UENOUTAのお絵描きとかブログ

 お絵描きや小説、YouTubeとかの報告とかしていきます。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 31

2024-07-25 06:09:01 | 日記
 これだけの船を罪人にあてがうか? と思うだろう。実際私もそうだ。だってこんな最先端みたいな船を罪人が使うなんてよっぽどのことがないとないだろう。
 けどどうやらよっぽどの事をやるために彼らはこの船に乗せられたみたいだ。そもそもがこの船……舵とかそこら辺全くなかった。コクピットにアイたちは行ったが、そこにあったのは椅子とモニターくらいだ。あれではブリッジというよりも、教室というか? 大学の講義室みたいな? まあ私の中の記憶なんてあいまいだからはっきりと言えないが、少なくとも船のブリッジって感じではなかった。
 
 この船はある意味で彼らにとっては牢獄だった。最先端の豪華な牢獄だ。それを最初は罪人たちは楽しんでた。なにせここに乗せられたのは全て罪人だ。
 それも極一級と呼ばれる死刑なんて生ぬるい、死なないように拷問をし続けられるという刑に処された者たちだった。そんな奴らにただでこんな船を渡すわけはない。
 下手に予定外の事をされないようにこの船はどうやら船事態にブリッジはなく、完全に外部操縦か、組み込んであってAIでの操作しか受け付けないみたいだ。
 普通なら監察官とか……そんな管理する側をおかないなんてわけはない。だって犯罪者たちが固まってて、まともに生活できるか? と言われたらできないだろう。
 
 軽犯罪をただなんとなくやってしまいました! みたいな人達なら普通に生活を出来ただろう。けどこの船に放り込まれたのは極一級犯罪者たちだ。
 嬉々として大量殺人をして、嬉々として女をなぶり殺しにして、嬉々として他人の財産を強奪する奴らしかいなかった。
 
 じゃあなぜそんな奴らをこの船に乗せたのか……だ。
 
『この船は、実験台だった?』
「そうみたいだね」
 
 最初に言った、この船事態が牢獄とはそういう事だ。そして、犯罪者しかな乗せなかったのは、この船が無事に戻ることはないとわかってたから。随分高価な実験だが、それをやる価値はきっとあったんだろう。
 この犯罪者たちには開示されてなかった情報……その本当の目的……それも私は……G-01が見つけてくれた。定期的にだけど、この船は元の世界と通信を行ってたわけで、その記録ももちろんだけど残ってた。
 だからその目的もわかったのだ。罪人の船を世界の外へと送り出す目的。それは……
 
「彼らは貢物です。神へと上奏するための供物だったようですね」
 
 だからこそ、帰ることなんて最初から想定なんてされてなかった。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 30

2024-07-24 06:00:01 | 日記
 ザザーーザザーー
 
 そんな雑音が聞こえてたきた。そして次の瞬間――
 
「はは、ほら! どうだ!」
「もう~やめてよ~」
 
 ――イチャイチャイチャイチャといきなり映像として映し出される男女の営み。私はとりあえず冷静に、冷静にその映像を閉じた。
 
「まあ……ね。まあこういう行為だってしてるよね」
 
 おかしなことじゃない。なにせここは世界のように広いわけじゃない。ストレスとか発散するとなったら……ね。こういう事をするのも仕方ないでしょう。私はそういう事にちゃんと理解がある女である。
 それに……どんなプレイをしてるのか興味がないわけでも……私は呼吸を整えたし、もう一回再生をしようと思った。けどそのときだ。
 
『どうでしたか?』
「ふひゃあああああ!?」
 
 いきなり聞こえてたきたアイの声に私はびっくりした。別にこれは必要な事だからやましい事はないんだけど……なんか隠した。
 
『G-01の性能なら、対応してない記録も確認できたはずです』
「そ、そうね」
『なにか気になることは?』
「その、内容……かな?」
『なるほど、気になることがあったという事ね。それは一体どんなのでょう?』
 
 うぐ……思わず内容とか言ってしまったが、アイになんて説明すれば?
 だって私が思わず言った内容って……どんなプレイとかだし流石にそれは……言えないというか、言いたくないというか? このままだとやばい。私は急いでG-01が取り込んだ記録デバイスの映像を早送りで確認することにした。
 それは2倍速とか4倍速とか、そんなちゃっちい速度じゃない。15倍速である。そんなので内容がわかるのか? と思うだろう。わたしも思った。てかいきなりその速度になったからびっくりした。きっとG-01が私の思いを汲んでくれたんだろう。
 でもなんと、理解できた。再生はじめこそ、早送り特有の甲高い音にしか言葉だって聞こえなかった。映像だって、ただ視覚でみるだけじゃあ、なにがなんだかわからないだろう。
 けど私にはわかったのだ。きっと拡張された脳だから理解できたんだろう。そう思う。普通の人がこれをみてもなにがなんだか……ってことになるだろうけど、私にはこの高速再生でも問題なんてなかった。
 
