますが、アメリカ的にヒーローの奮闘を描くというよりも、東京近郊で感染が広がった場合、現場の医療関係者の頑張りをシュミレーション的に、そして日本的に描いていると思います。

アウトブレイクと比べなくても、ネット上では辛口批評が多いみたいですね。ちょっと緊迫感が足りないのではないかとか、無理に恋愛と絡めるストーリー展開が必要なのか、などなど。確かに、つっこみたくなる個所が満載なのですが、新型の鳥インフルエンザで死亡している人が中国では出てきているし、日本で現在流行しているAソ連型のインフルエンザではタミフルが効かないらしいし、という現状なので、見ておいても良い映画かなと思います。
私個人的には、爆笑問題の田中さんもカンニング竹山さんも、結構いい味出してると思います。演技力をウンヌン言う声もありますが、お笑いが本業のこの二人よりも、ずっとずっと演技力のないダイコン役者が、TVドラマなんかにゴマンと出てるじゃありませんか。少なくとも、田中のお父さん役と子役のけなげな女の子との併せ技で、あたしゃ泣かされてしまいました

これは映画ですから、役者さん達は小奇麗にしていますが、実際にパンデミックとなったら、医療関係者は不眠不休で疲れきって髪の手入れなんかできずにボサボサ、メイクなんてしてる時間もないでしょう。数千人単位で人が死んでしまったら、普段当たり前のように使っている水道の管理をする人もいなくなるし、電力や電話の供給維持もできなくなるのですから、そうしたライフラインがまず壊滅してしまい、病院での治療さえ難しくなるでしょう。ある意味、地震などの一時的な大災害よりも、怖いことかも知れません。なにしろ、抗体の発見、ウイルスに対するワクチンの開発までには半年以上もかかり、それまでは人が死に続ける訳で、ライフラインは復旧よりも、反対に真綿で首を絞められるようにじわじわと壊滅していくのですから

映画の中で出てくる(出典はドイツの哲学者らしいけど)「明日地球が滅びるとも、君はリンゴの木を植える」という言葉を重く受け止めました。
愛する人達を次々と失う中で、私達一人一人が自分に出来ること、成すべきことを成す勇気をもつ覚悟があるかと、問いかけているように感じました。

それにしても、最近の映画やTVって、コミックが原作というのが多いですね。 これも原作はビッグコミック・スぺオール誌に連載だそうです。

映画・ワールド・オブ・ライズ

2009年01月29日 | 読んで、観て
もう3週間も前なのですが、ワールドオブライズを観ました。遅ればせながら、備忘録代わりに感想を書いておきます。

映画の内容よりもまず、なぜ日本の配給会社が題名をこんな風に変更してしまったのか、不思議。原題はBody of Liesです。どうせカタカナに訳すのならワールド・オブ・ライズ(虚構の世界)なんてするよりも、原題そのままにボディ・オブ・ライズにしておいた方がよかったのではないでしょうか? Bodyには、死体という意味の他に、何かの本体・主要部分とか、組織とかの意味があります。原作者がどの意味でbodyを使ったのか分かりませんが、少なくとも「ワールド」という薄まって意味不明になってしまう言葉よりも、騙し・騙され丁々発止の謀略戦を繰り広げる各国の諜報機関を彷彿させる「ボディ」という言葉、(あるいは、嘘の上に累々と築かれていく死体の山かも)を残しておくべきだったのではと思います。

更にキャッチコピーがもひどい!「ディカプリオの嘘か、クロウの嘘か、どちらの嘘が世界を救うのか」だって、なんのこっちゃ!? なんとか観客を動員したい配給会社の気持ちからでしょうが、全く映画の内容とかけ離れています。誰の嘘も世界を救いやしませんよ。

