高知☆きもの遊び茶房ことり

●着付け教室 ●茶房 ●リサイクル着物類販売

白色塩瀬*半襟・襟元についての考察

2021-10-25 14:39:43 | きもの遊び

塩瀬とはなんぞや?

はい♪ご興味ございます方はご一読を☆



【読み:しおぜ】

塩瀬羽二重の略で、厚地の羽二重のことです。新潟県の五泉地方が代表的な産地です。経糸を密にして太い緯糸を打ち込み、横畝が現れた織物で、この緯糸は水に浸したぬれ緯糸を用いることで知られています。主として帯地に用いられますが、他に半衿、袱紗羽織などにも用いられます。模様を織りだした紋塩瀬、化合繊を使った塩瀬もあります。



《生地の織り方》の呼び名ですね😊

着物の世界では織り方について学びだすと際限ないです。

平織り、綾織、綴れ織り、朱子織り、お召、紅梅織、塩沢織、経錦、緯錦、緞子、金襴〜

いやぁ着付け講師の学びで習ったけどね〜、これに加えて産地とか、難しすぎて(汗)

膨大なので、好きな所から手を付けて親しみながら学びの途中です。


塩瀬と言えば半襟や帯で親しみのある生地ですが、上記の説明のとおり横畝がありますので、そのウネウネが生地の伸縮となり長襦袢に上手に塩瀬の半襟を縫い付けると美しくてカーブに沿うんです。


よく両面テープで半襟を取り付ける事についてご質問頂くのですが、それにはメリット・デメリットがある様でして、ことりはテープでの取り付けに今のところ興味が湧かなくてよく分からないんですよね。

興味のある事はなんでも経験になるのでやってみると良いと思います😊

今後の着物ライフにのマイスタイルになるかもしれないし、失敗してもそれこそは成長の糧♪


白色の塩瀬の半襟、昔は礼装の時ぐらいしかあまり使わなかったのですが、この最近とても惹かれだしまして☆



身近に居たのに自己主張がないから気付かなかった素敵な人物てきな✨

古来からの確かな織り方、他を引き立てる奥ゆかしさ、カジュアルからフォーマルそして生地や柄を選ばない懐の深さ。

品が良くてスッキリした印象です😊


↑こちらはレッスンの時にガシガシ使える綿麻の半襦袢に取り付けている半襟ですが、襟元て薄くてペラペラしてるよりもふっくら厚みがあったほうが美しくて決まると思う。


長襦袢をお仕立てするのならお仕立てさんにその様に好みを伝えると芯地を工夫してくれると思うけれど、既製品などを自分好みのお襟に自力で仕立て直す為の一つの方法として、

厚み》という部分においては

・地衿の上から三河芯を縫い付ける。

・半襟を何枚か重ね縫いする。 


という方法も有効かと思います。

なのでズボラという見え方もありますが、こちらの半襟は

①三河芯→②絽の半襟→③塩瀬の半襟+衿芯

という仕様です。

 

衿芯を2枚重ねる方もいらっしゃる様ですが、知人の体験談によると思ったように襟元が決まらないそうで、ことりはそれに興味が湧かなかったのでフーンと頷いただけでした。


時代の衣装をみて学んでいると、野良着では端切れの半襟をつけて手入れしやすく動きやすく気軽な感じの襟元ですね。

武家や商家の姫的な女性などは長襦袢も広襟であったり和紙を仕込んで厚みを持たせたりで白色塩瀬も多く用いて品格のある襟元をしている様です。

城づとめのお女中さんなどは制服でもあるから余計にキリリとしてますよね。


商家や色街のお洒落なお嬢さん方はやはり広襟で長襦袢の襟を広く見せて豪華な刺繍や絞りの半襟を華やかに見せてますね✨





商家の奥方や娘さんは商いの大きさによって身なりが違っていて、そんな視点で眺めているとホントに楽しいです♪


時代劇での日常着といったら着物の地衿に黒い布がかけてありますよね?



これは、朱子織りの生地をかけてあるそうで、平たく言うとサテン地なのだそうです。


さらに野良着になると江戸時代までは木綿は高価なものだった訳で古来からの麻の生地をお洒落に足して、刺し子を施したりして季節によって生地の厚みを変え、襟元は衣紋など抜かず、ある物を半襟にして、更に手拭いを襟元にあてて簡単にお手入れできる様になっていますね。


アマゾンプライムで時代劇をみていて、衣装や小道具や汚れ傷みにまで拘って作られてあると、その世界観への引き込まれ方が違うように思います。

貧しい農村の寺子屋の子供達なのになんて清潔感のある〜と思うと意識が現実に戻ります。


現代の着物ライフにお話しを戻しますと、白色塩瀬という半襟は本当にオールマイティ♪

ウールや木綿のカジュアルなものや既婚女性の最高礼装である黒留袖に至るまで、白色塩瀬の半襟であれば問題ないのです。

《格》が重んじられる着物の世界において、なんと懐の深いアイテムなのでしょう✨

色々と分かってくるとその日の装いの雰囲気によって襟元を変えるのも楽しみの一つですしね♪


途方もない宇宙の様な着物の世界に思いを馳せながら、この日の装いは西日本・九州あたりで、大正や昭和初期の頃の手習いのお師匠さんの女、もしくは少し暮らしに余裕のある平民の家の女、芸事に生きる世界の女の昼間の装いか?

などと妄想を膨らませて楽しむ(●´ϖ`●)


ヘアスタイルがやる気無さ過ぎか(笑)






■□きもの遊び茶房ことり詳細□■

【住所】
高知市北本町3丁目6-11 (田中ビル/3F)
※看板はありまん。
サンシャイン駐車場の西の端から大通り沿い南側をのぞみ細長くて黒い4階建てのビルがそうです。

【着付け教室のご案内】
■料金:30分400円  30分単位でご予約下さい。
 初回は初心者様は90分〜120分お取り頂いてます。
■完全予約制
■持ち物
 お着付けの道具類全てかまえてますが、
●フェイスタオル3枚 ●ハンドタオル1枚 ●足袋
●肌襦袢 ●裾よけ●腰紐×4 ●コーリンベルト
●伊達締め×2 ●帯板 ●お枕(ガーゼにくるまれてなければ医療用ガーゼ1.5m)
●長襦袢(半襟のかかったもの)●衿芯
●着物 ●おび ●帯揚げ ●帯締め

※これからお道具を揃える方は先ずは身一つで来られたほうが良いと思います。
※肌襦袢はセパレートタイプをおすすめしています。
※リサイクル着物や帯、お着付け小物類一式販売しております。

【お問合せ】
電話 08056659305
メール hanyaatkotori000(あっと)au.com