 そしてこのこの記録デバイスにはこの船の人たちの映像やらなんやらが収められてた。けどそれはここにいた人たちが撮ってたわけじゃないようだ。きっとこの船にはカメラがあったんだろう。
 そのカメラの映像……ということみたいだ。そのカメラはかなりたくさんあったようだということもわかった。それこそプライバシーに配慮してないようなところにもカメラはあったみたいだ。
 最初の情事の映像があった時から、それはわかってただろう。それからなんとなくわかったけど、この船にいる人たちはどうやら、罪人だったみたいだ。

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第四話part1

2024-07-23 23:49:41 | 日記
「本当にあの時、強制的にでも配信を止めておけばよかったよ。そんなのあの状況なら不自然なくできた」
『そうですね』
 
 あの時の事を野々野足軽とアースは思い出してる。悪魔が取り憑いてた女性から分離してダメージ蓄積したから、奴は闇を展開した。それは人の心を沈ませるという効果がついたものだった。触れてもダメージを負うわけじゃないが、その人の心にある闇、痛み……そして哀しみ……そんなのが増長させるような、そんな悪魔らしい事をやってきた。
 実際、その効果に野々野足軽が気づいたのも自身がその闇に捕らわれたからだ。まさかかなり強いと自負してる野々野足軽でも、その心までは守ってなかったのだ。それをわからされた事件だったといえる。そしてその時、野々野足軽の力は暴走しかけた。
 心が乱れたことで、野々野足軽の内にある力の制御のたがが外れた。今まではダムのように自身の意図する力を放流することが出来てたが、弁が壊れたかのように、溢れ出る力が止まらなくなったんだ。あのまま力が漏れ出てたら、どうなってかわからない。
 
 流石に今の野々野足軽でも地球を吹き飛ばす……まではならなかっただろうが、日本……いや関東くらいならなくなってたかもしれない。それだけの力だった。けど日本はまだ元気に存在してる。それはなんとかギリギリでアースが野々野足軽を助けてくれたからだ。
 あれがなかったら、本当に関東が消失してたかもしれない。けどその代償はあった。それが今の状況だ。
 
「でもまさかこんなことになるなんて……」
『流石に予想できませんでしたね。悪魔の最後の抵抗だったのかしれません。あの時、あなたの力に悪魔の力も混ざりましたからね』
「そうだったとしたら、俺は今、あいつに負けた気分だよ」
 
 あの時、野々野足軽は放出された力を再び取り込むことが出来なかった。それは悪魔の力と混ざり合ってしまってたからだ。でもなにも起こらないようにと、野々野足軽は可能な限り薄くするために拡散させた。その何も……は大体は力の高まりで力が爆発反応を起こすとか……そんなのだった。
 そういう事を防ぐためにもあの場にあった力を拡散させた。でもどうやらそれがいけなかったらしい。あの時の野々野足軽と悪魔の混合した力は薄ーくなりはしたが、決して消えたわけじゃなかった。
 
 実際、あの時映像には蛍ような光が映ってた。アーカイブにはその光は映ってないが、生放送を見てた人たちは口をそろえてそれを見た――といってる。
 そしてそれだけじゃなく、映像越しじゃなく、その光が降ってきた……という話はその後一日くらいは続いた。でもそれだけだった。……いやそう野々野足軽は思ってた。
 でもどうやらあの時の光は人類に影響を与えてたみたいだ。ゆっくりと……けど数か月を経てなじんだ光は人類に新たな力を授けてしまった。それが今のこの状況……という事だった。

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第三話Part3

2024-07-22 18:42:34 | 日記
各国で沢山の力を保持してる超能力者たちが目覚めてた。遠くを観れるようになるものだっだり。皮膚を固く出来る者だったり、炎や稲妻を出すものだったり、それは様々な力として表れてた。ニューヨークにはリアルスパイダーマンが表れたとかなんとか……
 そしてそんな『力』が様々な人たちに現れることで社会には様々な変化が起きてた。むしろただ動画に撮って動画投稿サイトに挙げてるような人は全然大人しい部類だ。
 