映画は、そんな単純なメッセージを伝えているわけではありません。
内要としては、CIAに雇われた元ジャーナリストが、大規模なテロの首謀者をヨルダンで追跡していくというものです。確かにテロは悪い。しかし、平和でノーテンキなアメリカにいながら、電話の指示一本で人の生き死に指示を出すラッセル・クローの役が象徴するように、「我々こそが正しい」と傲慢にも周りを理解しようともせず自らの理屈を押しとおすアメリカCIAの容赦のないやり方自体もまた、敵である「テロ組織」と大差なく欺瞞に満ちている現実を描写しています。
更に、表面上は協力しているとみせかけるヨルダンの諜報機関も、実際のところやはり自国の利を優先すべく主人公のデカプリオに嘘をついています。一方で「私には嘘をつくな」とプレッシャーをかけながら…


善し悪しは別にして、この映画は、テロとの戦いという大義の一方で、欺瞞と謀略に満ち満ちた各国諜報機関がうごめいている中東の厳しい現実を描いたものだと思うのです。そして、大義をかかげる組織の前では、それがテロ組織であろうがなかろうが、人の命など紙屑ほどの重みもない現実も….

それにしても、ディカプリオはいい役者になりましたね。あたしゃ、一度も彼をカッコイイと思ったことはなかったけれど、この映画ではとてもいい味を出している、大人の男デカプリオを観る事ができました。

映画・イーグルアイ

2008年10月20日 | 読んで、観て
昨日、イーグルアイ観てきました。
監視社会の怖さ、行きすぎたコンピュータ依存の危険性と恐怖、といった割とスタンダートな題材を基にして、ハラハラ・ドキドキのアクションシーンで味付けしています。私の鑑賞記録の中ではまずまず、面白い部類に入ります

「逃走用の車に乗れ」「連邦銀行の金庫室に行け」「ブリーフケースを奪え」と得体の知れない声だけの命令に従って、予測不能の恐怖の事態の中を突っ走って行かなければ命がない…。映画評論家の方々によると、ヒッチコックを彷彿させるらしいのですが、私はヒッチコック作品は見たことがなので良く分かりません。が、徐々に追い詰められていく心理的圧迫感や、まるでボーンアルティメイトを彷彿させるようなアクションシーンは、ハリウッドらしい迫力がありました。でも、車が次々にクラッシュするカーチェイスシーンは、画像が早すぎて、目が回っちゃいました


製作・総指揮がステーブン・スピルバーグ、そして主演が彼の秘蔵っ子と言われている(らしい)シャイア・ラブーフ。
う~ん、カッコイイです。「この人最近よく見るような気がする」と思ったら、ついこの前インディジョーンズの息子役やってたし、その前はトランスフォーマーでちょっと気の弱い高校生の主人公をやってるのを見たのでした。現在赤丸急上昇中(って、死語)。 これからの成長がますます楽しみな俳優さんです

アクション映画としては、この前見たWantedよりも心に残るものがあって好きかも。

小説「容疑者Xの献身」

2008年10月17日 | 読んで、観て
今度は小説の方の「容疑者Xの献身」を読み終わりました。 おもしろい!!
先に映画を観てしまっているので、ミステリーとしての面白みは半減するかなと思いましたが、それを補って余りある筆の力でした。 ネタバレであっても、かえって映画で見たシーンが脳裏をかすめ、なんと言ったら良いか、立体感のある読み応えとでもいうような感覚でした。

今まで、正直言って東野圭吾という作家の名前は耳にすることはあっても、彼のミステリーは読んだことがありませんでした。というよりも、最近小説事態を読むことが極端に少なくなってしまっていました。一時期は、書籍の購入費が月に1万円なんてことはザラだったのに.....。

読書離れの大きな理由の一つに目が悪くなったことがあります。それも「老眼」! 通勤電車の中で、一々老眼鏡を取り出すのが面倒なのと、仕事でさんざん疲れた眼球をこれ以上疲れさせたくない、という思いから自然と本から離れてしまいました。
しかしながら、最近特に(今までもそうだったけど)ボケてきたのは、読書をしなくなったせいもあるに違いないデス。

東野圭吾サンの文体は、割と好きな文体です。読んでいて、情景が目の前に広がってくる作家の一人です。全く文体は違うけど、最初に読んだこの作品は、もう15年以上も前に読んだ斎藤栄さんの作品の読後感にちょっと似ていました。

私は、好きになると徹底的にその作家の作品ばっかり読むクセがあって、今までのめり込んだ作家は、大沢在昌、浅田次郎、宮部みゆき、そして池波正太郎などなど。こうした作家の作品は、ほとんど読んでいます。あと、全部は読んでいないけどデティールと実際の取材にこだわる真保裕一も大好き! 今度はそれに東野圭吾も加わりそうです。

ちょうど今は読書の秋。読書を再開するには良い機会。楽しむことにします 
(あぁ~、それにしても、老眼のレーシック手術ってないものだろうか....)

