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すべって転んで、今は幸せ

いつだって、今が一番でいたい! 気分はいつも二十代。みずみずしい感性を持ちたいね。

映画「ダヴィンチ・コード」

2006年06月05日 | 読んで、観て
映画「ダビンチ・コード」を見てきました。感想としては、エンターティメントとしてはまぁまぁかな、というところ。原作がおもしろかったので、どうやってあれだけの物語を映像にしていくか興味があったのですが、原作の筋書きにほぼ忠実でした。それだけに、あの長編小説を2時間半に詰め込み、筋書きをトレースすることが中心となり、とても表層的になっていました。おそらく、原作を読まずに映画だけを見た人は、単なる犯人探しのミステリーとしては楽しめても、前後の脈絡が意味不明の場所がかなり出てくると思います。でも反面、原作と対比しないで見る訳ですから、ハリウッド的冒険映画として、それなりに面白いかもしれません。


ちょと前に大宅英子さんがラジオで言ってましたが、ダビンチ・コードの中核をなす「マグダラのマリア」伝説というのは、ヨーロッパやキリスト教圏の人々にとっては広く知られている解釈の一つであり、まぁ日本で言ったら「忠臣蔵」のようなものだ、とおっしゃってました。さもありなん、西洋史やキリスト教文化に詳しい人なら、「先へ、先へ」とカッ飛んでいく映画のストーリーにもついていけるでしょう。でも、宗教学(図像学、象徴学)の知識も無く、暗号解読にもそれほど情熱がない私みたいな人間が映画を先に見たとしたら、ストーリー展開についていけないんじゃないでしょうか。もっとも、それをきっかけに原作を読んでみれば、きっと面白いでしょう

さて、原作の小説と映画は、それなりに楽しかったです。でもふと、考えさせられてしまったのが、「表現の自由」です。「ダビンチ・コード」に対して、キリスト教徒がボイコット運動をしているというニュースを聞きました。一方、今年の初め、イスラム教のマホメッドを風刺した漫画を掲載したデンマーク(?だったけかな?)の新聞に対し、イスラム教徒が激しく抗議をしたときに、「表現の自由」で対抗したのは欧米諸国だったような気がします。映画だって、自由な表現方法の一つじゃないでしょうかねぇ?

ミーハーなもんで、ダヴィンチ・コード

2006年05月24日 | 読んで、観て
読んでから見るか、見てから読むか......迷ってましたが結局、文庫本を先に買ってしまいました「ダヴィンチ・コード」。 テレビ、新聞、雑誌と、そのあまりの露出度の高さに辟易していたものの、やっぱり根がミー・ハーなもんで気になっちゃうんですよね。

どっちにしても上映期間が終わらないうちに映画は見たいと思ってますが、どうせ見るなら、バックグラウンドが分っていた方が理解しやすいし、楽しさも倍増するというもの。以前、「暗殺者」(原題:Bone's Identity)を見たときに思ったのですが、それなりの分量というか長さがある原作(特にベストセラー)が映画化された場合、全体を2時間ちょっとの映像でまとめるには、はしょらなければならない部分がかなりある訳で、映像を見た時に原作を知らないとピンと来ない場面とか、分り難い場面があるよなぁ、と。

ここ数年でかなり目が悪くなってきて、以前ほど読書ができないのですが(目が疲れてしまって、トホホ)、このダビンチコードを読み終わったら、是非読んでみたい本があります。それは、元NHKニューヨーク支局長だった手嶋龍一さんが書いた「ウルトラ・ダラー」。北朝鮮による偽ドル札生産などの謀略を書いたもので、一応「フィクション」と言うことになっていますが、この本の出版直後、アメリカの北朝鮮海外口座閉鎖など、現実が後追いしてるようで限りなくノンフィクションに近く、興味をそそられるます。
難点は、まだハードカバーなので、通勤電車の中で読むにはチト重いこと。早く文庫本化されるといいんですけど。
ま、ともかく久しぶりに読書の楽しみを味わうことにしましょう。