「こんなことが出来ました!」
 
 ――と、楽しそうに配信してたりしてる人たちが多い。なにせわざわざ自主的にそれをやってるんだから、ネタができたとして喜ばしいんだろう。けど誰もがそんなわけじゃない。それに……だ。それに力は善良な人にだけ現れてるわけじゃない。
 それにそこそこ制御出来てるのはいい方だ。公園での子供の発火だって、あれは目覚めた力を制御できなかったから起きた事故だった。そしてそういうのは多い。ある日、いきなり……それもなんの前触れもなく力は発現するらしい。
 だからこそ、戸惑って心が追い付かなくて、訳が分からなくなる。そうなると力があふれ出して、無秩序に外に発露されるらしい。そしてそれが暴走ということだ。世界中で既に数十件の暴走が報告されてる。
 そしてドンドンとその報告は増えてる。日本で起こった悪魔の顕現。それから数か月を置いて目覚めだした力。それはどうやら一過性のことではなく、日に日に増えてる。ある時には町が一つ丸い光に包まれるという現象が起きた。まるで外から見たらおおきな半球に包まれたようになってて、その動画も写真も沢山ネット上には上がった。
 
 ある時は犯人が追い詰められて狼男に変身した。追い詰めてた犯人がいきなり苦しみだしたと思ったら変身して、警官隊を突破。町中に毛むくじゃらの狼男が表れて町はパニックになった。他にはある所では道路に夜の内に巨大な足跡が出来たりしてた。
 それこそその足跡だけで五メートルはあるような……そんなのだ。怪獣に変身できる誰かがいるんでは? と捜索隊が結成されたりしてた。
 
「うがあああああ! どうなってるんだよこれ!?」
 
 夜の天空。そこに野々野足軽はいた。とても疲れた感じの野々野足軽は背を丸めて空に浮いてる。少し前までは空を自由自在に飛べる事を目を輝かせて喜んでた野々野足軽。けどそんな彼はもういない。
 今やブラック企業に入ってしまったサラリーマンのように、目の下にはクマが出来てて、生気がない目をして、背が丸まってどこかフラフラしてる。
 
『どうもこうも、これもあの日の貴方のせいでしょう。それしか考えられません』
「それは確証がないだろ。俺のせいなんてそんな……あの時の俺の力……真っ白に広がって、拡散しただけのはずだったのに……なんで……」
 
 どうやら野々野足軽達はこの事態がどうやって起きたのか、それにある程度の検討があるらしい。そしてそれはあの日、あの悪魔との戦いで、一度野々野足軽の精神が悪魔によって揺さぶられた。その時に放たれた野々野足軽の力。
 人類の力の目覚めはどうやらあの時の光が原因らしい。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 29

2024-07-22 18:36:24 | 日記
 私はとんでもない事実に気づいたかもしれない……メタリファーがただの自分の趣味でこの場所に私を……私たちを連れてきたかもしれないということだ。
 
「いや、いや流石に……ね」
 
 実際メタリファーの思考はG-01でもわからなかった。そもそも考える器官があるのかもわかんないし……そもそもああいう存在はまだまだ謎のほうが多い。あれは所謂G-01の中では「例外存在」とされてるようなものだった。
 最たる例外存在はそれこそ『空獣』だ。世界を破壊して回ってるあの存在が最たる例外存在。その存在理由も、そして存在発生した理由も不明。メタリファーもそんな例外存在の一体だ。
 神に近い存在だが、あれは神のように世界を作って管理しようなんてしてるわけじゃない。いうなれば空間と時間のあるとこに存在だけしてる元締めのような……そんなものだ。
 
 だからこそ、その生態系というか、生態事態がわからない。この場所だってそうだろう。ここは空間と時間がごちゃ混ぜになってる。きっとここの扉はメタリファー以外は開けることが出来ない。
 そう考えると、私達はどうやってここを出ればいいのかって感じだけどね。なにか目的があるのだとしたら、それを達成したら出してくれるのかもしれない。でももしも……もしも本当にただ単にメタリファーが私たちをここに閉じ込めて置くためにここに送ったのだとしたら、どうにかしてやつを引っ張り出す方法を考える必要がある。
 
 そんなことを思ってる間に、どうやら見つけたらしい。私が送り込んでた燕たちが私の元へとやってくる。そして案内してくれた。けどこの内部の場所、ここでは結局断絶されてるから何もできない。私は意識をG-01へと戻した。
 
『場所はわかりました』
 
 そういって私はその場所をアイへと送る。この船はさっきの船よりも小さいからね。メイン通路以外はG-01は移動できない。どうやら記録デバイスはこの船の奥まった場所にあるみたいだから、G-01ではいけないのだ。まあぶっ壊していいのなら、無理矢理こじ開けていく……というのもできないわけじゃない。
 
 実際それをやっても誰も文句も言わないだろう。けどまあ……別にそんな乱暴なことをする必要もないでしょう。だって私には動いてくれる手駒がいるんだからね。
 
「こっちですね」
 
 通路に戻ってきたアイ達は少し先に進んで基盤を操作して階下の階段を開く。そしてそこにおりていった。そしてそこでガチャガチャとしてて、少ししたら「あったー!」といってた。
 どうやら記録デバイスを手にしたみたいだ。私はそれを受け取って手の中に包み込む。直接、この記録を読み取るんだ。