映画・容疑者Xの献身

2008年10月14日 | 読んで、観て
連休中にもう一本映画観ました、「容疑者Xの献身」。
「おくりびと」と言い、これと言い、最近の邦画は洋画にひけを取らない良い映画が多いですね
原作は東野圭吾の同名ミステリー小説だそうです。私はこれ以前の同氏のガリレオシリーズのドラマも見ていませんし原作の小説も読んでいないのですが、先入観なしで観て、とても楽しめました。ミステリー的要素もありますが、社会派の作品でもあると思います。

堤真一さんと松雪さんの演技が光ってましたね~。
それにしても、堤さん、ここのところ引っ張りダコですね。「魍魎の匣」の京極堂、「三丁目の夕陽」の鈴木オートの社長さん、「クライマーズ・ハイ」の遊軍兼全権デスク・悠木記者、そしてこの映画の石神と、全く異なるタイプの人間を見事に演じ切っています。私は、これらの映画を全部観ましたが、どれも堤さんの演技は素晴らしかったです。(でも、魍魎の匣は京極夏彦さんの原作だけあって、ちょっとオドロオドロしくて、映画自体が気持ち悪買ったっす) 
しっかし、これだけ続いていたら、この人、常に2,3本の映画に掛カケモチで出演、演技していたんじゃないでしょうか?

松雪さんも、たしか最初はモデルさんだったんですよね?それが、「フラガール」あたりから、あれよアレヨという間に女優として成長し、DMCでは革のボンデージに身を包んで4-letter-wordを叫んでいたと思ったら、今度はもう、ほとんど堤さんと一緒に主役級。

「原作はいいんだけどねぇ~、映画にするとイマイチ」ということが多々ある中で、この「容疑者X」は、映画として観ても、小説を読んでも、それぞれすばらしいとの評判高し! 文庫本買ったので、これから私、読みはじめるところです。
おくりびとと並んで、お薦めの邦画です

映画・アイアンマン

2008年10月12日 | 読んで、観て
アイアンマン、観てきました。
コミックをそのまま映画化したもの、漫画そのものです。。例によって、深く考えないで観る娯楽映画としては、面白かったです。
今までのコミックヒーローと最も違う点は、スーパンマンやスパイダーマンのように自らが変身するのではなく、天才的頭脳から創造されたメカによって正義のヒーローになるところです。日本的に言ったら、マジンガーZとか、ヤッターマンの変形と思っていただければ分かりやすいです


主人公は天才的発明家でメカを造る腕前もこれまた天才的、兵器産業の若きCEO。自分の会社の兵器が悪用されていることも、多くの罪なき人々の殺傷に利用されていることも直視しないノーテンキな超ワガママ男。この主人公は、「テロとの戦い」とか言って、アメリカの利権しか考えない、またアメリカの外で起こっていることに目を向けようともしない、いわばアメリカ人の代表のような人なんですね~。

それが、自分がテロ組織に捕まって、自社の兵器が悪用されているのを目の当たりにし、そこから命からがら脱出して帰還した途端に、「兵器産業は止める」と突然180度方向転換し、自ら正義のヒーローとなれるようなロボットメカを開発するのです。ま、当然、それじゃ都合悪い「悪者」が社内にはいる訳で、そいつとのロボ対決が次の見せ場となります。

パワードスーツと呼ばれる主人公が開発したメカは、素材が金とチタン合金とか、動力源がアーク・リアクター、飛行速度がマッハ8とか、それなりにスペックが定義されているので、メカ好きには面白いかもしれません。

まぁ、この映画では悪者がやっつけられておしまいですが、実際のアメリカでは産軍複合体・コングロマリットが依然大きな力を持っているのを忘れてはイケマセンね