海猿・LIMIT of LOVE

2006年05月21日 | 読んで、観て
今日は映画「Limit of Love・海猿」を見てきました。いやぁ、迫力ありました これ以前に、テレビドラマの海猿も、映画の第一作も全く見たことがなく、この映画に関する事前知識もほとんどない状態で見たのですが、初めて単体の映画として見ても十分感動、泣いちゃいました。


筋書きは、実際に映画で見ていただくとして、海上保安庁が全面協力をしたという大規模な撮影は本当に迫力がありました。巡視船11艘と航空2機が参加、巡視船と減りが一斉に動き出すシーンや、低空で船の上にホバリングしているへりからロープで降りるシーンなど、本当に迫力がありました。

「海上保安官の鉄則は、愛する者のために、必ず生きて還る」こと、救助される者とする者の命の重み.....涙を抑えることができない作品でした

トニー・ジャー!!

2006年05月14日 | 読んで、観て
ずっと見たかったタイ映画「トム・ヤム・クン」を見てきました。 ストーリは至って明快、王様に献上する像を育ててきた最強のムエタイ兵士の元から、密輸組織によってオーストラリアに売り飛ばされえしまった親像と子像。幼い頃から家族同然に暮らしてきた2頭の像を助けるべくシドニーに渡る主人公....主人公は今やタイの国民的大スターとなったトニー・ジャーです。それにしても、カッコ良すぎるぞ、トニー・ジャー。今回も前作を上回る、ワイヤーなし、CGなし、スタントなしの、アクションに次ぐアクションの連続です。古代ムエタイのみならず、テコンドー、剣術、各種武術を習得しているトニー・ジャーのカッコいいことといったら、ため息がでてしまいます。


今まで、陸上の400mハードルの為末選手と、ジェット・リーのファンだったんですが、トニー・ジャーの前作「マッハ!」を見てから、その強さとカッコよさに完全に参ってしまいました。そして今回、「トムヤムクン」を見て、あぁ、もう惚れてしまいました。単なるアクションスターではなく、武術の精神を理解しトレーニングによって作られたその肉体。あれを見ていたら、ムエタイを習いたくなってしまいましたが、とりあえず、映画を見終わった後、OASISに行っていつもより気合を入れて2時間ほど筋トレしてしまいました。(感化されやすいカモ


そして今回の映画の中で特筆すべきは、像の演技!!主人上カームを乗せて歩くシーンや、密猟者に殺されてしまった母像に取り付いて悲しみを表現する小象の演技は、CGやSFXでは出せない迫力があり、涙ものです

「トム・ヤム・クン」は5月19日まで、都内でやってます。お時間のある方、是非みてみて下さい。

映画-Producers

2006年04月09日 | 読んで、観て
久しぶりにミュージカル映画を見てきました。昨日から封切りの「Producers」です。史上最多、Tony賞12部門を受賞したブロードウェイミュージカルの完全映画化版だそうです。まさしくアメリカ的、アメリカのThat's entertainmentという真髄が凝縮されたような映画でした。

正直言って、ミュージカルの舞台もあまり見ないし、自分の中の最高のミュージカル映画は「ウエストサイド・ストーリー」という程度なのですが、それでも十分楽しむことができました。ミュージカルが好きな人や詳しい人、NYのブロードウェイに行ったことのある人なら、文句なくもっと楽しめると思います。

今回、劇場まで足を運ぶ気になったのは、ストーリーが面白そうだったから。
出資者からかき集めた200万ドルの出資金をネコババする目的で、一夜でコケる史上最低のショーを画策する往年のプロデューサーと気の弱い元会計士の二人組み。脚本、キャスト、演出と、全て史上最低を苦労して選んだ末に、ショーはいよいよ幕を開けます。果たして、その結果は.....
映画を見てのお楽しみ。結果も、ハッピーエンドのアメリカ的、というより、ブロードウェイそのものでした